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おおさわ ゆうき
大澤 祐紀弁護士
アクシス法律事務所
丸太町駅
京都府京都市中京区竹屋町通烏丸西入ル ジュンアートビル2階
対応体制
  • 夜間面談可
  • WEB面談可
注意補足

※初回相談については、原則として対面相談となり、電話相談対応は実施しておりません。 ※交通事故被害に関する初回相談を除き、無料相談は実施しておりません。

インタビュー | 大澤 祐紀弁護士 アクシス法律事務所

事業者側の弁護に特化「法律を守りながら、現場を回す」

労働者にやさしく、事業者に厳しいーー。
そう指摘される労働法制の現場で、あえて事業者側の弁護に特化して活動する弁護士がいます。
アクシス法律事務所の大澤 祐紀(おおさわ ゆうき)弁護士です。
「会社と労働者、法律と現場。そこをつなぎ、うまく回す潤滑油になる」。
決意表明の裏には、確固たる覚悟と信念がありました。

01 取り扱い分野の特色

事業者側の労働問題、法務問題に対応。中小企業を強力にサポート

ーー事業者側のご相談の中でも、特に得意な分野はありますか?

事業者側の労働問題は、最も得意とする分野のひとつです。
社員からハラスメントを訴えられた際の対応、指示に従わない問題社員への解雇を含めた対処。
そういったトラブルについて、とくに中小・零細企業のみなさんからご相談をいただいています。

また、私が所属している事務所も、事業者側の労働問題や医療機関側の医療問題、自治体側の行政事件を数多く取り扱っています。
そのような環境のおかげで、私自身もさまざまなノウハウを蓄積することができました。

02 私の弁護スタンス

労働者保護に比重を置く労働法制。あえて事業者の味方を名乗る理由

ーー労働問題は「労働者側」に立つ弁護士が多い印象がありますが、実態はどうなんでしょう?

労働者サイドに軸足を置く弁護士に比べると、事業者側のサポートに特化した弁護士は圧倒的に少数派ではないでしょうか。

それには、労働基準法をはじめとする労働法制の性質も影響しているはずです。
そもそも、労働関連の法律は多くが労働者保護に重点が置かれ、事業者にとって厳しいルールになっているんです。
裁判でも、労働者有利の判決になりがちです。

そういうなかで、なぜ私は事業者側の弁護にこだわっているのか。
そこには、大きな意義があると確信しているからです。


ーーあえて事業者側の弁護にこだわる理由と意義。ぜひお聞かせください。

まず、大前提として労働者の権利が守られるべきなのは当然のことです。

一方で、例えばある社員とのトラブルや紛争がきっかけで会社全体が大きく傾き、倒産してしまったらどうなるでしょう。
ほかの何十人、何百人もの社員が路頭に迷ってしまいますよね。

だからこそ、事業者側に立つ弁護士が必要なんです。
トラブルが生じないように、しっかり労務管理を行うこと。
問題が生じても、事業が円滑に回るようにサポートすること。
そうすることで、最終的にはより多くの社員を救うことができるはずです。

ただ、難しいのは、会社に対して型通りに法律を押しつけるだけでは、根本的な解決ができないこと。「会社組織」と「労働現場」に合致する・・・「その会社に合った」解決策を見つける必要があるんです。


ーーどういうことですか?

法律の型にはめて、典型的な・・・雛形的な、何かの社内ルールを作ったとします。そうすれば、一見すると問題が生じないように見えるかもしれません。
ただ、実際の現場では、そのようなルールを押し付けてしまうことで、現場が上手く回らなくなってしまったり、逆に、ルールはあれども現場では遵守されていない、ということになることが少なくないのです。また、当然のことながら会社の経営方針上「こうしたい」という思いだって無視できません。

つまり、社風、経営方針、現場の雰囲気・・・他にも要素を挙げればキリがありませんが、そういった、個々の特色を持った現場に対して、ただ法律と、雛形的なルールを押し付けても何の解決にもならない。

だからこそ、法律は守らなければなりませんが、その中で、会社組織の方向性も大事にし、かつ現場を守りながら、さらには会社や事業の継続・発展につながる会社のルール・システムに落とし込む方法を考えなければなりません。

そこが事業者側の労働問題に取り組むにあたって最も困難な部分の1つですが、それと同時に最も意義深い部分でもあります。個々の会社に合った、「会社組織」「法律」「労働現場(労働者含め)」の調和とその解決策の探求こそ、私が常に重要と考える最大のテーマです。そのために、「法律」は当然ですが、「会社組織の考え」や「労働現場」を知るための努力は惜しみません。

03 弁護士としての信念

事業者と労働者、法律と現場。対立ではなく「潤滑油」になる

ーー個々の会社に合った解決策を探る。決して簡単ではないはずですが、それには何が必要ですか?

