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はしもと たかし
橋本 崇弁護士
橋本崇法律事務所
武蔵溝ノ口駅
神奈川県川崎市高津区久本1-6-8-24
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インタビュー | 橋本 崇弁護士 橋本崇法律事務所

会社に不信感をもつ労働者を救う。幼少期に感じた抑圧を労働者に重ね利益を最大限守る

「会社で働く人が、「自分の会社はルール違反をしているかもしれない」と思いながら働いているのを見るのが嫌なんです。」

橋本崇法律事務所の代表を務める橋本 崇(はしもと たかし)弁護士は、このように感じるといいます。

残業代請求では無事に残業代を獲得して依頼者を安心させ、離婚事件では離婚したくないという夫を説得して依頼者を安心させました。

橋本先生はなぜ弁護士になり、なぜ弱い立場の人のために身を粉にして働くのでしょうか?
一点の曇りもない、そのお気持ちをお聞きしました。

01 弁護士になったきっかけ

哲学と法律の共通点。国際法を知り探求する姿勢に惹かれて

――法学部以外の学部を目指していたとお聞きしました。

私はもともと哲学に興味があり、哲学科を目指して大学受験に励んでいました。

残念ながら第一志望の大学には合格できず、同時に受験した法学部に入学しました。

もともと法律に興味のなかった私を、法学の世界に引き込んだのは、あるサークルがきっかけでした。


――どんなサークルだったのですか?


そのサークルは国際法をテーマにみんなでディベートするサークルでした。

国際法とは、国際連合憲章やジュネーブ条約など、国家どうしが友好的な関係を保つための法律です。
法律ですが、破っても罰則がないのが特徴です。
また、そのとらえ方は各国の文化的・歴史的背景によって異なります。

たとえば、人権を守るのが当然ということは、多くの人が感じることだと思います。
しかし、国によっては人権より信仰する宗教を優先することもあるのです。
そのため、解釈を完全に任せると大変なことになります。

しかし、一方で「人権は何よりも優先される」というのは日本も含めた先進国や西欧諸国のエゴではないか?という議論もできます。

ひとつの物事にさまざまな方向から光を当てることで、違った見え方ができるのです。
探求する姿勢が哲学と似ていたため、国際法が好きになりました。


――弁護士を目指したきっかけは何だったのですか?

法学部を卒業する前年、ゼミの教授から「動いているのと止まっているのでは、どちらが好きか?」ときかれました。
私が「動いているほうが好きです」と答えると弁護士を勧められたのです。

弁護士のように目の前にある事件を動きながら考えることと、学者のように止まってじっくり考えることのどちらが好きか?という意味でした。

02 弁護士としてのキャリア

幼少期に感じた自由と抑圧。労働事件に対して感じるやりがい

――これまでの弁護士としてのキャリアを教えてください。

はじめに所属した事務所では債務整理や労働事件を数多く経験しました。

会社で働く人が、「自分の会社はルール違反をしているかもしれない」と思いながら働いているのを見るのが嫌なんです。
そういったケースの多くで、会社員の方は「良くないと気づいているけど言い出せない空気がある」とおっしゃいます。そういった人を抑圧する環境みたいなものが嫌いなんですよ。
私は幼稚園の年長から小学校3年生までアメリカで暮らしました。
私が育った環境では自分の意見をもつのが当たり前で、とても自由な雰囲気でした。

しかし、日本の小学校に通うと文化の違いにとても驚きました。
私はそれに馴染めず、心のどこかで「周りの空気に抑圧されている」と感じていました。

それが、労働事件にやりがいを感じている理由です。


――次の事務所ではどのような事件を扱っていましたか?

次の事務所は企業法務専門の事務所でした。

この事務所では顧問先の企業が労働組合と団体交渉をするというのでサポートしたことがあります。
もともと労働事件を扱っていたので、労働組合がどのような方針なのか予想がつき、どのように対応すればよいかヒントを得ることができました。

その後、自分の裁量で仕事をしたいと思うようになり、2021年9月に独立しました。

03 解決事例①

管理職でも少ない給料と多すぎる残業時間。残業代請求で和解

――どのような事件が印象に残っていますか?

