くぼた みづき
久保田 美月弁護士
井澤・黒井法律事務所
関内駅
神奈川県横浜市中区日本大通15 横浜朝日会館7階
インタビュー | 久保田 美月弁護士 井澤・黒井法律事務所
離婚・男女トラブルに強く、女性からの相談も多数。複雑な遺産分割事件もまとめ上げたハマの町弁
名古屋市内の法律事務所で経験を積み、井澤・黒井法律事務所に移籍した久保田 美月(くぼた みづき)弁護士。
とくに離婚・男女トラブルや相続に強いほか、中小企業をはじめとする会社法務にも力を入れています。
当初は頑なに拒絶された面会交流を、宿泊付きの交流まで実現させた執念と調整力。
会社の承継を含む複雑な遺産分割を、1年半かけてまとめ上げた手腕。
依頼者の願いを叶えるために、必死に動き回る姿を追いました。
とくに離婚・男女トラブルや相続に強いほか、中小企業をはじめとする会社法務にも力を入れています。
当初は頑なに拒絶された面会交流を、宿泊付きの交流まで実現させた執念と調整力。
会社の承継を含む複雑な遺産分割を、1年半かけてまとめ上げた手腕。
依頼者の願いを叶えるために、必死に動き回る姿を追いました。
01 原点とキャリア
父が他界し、芽生えた思い。名古屋の法律事務所から、愛着のある横浜へ
ーーはじめに、弁護士になろうと思ったきっかけをお聞きします。
私にとって弁護士は、小さい頃から憧れていた職業でした。
その原点は、小学1年のときに父が病気で他界したことにあります。
父は生前、司法書士として働いていました。
私も同じように、資格を手にし、人のお役に立てる仕事に就きたいーー。
子どもながらに、そんな思いが芽生えたんです。
そんな私を母は必死に育てながら、そばで応援してくれていました。
司法試験に受かり、晴れて弁護士バッジを身につけたときはとても喜んでくれましたね。
ーーそれから現在に至るまで、どんなキャリアを歩んできたんですか?
はじめに、名古屋市内の法律事務所に入りました。
50年近い歴史のある法律事務所で、いわゆる町弁として、離婚や相続、交通事故、借金問題、労働事件、刑事弁護、企業法務など幅広く多数の事件を担当しました。
横浜の現事務所に移籍した今も、取り扱う分野やスタイルは変わりません。
横浜は夫の地元であり、私は温泉地の箱根が好きなので何度も旅行に出かけています。
神奈川には愛着があるので、そこでお役に立てることがうれしいんです。
私にとって弁護士は、小さい頃から憧れていた職業でした。
その原点は、小学1年のときに父が病気で他界したことにあります。
父は生前、司法書士として働いていました。
私も同じように、資格を手にし、人のお役に立てる仕事に就きたいーー。
子どもながらに、そんな思いが芽生えたんです。
そんな私を母は必死に育てながら、そばで応援してくれていました。
司法試験に受かり、晴れて弁護士バッジを身につけたときはとても喜んでくれましたね。
ーーそれから現在に至るまで、どんなキャリアを歩んできたんですか?
はじめに、名古屋市内の法律事務所に入りました。
50年近い歴史のある法律事務所で、いわゆる町弁として、離婚や相続、交通事故、借金問題、労働事件、刑事弁護、企業法務など幅広く多数の事件を担当しました。
横浜の現事務所に移籍した今も、取り扱う分野やスタイルは変わりません。
横浜は夫の地元であり、私は温泉地の箱根が好きなので何度も旅行に出かけています。
神奈川には愛着があるので、そこでお役に立てることがうれしいんです。
02 注力分野と実績①
約1年半を要した面会交流調停。当初は拒絶されるも、宿泊付きまで実現
ーー取扱分野について、これまでとくに力を入れてきたテーマや印象深い事件はありますか?
