インタビュー | 村上 充洋弁護士 厚別法律事務所

――村上先生は、これまでどんな案件に対応してきましたか？

離婚や相続などの家事事件や、交通事故、不動産事件、企業法務から刑事事件まで、分野を絞らず幅広い案件に対応してきました。
関東にいたときに所属していた事務所では、年間100件を超える相談を受けており、実績は豊富にあります。


――相談を受けるときに、意識していることはありますか？

初回相談の段階で、問題解決に向けてなんらかの道筋はご提案できるようにしています。
「弁護士に相談したけど話が難しく、結局これからどうしたら良いかわからない」と、相談者が余計に混乱してしまうと最悪です。
こちらの提案により、相談者の方の頭がクリアになり、自分で問題解決できそうだと判断した場合、必ずしも弁護案件として受任に繋がらなくても良いと思っています。
感情的になって混乱している方も多いので、まずはその思いを受け止めて冷静に状況を整理し、わかりやすい言葉で伝えていきます。


――実際に、初回の相談だけで終わる方もいるのですか？

はい。最初は「絶対に訴えてやる！」と感情的になっている方も、約1時間の面談のなかで雰囲気は変わっていきます。
その結果、自分のなかで問題が消化でき、別の方法を見出す方もいらっしゃいます。
もちろん、リスクも理解したうえでそれでも訴訟をしたいという強い思いがある場合も、最善の結果が得られるよう全力でサポートいたします。

――村上先生が弁護士を志したきっかけを教えていただけますか？

「昔から弁護士を目指していた」という先生が多いかもしれませんが、私の場合、幼い頃そのような考えはなく、大学を卒業後は一般の企業に就職しました。
システムエンジニアとして5年間働くなか、専門的な知識を使って人の役に立てる弁護士の仕事に憧れを抱くようになり、転身することを決めました。


――一から法律の勉強を始めたのですね。苦労はなかったですか？

とても大変でした。会社を辞めてロースクールに通い、10年ほどかけてよくやく司法試験に合格できました。


――企業勤めの経験も今となっては弁護士としての強みになるのではないですか？

学校を卒業してストレートで弁護士になった先生とは違い、一般の社会人としての感覚が根付いているので。相談者の立場を理解しやすいという点で強みといえるかもしれません。
お話を聞き、その方の感情に寄り添った対応をしたいと考えています。

――村上先生は弁護士登録をしてから関東でお勤めされていたのですよね？

そうです。今年（2020年）の3月まで地元の埼玉県にある法律事務所に所属していました。


――なぜ北海道で独立をしたのですか？

子どもの頃から北の大地への憧れが強く、北海道に住むことが夢でした。
弁護士になる前から、いつかはその夢を実現させたいと思っていました。


――北海道に移住してみて、関東と北海道で違いを感じることはありますか？

相談者さまも含めていろいろな方と関わるなかで感じているのは、比較的穏やかな性格の方が多いということです。
法律相談においては、人が良過ぎて自分の権利をはっきり主張せず、遠慮してしまう方もいますので、弁護士として正当な権利があることを伝え、
より良い解決に導けるように意識しています。
それからもうひとつ、関東と北海道の違いは、やはり「冬の寒さ」ですね（笑）
地域のみなさまからアドバイスを受けながら、早いうちから冬支度を進めています。


――話は外れますが、プライベートはどんな風に過ごしていますか？

北海道に移住したいという人生の中の大きな夢が叶い、今はとにかくこの土地での生活を満喫しています。
新型コロナの問題もあるので、外出は極力控えていますが、それでも食べ物は美味しいし、自然豊富だし、人は良いし、本当に魅力溢れる環境です。


――ありがとうございました。最後に悩みを抱える方に向けてメッセージをお願いします。

道民のみなさまが気軽に相談できる町弁となれるよう、これから精進していきます。
一人では解決のできない悩みを抱えてしまったときは、ぜひお気軽にご連絡ください。
相談したら必ずお金を払って弁護を依頼しなければならないというわけでは有りません。
初回相談の段階で、法律のプロとしてなんらかの方向性は示すことが可能ですので、安心してお問い合わせいただければと思います。