相続・遺言の事例紹介 | 井川 慶子弁護士 梅田アリスト法律事務所

取扱事例1

• 遺産分割

遺産分割調停

依頼者：80代女性

【相談前】
親が亡くなり、兄弟3人の内、1人が親の財産を管理していたが、相続財産を分割するように述べても、遺産は全くないと述べるのみで、一切分割しようとしなかった。
そこで、相談に来られた。

【相談後】
財産調査を行い、不動産及びおおよその預貯金額を把握させた。
但し、不動産の形が公道に接しておらず、特殊な形の土地であったことから、土地の評価額が低かった。
調停で話し合いがつかず、裁判まで行っても、土地が共有になる可能性があった。
共有になった場合、土地を分割するために、さらに裁判を起こす必要があり、費用的にも時間的にもメリットはなかった。
そこで、土地の持ち分価格1500万円を現金にて支払ってもらうことで、早期に和解で解決した。

【先生のコメント】
遺産を管理していた方が、遺産がないと言われた場合、鵜呑みにせず、遺産を調査したことで、一定額を取得できました。
また、何度も依頼したことのある不動産業者が複数あり、不動産価格を早期に把握できたため、徹底的に争うより、依頼者にとって、経済的にも時間的にもメリットが大きい方法を選択できました。

取扱事例2

• 遺留分侵害額請求

遺留分侵害額請求事件

依頼者：80代女性

【相談前】
80代女性の子供が亡くなった。亡くなった子供には、配偶者のみで、子供がおらず、母親である80代女性も法定相続人であったが、何ら相続についての話がでないまま、1年近く経過した。
そこで、相談に来られた。
【相談後】
亡くなった子供の不動産を調べると、配偶者へ名義変更されていたことから、遺言書の有無を調査し、公正証書遺言があることが判明した。
全てを配偶者に相続させるという内容であったことから、遺留分減殺請求を行った。
相続財産の調査を行いつつ、相続税の申告書の提出を求め、相続財産の大枠の内容を把握した。
80代女性の体調があまり良くなかったことから、早期の解決が望ましいと判断し、希望する金額2000万円を取得することで、3，4ヶ月で、早期に解決した。

【先生のコメント】
遺産分割や遺留分侵害額請求事件は、全体的にかなり時間がかかります。
そこで、遺言書の有無や遺産の大枠を把握させた上で、依頼者の状態等を考慮し、解決することが必要な場合もあります。

取扱事例3

• 遺言

遺言書作成・遺言執行者

会社を経営する代表者の遺言書を作成し、遺言執行を行った。
会社を経営する代表者であり、相続人4人の内、会社経営に関わっているのが2人のみであったため、2人の会社経営権を維持できるような内容の遺言書を作成した。
その後、遺言執行を行った。

取扱事例4

• 成年後見(生前の財産管理)

成年後見人として、亡兄弟の財産を確保した事案

被後見人が、亡兄弟の唯一の相続人であった。

第三者に奪われていたことから、第三者から事情を聞き取り、一定金額を返却してもらうことで和解した。
ただ、ご自身の判断能力がはっきりとしている段階で，任意後見人を選任した方が、第三者に奪われることもなく、進められますので、早めの相談が望ましいです。