離婚、不貞などの男女トラブル、相続といった家事事件を数多く担当し、離婚絡みではとくに女性からのご相談もたくさんお受けしてきました。
それと、顧問をはじめとする企業法務にも力を注いでいます。
強く印象に残っている事件としては、とある離婚問題があります。
私は夫側の代理人を務めたんですが、最終決着まで約1年半もかかったんです。
ーー長期戦だったんですね。なぜそこまで揉めたんですか?
夫婦ともに、憎しみや恨みを感情的に激しくぶつけ合うような状況だったんです。
そして、何よりも大きかったのはお子さんの問題です。
親権をめぐって互いに一切ゆずろうとせず、こう着状態が続きました。
すでにお子さんは奥さまと別居先で暮らしていました。
そのような中、できる限りのことをしようと、裁判所に対しできる限りの主張立証を繰り返しました。
最終的にその願いは叶いませんでしたが、事前の予想に反して、あと一歩のところまで勝利に迫ったんです。
また、それとは別にもうひとつ、大事な問題がありました。
面会交流です。
ーーそれが叶えば、依頼者はお子さんと定期的に会えるようになると。
そのため、親権争いと並行して、面会交流の実現に向けても動きました。
ただそれも、奥さまから「絶対に会わせたくない」と頑なに拒否されたんです。
面会交流の道まで途絶されたら、依頼者さまはお子さんと会う手立てを失ってしまいます。
ですから、せめて面会交流だけでもと、かなりの回数の調停を重ねました。
相手方代理人を通じ、面会交流の頻度、時間、場所、方法などを細かく提案し、奥さまが不安に思っている点についてもお聞きして対策を講じるなど、時間をかけて話し合いを試みました。
すると、最後には私たちの提案を受け入れてくれたんです。
ーー決死の覚悟、熱意が通じたんですね。
面会交流はその後、少しずつ回数や頻度、1回当たりの時間を増やしていきました。
そして、宿泊を伴う交流まで実現したんです。
激しく対立していた当初の状況から考えると、到底考えられないような大きな進展でした。
親権争いでは依頼者の意向に沿ってできる限りの主張を続け、一方で面会交流では相手方と綿密に調整しながら、協力関係を築く。
本件は、そのバランスを大事にしながら、大胆かつ慎重に進めた事案でした。
親権は取れませんでしたが、依頼者さまには「ここまで熱心にやってくれてありがたい」とご満足いただき、私も胸がいっぱいになりました。
離婚、不貞などの男女トラブル、相続といった家事事件を数多く担当し、離婚絡みではとくに女性からのご相談もたくさんお受けしてきました。
それと、顧問をはじめとする企業法務にも力を注いでいます。
強く印象に残っている事件としては、とある離婚問題があります。
私は夫側の代理人を務めたんですが、最終決着まで約1年半もかかったんです。
ーー長期戦だったんですね。なぜそこまで揉めたんですか?
夫婦ともに、憎しみや恨みを感情的に激しくぶつけ合うような状況だったんです。
そして、何よりも大きかったのはお子さんの問題です。
親権をめぐって互いに一切ゆずろうとせず、こう着状態が続きました。
すでにお子さんは奥さまと別居先で暮らしていました。
そのような中、できる限りのことをしようと、裁判所に対しできる限りの主張立証を繰り返しました。
最終的にその願いは叶いませんでしたが、事前の予想に反して、あと一歩のところまで勝利に迫ったんです。
また、それとは別にもうひとつ、大事な問題がありました。
面会交流です。
ーーそれが叶えば、依頼者はお子さんと定期的に会えるようになると。
そのため、親権争いと並行して、面会交流の実現に向けても動きました。
ただそれも、奥さまから「絶対に会わせたくない」と頑なに拒否されたんです。
面会交流の道まで途絶されたら、依頼者さまはお子さんと会う手立てを失ってしまいます。
ですから、せめて面会交流だけでもと、かなりの回数の調停を重ねました。
相手方代理人を通じ、面会交流の頻度、時間、場所、方法などを細かく提案し、奥さまが不安に思っている点についてもお聞きして対策を講じるなど、時間をかけて話し合いを試みました。
すると、最後には私たちの提案を受け入れてくれたんです。
ーー決死の覚悟、熱意が通じたんですね。
面会交流はその後、少しずつ回数や頻度、1回当たりの時間を増やしていきました。
そして、宿泊を伴う交流まで実現したんです。
激しく対立していた当初の状況から考えると、到底考えられないような大きな進展でした。
親権争いでは依頼者の意向に沿ってできる限りの主張を続け、一方で面会交流では相手方と綿密に調整しながら、協力関係を築く。
本件は、そのバランスを大事にしながら、大胆かつ慎重に進めた事案でした。
親権は取れませんでしたが、依頼者さまには「ここまで熱心にやってくれてありがたい」とご満足いただき、私も胸がいっぱいになりました。
03 注力分野と実績②
会社承継を含む複雑な遺産分割。解決した決め手はパワポの図解
ーー相続では、どんな相談が多いですか?
