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まえだ だいき
前田 大樹弁護士
旭合同法律事務所 春日井事務所
愛知県春日井市鳥居松町5-31 三原ビル7階
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インタビュー | 前田 大樹弁護士 旭合同法律事務所 春日井事務所

目指すのは依頼者の信念を汲んだ解決。幅広い分野に対応する弁護士が徹底する、解決のために譲らない視点

小学校時代に見た人気法律番組の影響を受け、以来、一直線に法曹界を目指し続けたという旭合同法律事務所の前田 大樹(まえだ だいき)弁護士。
大学時代は法律研究サークルの部長を務めるなど、弁護士になるための努力を貪欲にこなしてきました。
弁護士になったいま、前田先生がこだわるのは「依頼者の信念を汲むこと」。
単に解決を目指すのではなく、依頼者がこだわっていることを突き詰め、そのうえで最善の解決へ導いていくのです。
あえて難易度の高い道を選択するのは、依頼者の満足度を追求しているからに他なりません。
情熱と冷静さを併せ持つ前田先生に、弁護士としての想いや弁護哲学についてお話をうかがいました。

01 弁護士を志した理由

小学校時代に人気法律番組で知った弁護士の存在。以来、目標にし続け、一直線に法曹界へ

ーー弁護士になったきっかけを教えてください。

小学生のころにテレビの「行列のできる相談所」を毎週楽しみに視聴していました。
そこで弁護士が困っている人を助ける職業と知ったのです。
番組の内容は、日常のトラブルを再現ドラマにして、それに対して複数の弁護士が回答する形式。
問題に対する答えが一つでないことも、子どもながらに興味深かったんです。

以来、ずっと変わらず弁護士になることを目標にし続けました。
小学校の卒業文集にも、なりたい職業として記載していたほどです。


ーー志の高い少年だったのですね。

目標が明確でしたので、勉強に対するモチベーションは高かったのかもしれません。
高校卒業後は、法学部に進学。
ゴールは司法試験ですから、法学研究サークルにも入部しました。
創部間もなかったこともあり、私が2年生の頃には部長を務めました。
このときに出会った先輩、そして法学研究サークルの部長としての役割を全うしたことが、その後の私の弁護活動にとてもいい影響をもたらしてくれましたね。


ーー具体的に教えてください。

先輩は歩く六法全書のような方で、どんな質問にも的確に、迅速に回答。
早いだけでなく、回答内容も常に完璧で、すごい説得力があったのです。
私にとって憧れであり、大きな目標となりました。先輩はその後、裁判官に。
同じ法曹界にいることを誇りに感じていますし、私にとって変わらず憧れの存在です。

法学研究サークルの部長としては、私は部員の主体性に任せる運営を心がけていました。
部員が自ら進んで動けるよう、各方面との調整に骨を折ることに終始。
ぐいぐい引っ張るというよりも、よりよい環境づくりのために、もっぱら裏方的にメンバーや関係各所との調整に奔走していたのです。
これはまさに弁護士が、交渉や話し合いをまとめる際の役回りそのもので、弁護士になってからとても活かせています。

02 弁護士としてのキャリア

不動産関係、離婚、破産、交通事故など幅広く対応。目指すのは依頼者の信念を汲んだ解決

ーー実際に弁護士になってからはどのようにキャリアを積まれたのですか?

いまの事務所の方から、直接お声がけいただいたんです。
実は決まりかけていた事務所もあったのですが、熱心に誘っていただいたこともあり、「これはもういくしかない」と、所属する先輩方にもお会いしたうえで、ここならば弁護士としていい経験が積めると確信しました。
なによりも良かったのは、共同受任の案件に着手する際、先輩後輩関係なく対応するスタイルだったことです。
その分責任が大きいですが、まさに主体性を持って実践経験を積みながら、同時に先輩の背中を見てスキルも習得できたので、新人のころから非常に濃密な時間を過ごせました。


ーー事案はどのような分野が多かったのですか?

不動産関係、離婚、破産、交通事故など本当に幅広く、多くの事案に対応しました。
こなす数が多い上に、共同受任とはいっても先輩と対等でしたので、責任感、緊張感はものすごく、2倍速で成長できた気がしますね(笑)。


ーー弁護活動で意識しているのはどのようなことですか?

