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やぶうち ひろゆき
藪内 博之弁護士
名古屋H&Y法律事務所
伏見駅
愛知県名古屋市中区栄2-1-10 伏見フジビル602
対応体制
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  • WEB面談可
注意補足

<安心・柔軟のサポート体制>原則、即日の面談も可能。遠方の場合は、スマホやPCからのWEB面談にも対応

インタビュー | 藪内 博之弁護士 名古屋H&Y法律事務所

離婚事件や刑事事件の経験が豊富な弁護士。依頼者の話を丁寧に紡いで導き出す解決方法

愛知県名古屋市にある名古屋H&Y法律事務所の共同代表を務める藪内 博之(やぶうち ひろゆき)弁護士。
大学の理学部で生命理学の基礎研究をしていたとき、書店で偶然手にした本がきっかけとなり弁護士を目指しました。

離婚・男女問題や刑事事件に強みがある藪内先生。
離婚・男女問題では、夫婦共有となっている不動産が絡む複雑な財産分与を仮登記という手法を使って解決したことや、不倫の事実を否定する相手に対して適切に主張を組み立てて、相場を大きく上回る400万円の慰謝料を獲得したこともあります。

刑事弁護においては逮捕から勾留までの非常に短い時間の間に示談を成立させて、勾留を回避したり、実刑相当の事案で不起訴処分を獲得するなど依頼者が元の生活に戻れるよう尽力してきました。

理系ならではのロジカルな考え方だけでなく、きちんと依頼者にも寄り添う姿勢に迫りました。

01 弁護士になったきっかけ

生物好きな大学生が手にした法律の本。興味が湧いて弁護士に

――どのような子ども時代を送っていたのですか?

図鑑を眺めるのが好きだったり、昆虫を捕まえるのが好きだったりした少年でした。
その流れもあって、学校の勉強でも理系科目が得意だったのです。
特に数学が好きで、数学の問題を解いているときは勉強というより遊びの延長のように感じていました。

その影響で大学の理学部に進学します。
大学では生命理学の基礎研究をやっていましたね。
生命理学を選んだのは製薬や医療の分野で人の役にたつ研究がしたいと考えたからでした。

――どのようなことがきっかけで、弁護士を目指したいと思ったのですか?

私がやっていた基礎研究という部類の研究は、すぐに世の中の役に立つものではありません。
5年や10年、あるいはもっと先の未来で役に立つものです。

もちろん基礎研究も非常に大きな社会的意義を持つものですし、やっていてとても面白い分野ではあるのですが、自分の将来を考えたときにもっと個人対個人で直接的に人を助けられる職業に就きたいという想いが芽生えはじめました。

そんなとき、書店で見かけたのが法律の本でした。
普段は数学や生物などのコーナーしか行きませんが、そのときたまたま法律のコーナーに行ったんです。

それから少し法律を勉強してみると、とてもおもしろく感じました。
そして自分が勉強したことで誰かを助けられれば、これ以上にやりがいのある仕事はないと思い、弁護士を目指すことを決意しました。

02 弁護士としてのキャリア

離婚事件と刑事事件の経験豊富。依頼者に「本気で寄り添う」

――弁護士としてのこれまでの経歴を教えてください。

ふたつの事務所を経験した後、今の事務所を共同で立ち上げました。
以前の事務所は離婚事件を専門的にやっていたり、刑事事件に力をいれていたりしました。
これらの分野の事件は数百件と扱ってきており、今でもこのふたつの分野が得意です。

そして、今の事務所でも離婚事件と刑事事件に力を入れています。
あと、今後は相続にも力を入れていきたいと思っています。


――どのようなことがきっかけで独立したのですか?

今までは事務所に所属する弁護士という立場で働いていました。
組織である以上、ルールがあるのは当然ですが、やはり自分のルールでやりたいと思う場面もあったのが事実です。

そのようなとき、司法修習の同期で修習地が同じだった細江と意気投合し、名古屋H&Y法律事務所を立ち上げることになりました。

――「H&Y」というのは、もしかすると細江先生と藪内先生のことですか?

はじめはそうでした。
でも、あとから「本気で寄り添う」っていうキャッチコピーも考えました。
だから、いつも本気なんです!

03 強みを活かした解決事例①

身柄拘束された事件で依頼者の利益のために尽力した結果

――印象に残っている事件を教えてください。

ある日「大学生の息子が逮捕された」と、ご両親から相談を受けました。
かなり重たい罪だったため、起訴や実刑判決になる可能性が非常に高い事件でした。

被害者側の処罰感情も強く、非常に神経を使う示談でしたね。

しかも、身柄事件の場合10日ないし20日という勾留期間内に示談を成立させないと起訴されてしまう可能性が非常に高くなります。

その時間制限の中で被害者側と密に連絡を取り合い、説得を重ねることで徐々に気持ちをときほぐして、なんとか示談を成立させることができました。

――加害者の弁護とはいえ、被害者へ寄り添うことが大切なんですね。

そうですね。
依頼者さまのために示談を成立させるためには、被害者の方にも寄り添い、信頼関係を築くことが重要だと考えています。

粘り強く交渉した結果、被害者側が示談に応じてくれたため、最終的には不起訴になり釈放されました。

依頼者さまが無事に大学に復帰できたことはよかったのですが、二度と事件を起こさないことを願うばかりです。


――それ以外でも、難しい事件はありましたか?