よくいただくのは、親御さんが亡くなった後の兄弟姉妹間の遺産分割トラブルです。
たとえば以前、積年の恨みが積み重なり、難航した事案を担当したことがありました。
事態を複雑にしたのは、多くの遺産があったうえ、親御さんが経営していた会社の承継問題も重なったことでした。
私の依頼者さまを除く複数名の相続人は、かなり感情的な方でした。
意見はそれぞれ異なり、それを集約するのにとても苦労したんです。
ーーそんななか、どう事態を収拾したんですか?
複数の解決案を示し、とにかく根気強く説得しました。
そして約1年半後に、なんとか合意を成立させることができたんです。
その説得材料のひとつとして、パワーポイントである資料を作成しました。
どの遺産が誰に渡るのか、お金や権利の流れをわかりやすく図にしてまとめたんです。
言葉だけでなく図を使って説明することで、決して損をしているわけでないことなどをご理解いただけたんだと思います。
まとまった内容は、依頼者さまのご希望にも沿うものでした。
時間はかかりましたが、心から納得いただける結果で終えられてホッとしましたね。
ーーさらに、企業法務にも力を入れているとおっしゃっていましたね。
中小企業を中心に、これまで企業のお手伝いも積極的に行ってきました。
過去には、顧問先の会社が取引先との間で複数のトラブルに見舞われ、一部は裁判にまで発展してしまったこともありました。
ーー大変な事態ですね。どう決着をつけたんですか?
裁判ではこちらの要求がほぼ全面的に認められ、勝訴的和解で幕を閉じました。
過去何年にもわたる複雑な取引の実態を、丁寧にヒアリングしたことなどが決め手になったかたちです。
こうした紛争やトラブルの解決はもちろん、企業法務は顧問弁護士として日常的に関わりながら、会社の成長を後押しできることに大きな魅力とやりがいを感じています。
経営者のみなさんにとって、困ったときにすぐに相談できる法律家がそばにいることは、安心感が大きいはずです。
ぜひ私を頼っていただけるとありがたいですね。
よくいただくのは、親御さんが亡くなった後の兄弟姉妹間の遺産分割トラブルです。
たとえば以前、積年の恨みが積み重なり、難航した事案を担当したことがありました。
事態を複雑にしたのは、多くの遺産があったうえ、親御さんが経営していた会社の承継問題も重なったことでした。
私の依頼者さまを除く複数名の相続人は、かなり感情的な方でした。
意見はそれぞれ異なり、それを集約するのにとても苦労したんです。
ーーそんななか、どう事態を収拾したんですか?
複数の解決案を示し、とにかく根気強く説得しました。
そして約1年半後に、なんとか合意を成立させることができたんです。
その説得材料のひとつとして、パワーポイントである資料を作成しました。
どの遺産が誰に渡るのか、お金や権利の流れをわかりやすく図にしてまとめたんです。
言葉だけでなく図を使って説明することで、決して損をしているわけでないことなどをご理解いただけたんだと思います。
まとまった内容は、依頼者さまのご希望にも沿うものでした。
時間はかかりましたが、心から納得いただける結果で終えられてホッとしましたね。
ーーさらに、企業法務にも力を入れているとおっしゃっていましたね。
中小企業を中心に、これまで企業のお手伝いも積極的に行ってきました。
過去には、顧問先の会社が取引先との間で複数のトラブルに見舞われ、一部は裁判にまで発展してしまったこともありました。
ーー大変な事態ですね。どう決着をつけたんですか?