依頼者の方の信念を汲み取ることです。
依頼者の方が抱く、事案を解決したいという想いのなかには、さらに譲れない信念があると思います。
そこまでをしっかりと汲み取って、なるべくそこから外れないよう最善を目指すんです。
言い換えれば、単に事案を解決するのではなく、依頼者の方のモヤモヤをすっきりと晴らすことにフォーカスするのです。

そうはいっても、依頼者の方が望んでいることが、目先の利益に過ぎないと感じれば、私は将来を見据え、より客観的な視点から本当に依頼者の方にとって利益になりそうな案を必ず提示するようにしています。

03 解決事例・信念

難しい事案、交渉が難航しそうな事案こそ、相手の立場も十分に考慮して対応して円満に

ーー印象に残っている解決事例を教えてください。

家賃を4ヶ月滞納し、建物の明け渡しを求められた賃借人の方から依頼を受けた事案があります。
依頼者に非があるのは明らかで、いい結果を得るのは難しい状況でした。
しかし、よくよく話を聞いてみると、住居に雨漏りがあったというのです。
本来賃貸人側に伝えるべき事柄でしたが、上手く伝えることができていませんでした。
後から雨漏りの事実を指摘したとしても、相手側にとっては悪あがきに見えたかもしれません。
それでも私は、依頼者の主張に信念を感じ、できる限りのことはすると決めたのです。
現場に足を運び、写真を撮り、相手とも粘り強く交渉しました。
最終的には、和解で決着となり、最悪の事態は避けることができました。


ーー先生の弁護スタンスがよくわかる事例ですね。

逆に賃貸人の方から明け渡しを依頼された事例もあります。
賃借人にとってみれば一方的な事情とも思われ、また、これまで生活していた場所から出ていってもらうわけですから、簡単には話は進みません。
今度は、賃借人側の立場になり、どうすれば話を聞いてもらえるかを考えました。
訪問しても出てもらえないような状況が続く中で、何度も粘り強く足を運び続けました。
金銭を積み上げて解決するのは簡単です。
そうではなく、私は賃借人の方に感情面でも納得してもらい、依頼者に対してはできる限り少ない金銭負担での解決を目指しました。
最終的には、イメージに近い形での解決で決着できました。


ーーいろいろな解決策が考えられる中で、難易度が高くても最善を追求する姿勢には感服します。

「違法です」と法律的に攻めるアプローチもあれば、金額に糸目をつけず、お金で相手を懐柔してしまうような解決方法もあるでしょう。
場合によっては有効かもしれません。
でも、多くの場合、そういう対応で本当に満足する解決に導けるとは私には思えないんです。
確かにその瞬間は満足するでしょう。
でも、時間が経てば、別の想いが湧いてくるーー。
私は依頼者の方のそういう後悔やリスクを少しでもなくしたいんです。
「依頼者の信念を汲む」ということはそういうことだし、私はそこまでやることが依頼者に対する報いだと思っています。

04 弁護士としての今後

弁護士はより身近な存在であるべき。まずは藤が丘エリアで誰からも気軽に相談してもらえる存在に

ーー目指す弁護士像はどのようなイメージですか?

テレビ番組で弁護士を身近に感じたことをきっかけに、いまの私があります。
小学校からの夢を実現し、実際になったからこそより強く思うのは、弁護士は依頼者にとって親近感のある存在であるべきということです。
普通に気軽にどんなことでも相談できる存在でありたいと思っています。


ーー実際にとても話しやすく、いい意味で壁を感じません。

相談事って、ある程度砕けているからより深くまで話し込める側面があると思うんです。
堅苦しく、よそよそしいと、問題の本質に辿り着く前に心理的に圧迫されて妥協してしまう可能性があるんじゃないかと。

なにも依頼者の方にへり下るということではありません。
私は、メリハリが大事だと思っています。
間口は大きく広げる。
十分に気持ちが解放され、問題の根っこが見えてきたら、ズバッと切り込む。
この順番とバランスはとても重要かなと。

現実に法律事務所に行列ができることはありませんが、弁護士はそれくらい身近な存在になっていかないといけません。
まずは自分がその一人になれるよう、「前田に頼んで良かった」と言われるように。
そして、ここ藤が丘エリアの方々に広く認知いただけるよう一層、精進していきたいと思っています。
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