たくさんありますが、やはり印象に残っているのは身柄事件が多いですね。

同じく「夫が逮捕された」という奥さんからの相談でした。

ご本人は会社の社長をされている方だったのですが、数日後に大事な商談が控えており、これに間に合わないと会社に大きな損失が出てしまうおそれもありました。


逮捕された事件では逮捕から2日以内に「勾留」というより長期間の身柄拘束をするかどうか判断される機会があります。

そして、勾留されてしまうと最低でも10日間は留置場に入れられてしまうため、商談に間に合わせるためにはこの勾留を回避することが不可欠でした。

幸い逮捕直後にご相談いただいたため、その日のうちにご本人と接見し、翌日には被害者と接触して示談を成立させることができました。

その結果、勾留を回避することができ、無事商談にも間に合わせることができました。

身柄事件以外でいうと、執行猶予中に窃盗事件を起こしたという依頼者さまからご相談いただいた事件が印象に残っています。

被害額が6万円と万引き事件にしてはかなり高額で、ましてや執行猶予中に起こした事件だったので、実刑回避は絶望的な状況でした。

そのため、私が紹介したクレプトマニア(窃盗症)専門の病院に入院して治療したりして、再犯防止策を早急に取ったんです。


――その後、どうなんたのですか?

裁判では再発防止策を取ったことが認められて、窃盗事案では珍しく一部執行猶予付きの判決を得られました。

その結果、求刑に対して半分程度の量刑まで下げることができました。

04 強みを活かした解決事例②

離婚・男女問題の弁護で豊富な経験あり

――男女問題の解決事例も教えてください。

女性の依頼者さまから「旦那(当時)の不倫相手に慰謝料を請求したい」と依頼を受けました。

不倫相手は不貞の事実を認めていなかったため、証拠を集める必要がありました。
そのため、依頼者さまから提供された数百ページにおよぶLINEのやりとりやSNSの内容を全て確認したのです。
トータルで5時間以上かかるような、骨の折れる作業でしたね。


――藪内先生の見立てでは、依頼者さまが有利だったのですか?

正直、証拠として弱いと感じる部分があったのは事実です。
しかし、不倫相手も既婚者であり、訴訟を起こすと不貞が家族にわかってしまうという状態だったのです。

そのため、粘り強く、かつ絶妙なバランスを取りながら交渉を重ねました。
最終的には不倫相手が不貞の事実を認めて400万円の慰謝料を獲得できました。


――慰謝料を請求された側の経験も教えてください。

女性の依頼者さまが職場の男性と不倫関係になって、不倫相手の奥さまから慰謝料を請求されたという事件がありました。
300万円という慰謝料を請求されて、依頼者さまも困っていたのです。

しかし、不倫相手と奥さまの夫婦関係がもともと悪かったこと、依頼者さまが不倫相手の部下だったことが考慮され、最終的には40万円の慰謝料で済みました。


――相当減額できたのですね。

実はこれには、求償権というものが関係しています。

不倫の責任は依頼者さまだけでなく、不倫相手にもあります。
そのため依頼者さまは、奥さまに払った慰謝料の一部を不倫相手に請求できるのです。

一方、良好でない夫婦関係や、上司部下の関係という要素により、不倫相手の責任が大きいと見なされました。
そこで依頼者さまは、不倫相手に慰謝料を請求しない代わりに(求償権の放棄)、奥さまへ支払う慰謝料を減額してもらったということです。

――離婚事件についてはいかがでしょうか?

離婚事件では親権や養育費、財産分与等々さまざまな問題を解決しなければなりません。

特に難しいと感じるのは不動産の分与が絡むような場合ですね。

印象に残っているのは、離婚調停中の奥さんから「夫婦共有となっている不動産の分与について夫と揉めている」とのご相談をいただいた事件です。

この事件では、不動産の残ローンもペアローンとなっており、非常に複雑な状況でした。

奥さん側が不動産を取得してローンを返済していくことで合意をしたのですが、ローンの完済後に夫が共有持分の移転登記に協力してくれるか不安でした。

そこで、これまで勉強してきた知識を総動員し、仮登記という手法をつかってローン完済後の持分移転を担保することで双方に不満のない形で離婚を成立させることができました。

05 弁護士として心がけること

依頼者の話をきちんと聞く。想いを受け止めた先にある解決策

――弁護士として大切にしていることを教えてください。

依頼者さまはいろいろな悩みを抱えて事務所に来られます。
まずはその思いをすべて吐き出していただいて、ありのままを受け止めたいと思っています。

その中で最善策を探すのが大切なんです。
お話のなかに解決のヒントが隠れていることもあります。

端的に「法的にはこのようになります」と伝えるのではなく、まずはきちんとお話をお聞きします。


――今後、目指していきたい弁護士像を教えてください。

受任した事件解決に全力を尽くすのはもちろんですが、ときには当初望んでいなかった結果になることもあります。
それでも、「依頼してよかった」と依頼者さまに言っていただけるよう、結果はもちろんプロセスも重視する弁護士になりたいですね。


――法律で困っている方に、どのような言葉をかけますか?

弁護士事務所に来るのはハードルが高いかもしれません。
「こんなこと相談してよいのかな?」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。

でも、心配はいりません。
まずはお気軽にご連絡いただければと思います。
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