裁判ではこちらの要求がほぼ全面的に認められ、勝訴的和解で幕を閉じました。
過去何年にもわたる複雑な取引の実態を、丁寧にヒアリングしたことなどが決め手になったかたちです。
こうした紛争やトラブルの解決はもちろん、企業法務は顧問弁護士として日常的に関わりながら、会社の成長を後押しできることに大きな魅力とやりがいを感じています。
経営者のみなさんにとって、困ったときにすぐに相談できる法律家がそばにいることは、安心感が大きいはずです。
ぜひ私を頼っていただけるとありがたいですね。
04 依頼者への思い
どんな悩みも受け止め、共感する。離婚・男女問題では女性の相談も多数
ーー離婚では女性からの相談も多いそうですね。依頼者との対話で心がけていることはありますか?
男女問題はセンシティブな話題に及ぶことも少なくないため、女性弁護士のほうが安心して話せるとおっしゃる方も少なくありません。
また、なかには、ほかの弁護士の対応が、上から目線で高圧的に感じることがあったともよく聞きます。
最近は、複数の法律事務所に相談したうえで、依頼する弁護士を決めるケースが多いようです。
私を選んでくださる方の多くは、「丁寧に話を聞いてくれた」「親身に寄り添ってくれそう」と感じたことが決め手になったとお話くださいます。
もちろん女性に限らず、私はどんな方のお話もしっかり受け止め、お気持ちに共感することをこれまでも心がけてきました。
ーー難しい事態に直面したときは、いつもどんな思いで事件と対峙しているのか教えてください。
双方あるいはすべての当事者にとって、最もいいバランスで収まるポイントが、必ずどこかにあるはずなんです。
そこにできる限り早くたどり着こうという思いでいますね。
トラブルを抱えながら日常生活を送るのは、どなたにとってもつらいはず。
依頼者さまの利益を追求することが最優先ですが、その後の関係性や実現可能性なども考慮し、互いに納得できる落とし所、現実的な着地点を見出すことも大切にしているんです。
法律相談は、多くの方にとって人生に一度あるかないかの一大事であり、緊急事態です。
一人ひとりのかけがえのない人生を背負っているんだという気持ちを決して忘れずに、これからも依頼者さまとじっくり向き合っていきたいです。
男女問題はセンシティブな話題に及ぶことも少なくないため、女性弁護士のほうが安心して話せるとおっしゃる方も少なくありません。
また、なかには、ほかの弁護士の対応が、上から目線で高圧的に感じることがあったともよく聞きます。
最近は、複数の法律事務所に相談したうえで、依頼する弁護士を決めるケースが多いようです。
私を選んでくださる方の多くは、「丁寧に話を聞いてくれた」「親身に寄り添ってくれそう」と感じたことが決め手になったとお話くださいます。
もちろん女性に限らず、私はどんな方のお話もしっかり受け止め、お気持ちに共感することをこれまでも心がけてきました。
ーー難しい事態に直面したときは、いつもどんな思いで事件と対峙しているのか教えてください。
双方あるいはすべての当事者にとって、最もいいバランスで収まるポイントが、必ずどこかにあるはずなんです。
そこにできる限り早くたどり着こうという思いでいますね。
トラブルを抱えながら日常生活を送るのは、どなたにとってもつらいはず。
依頼者さまの利益を追求することが最優先ですが、その後の関係性や実現可能性なども考慮し、互いに納得できる落とし所、現実的な着地点を見出すことも大切にしているんです。
法律相談は、多くの方にとって人生に一度あるかないかの一大事であり、緊急事態です。
一人ひとりのかけがえのない人生を背負っているんだという気持ちを決して忘れずに、これからも依頼者さまとじっくり向き合っていきたいです。