そのためには、「しっかりと経営者の考え方を知る」と共に、「現場を知る」ことの両方大切です。
私は、特に顧問として長期的なご相談を頂いていく場合には、できる限り会社を訪問し、社員のみなさんがどんな雰囲気で働いていらっしゃるのか。
現場の状況を確かめにいく機会を作るようにしています。

現場を見て得られる情報は貴重です。

社員の方々がどんな表情で働かれているか。それを見るだけでも、会社と社員の方々の「関係性」が見えてくる部分もあります。

また、実際の業務の現場を見ていると、色々なことが見えてきます。
 ・上司と部下の作業における距離感
 ・従業員にとってより良い休憩の取り方
 ・その会社のニーズにあった労働時間の記録
 ・etc.
例えば、上司と部下が作業において常に距離感が近い場合(例えば2人1組の行動が多い等)には、距離感が近すぎる故のハラスメントの問題に目を配る必要もあるでしょう。逆に、距離感が遠い場合(個々の部下の仕事内容にあまり上司がタッチしていない)には、曖昧な労働時間管理になっていないか、とか、しっかりと業務命令が行き届いているか、といった点に気を配る必要も出てきます。

様々な会社様から寄せられた相談に関する知見やノウハウがありますので、そういったものを通して会社の現場を見ることで、本当に様々な「気付き」が得られます。

その「気付き」を、会社の制度やトラブル時の解決策において活かすことで、トラブルを未然に防いだり、あるいはトラブルを大きくせず収束させることができると考えておりますし、それによって、会社も現場も、うまく回っていくことができるものと確信しています。


事業者と労働者、法律と現場。
そこに橋を架け、うまく回す潤滑油、歯車になること。
これが、私の根底にある思いであり、課せられた役割だと考えています。


ーー事業者と労働者をつなぐ潤滑油。いい表現ですね。

それは、私が弁護士を志したときの思いとも重なります。
政治学に興味があって入学した法学部。
それまで、法律といえば決まったルールに従う窮屈なもの、というイメージでした。
ただ、実は解釈の仕方によって柔軟に使えるものだと知ったんです。

法律をうまく使うことで、世の中や社会、日常が円滑に回るようにしたいーー。
そんな思いが芽生え、弁護士になろうと決心したんです。

法律と現場の潤滑油になること。
それは、音楽でたとえるならセッション、アンサンブル(合奏)に近いかもしれません。
音楽でたとえたのは、私自身が3歳のときからピアノを習っているからです。

小さい頃はクラシックの独奏がメインだったんですが、今はジャズに目覚めてレッスンに通っています。
いろんな楽器と一緒に奏でるハーモニーの魅力に取りつかれてしまったんです。

ちなみに、好きなピアニストはレッド・ガーランドさんです。
元プロボクサーという異色の経歴の持ち主で、そのイメージとは裏腹に指先の繊細なタッチと音で観客を魅了した方でした。
私も弁護士として、そんな風に依頼者さまを感動させられるような仕事を続けていきたいですね。

04 依頼者への思い

人を雇う以上は避けられない。労務管理の徹底で安心経営をサポート

ーー労働問題をメインにお聞きしてきましたが、ほかにはどんな相談を多く受けていらっしゃいますか?

多いのはやはり事業者からのご相談で、契約書の作成・レビューなど一般的な企業法務、それに最近はインターネットやSNSが絡む問題への関心も寄せられています。
会社に対する誹謗中傷投稿の削除、風評対策、炎上防止などです。

それと、業界でいえば医療機関からのご相談が多いのも特徴的だと思います。
医療行為に関する患者さんとのトラブルはもちろん、病院やクリニック内の労働事件、ネットやSNSの書き込み問題などもあります。
そのあたりは幅広くサポートできるはずです。


ーー会社や経営者にとっては、とても心強いでしょうね。

私がいつも意識しているのは、経営者の方々にとって何でも話せるよき相談相手になることです。
法的トラブルはもちろんですが、新しいアイデアを具現化するためのアドバイスなども含め、会社の成長を後押しする右腕、あるいは経営企画部の社員のような役割を担わせていただきたいんです。

労務管理は売り上げに直結しないうえ、とくに中小・零細企業の場合はなかなかそこまで手が回らないのが実情ではないでしょうか。
ただ、人を雇う以上、どんな会社も避けては通れない問題です。

当事務所は、サービス内容に応じて複数の顧問契約プランを用意しており、月額1万円からの顧問契約が可能です。
弁護士と関係を持っておくことは、いざというときに役立つはずです。
少しでも不安なことがあれば、ぜひ一度ご相談いただきたいですね。
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