労働審判で残業代を請求したことが印象に残っています。

依頼者さまは入社当時から残業代が固定で、管理職に昇格した後も給料の金額は変わらなかったのです。

一応、部下と呼べる社員はいましたが、業務内容をよく聞くと実態は管理職ではありませんでした。


――依頼者の方は、よくおかしいと気づきましたね。

毎月の残業時間が多すぎるうえ、管理職に上がる前の固定の残業代も明らかに安い金額でした。
それに異変を感じて私のところに相談に来てくれたようです。

一方、会社側は、固定残業代を支払っているのだから未払いはない、「管理職」という役職なら残業代は支払わないで問題ないと思っていたようです。

実際に管理職としての仕事をしているなら、会社側の言い分が通ったかもしれません。
役職ではなく業務実態で判断しなくてはならないことを、会社側は知らなかったようです。

最終的には和解できて、数百万円の残業代を獲得できました。
依頼者さまはあまり感情を出さないタイプでしたが、このときは「自分が思ってきたことを、会社側が認めてくれてホッとした」と話していました。

04 解決事例②

離婚に応じない相手と真摯に向き合う。すべては依頼者さまのために。

――ほかの事例もお聞きしたいです。

10年以上旦那さまと別居している方から「離婚したい」と相談を受けました。
別居後、住所を教えていないのに調べられ、そのたびに引っ越すという辛い状況にあったのです。

はじめは離婚する前提で条件を調整するために離婚調停をするとのことで、相手側にも代理人が付いていました。
しかし、相手は代理人を解任し、突然「離婚はしない」と言い出したのです。

そのため調停は不成立となり、裁判に発展しました。


――裁判ではどのような判決が下りたのですか?

別居期間も長いため、裁判所からは離婚を認める判決が下りました。
これで無事に解決するかと思いきや、相手が控訴したのです。

ただ、このとき「このままだと事件が長引く」と思いました。
判決に関係なく相手はまた、依頼者さまに対してストーカー行為をすると感じました。

しかも、依頼者さまはどんどん疲弊している……。
そこで、ひとつ手を打つことにしたのです。


――どのような方法ですか?

裁判所で相手を控室に呼び、一対一で腹を割って話しました。

まずは相手の話を根気よく聞いたうえで「同じ男としてあなたの言い分は理解できるが、今後の人生を考えるほうが大切ではないか?」と説得しました。

すると、相手は私の話を聞いて納得してくれました。

相手と直接話をするのはさまざまなリスクを孕みます。
ただ、疲弊する依頼者さまをとにかく助けたかったんです。

この事件は、その一心で解決した事件でした。

05 弁護士として心がけること

目指すのは頼りになる街弁。フリーランスも救っていきたい

――弁護士としてどのようなことを大切にしていますか?

まずは話を十分に聞くようにしています。
それは依頼者さまだけでなく、相手の言い分も含めてです。

そして、依頼者さまや相手の本心を想像して向き合うようにしています。


――目指したい弁護士像を教えてください。

ロースクール時代にエクスターン(弁護士のインターンのようなもの)でお世話になった先生が強烈でした。

ほかの事務所なら弁護を引き受けにくい方の依頼も受けていたのです。
それだけでなく、困っている依頼者の方の就職の面倒を見ることもありました。

私もそういった、偏見の目をもつことなくあらゆる人の力になれる街弁になりたいと思っています。


――最後に橋本先生から困っている方へ、メッセージをお願いします。

抱えている問題が法律に関わることなのか、一般の方が判断するのは難しいと思います。
対面だけでなく電話相談も行っていますので、お気軽にご相談ください。

また、昨今フリーランスになる人が増えています。
働きやすさを求めてフリーランスになったはずが、取引先から一方的に契約を解除されるなど、反対に働きづらくなっているケースも散見されます。

2024年11月1日に「フリーランス・事業者間 取引適正化等法」、いわゆるフリーランス新法が施行されました。
今後はフリーランスも含めて労働者の問題に、さらに力を入れていきたいと思っています。
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