「法テラス」という言葉を聞いたことがある方もいるのでしょうか。
法テラスとは、法的トラブルを抱えている方を対象に、適切な法律的情報やサービスが受けられるよう、国が設立した機関です。正式名称は「日本司法支援センター」です。
ところで、ココナラ法律相談に掲載されている弁護士の中には、ページ上部に表示されている「対応体制」の中に「法テラス利用可」というアイコンがついている方もいます。

この「法テラス利用可」には、どんな意味があるのでしょうか。
この記事では、法テラスとは何か、法テラス利用可の弁護士を探す方法など、法テラスに関する基本的なことを見ていきます。
▼この記事でわかること
▼こんな方におすすめ

そもそも「法テラス」とはどんなものか、簡単に見ておきましょう。
法テラスは「国民が司法サービスをより身近に利用できるように」と、法律に基づいて国が設立した機関です。
設立されたのは2006年4月なので、比較的新しいですね。
法テラスの設立は、「司法制度改革」の一環として行われました。
それまで「弁護士に相談する」と言うと、とても敷居の高いこと、大変なこと、というのが一般的なイメージでした(今も多少あるとは思いますが)。
そのイメージを少しでも和らげ、より多くの国民に法的サービスが身近になるようにと行われたのが司法制度改革です。法テラスもその流れの中で誕生しました。
内容にもよりますが、誰でも無料でお願いできるサービスもあります。
相談者の問い合わせ内容に応じて、適切と思われる窓口を紹介したり、関連する法制度について説明を行います。費用は無料です。
被害者からの相談内容に応じて、解決に役立つ情報提供を行ったり、必要に応じて弁護士を紹介したりします。
経済的に苦しい方など、一定の条件に当てはまる人に対して、無料で法律相談を行います。また、必要に応じて弁護士費用の立替えサービスも行っています。
簡単に言うと「お金がない人でも弁護士に相談したり、依頼できるようにする」サービスです。
法テラスに所属する弁護士である「スタッフ弁護士」が、弁護士が少ない地域における弁護活動や、国選弁護人としての弁護活動を行います。
所得が低い人、貯金がない人などでも弁護士を依頼できるようにするためのサービスが「民事法律扶助」です。
その際の「一定の条件」とはどんなものでしょうか。
所得や貯蓄が、以下の表に定める範囲内であることが条件の一つです。
以下は東京・大阪などの大都市の場合です。
単身者 |
2人家族 |
3人家族 |
4人家族 |
202,000円以下 |
276,100円以下 |
299,200円以下 |
328,900円以下 |
保有資産が以下の範囲内であること※5人家族以上の場合は、一人につき33000が加算されます。
※医療費や教育費などの一定の控除があります
※家賃や住宅ローンを負担されている場合は優遇措置があります。
※配偶者に収入がある場合には、これを加算した金額で判断されます。
単身者 |
2人家族 |
3人家族 |
4人家族 |
180万円以下 |
250万円以下 |
270万円以下 |
300万円以下 |
※配偶者に資産がある場合には、これを加算した金額で判断されます。
要は「絶対負けるとは言い切れない案件」であること、です。
「アイツには恨みがあるから、訴訟を起こして困らせてやろう」といった、報復目的の動機などは対象外である、ということです。

ところで、「法テラスの弁護士に頼む」ということと、ココナラ法律相談で「法テラス利用可」のアイコンが表示されていることは、どう関連するのでしょうか。
一般的に「法テラスの弁護士に頼む」と言った場合、意味することは2つあります。
ココナラ法律相談の弁護士個別ページ内の上部「対応体制」に「法テラス利用可」のアイコンがある弁護士は、法テラスの一般契約弁護士であることを意味します。
つまり、一定の条件を満たす場合は、法テラスの枠組みを利用して、相談や依頼をすることができます。
法テラスの枠組みを利用して、相談や依頼をする際にかかる弁護士費用は、ココナラ法律相談上に各弁護士が掲載している「料金表」とは異なる場合があります。
そのため、相談や依頼をする際は弁護士に確認することをおすすめします。

法テラスの資力要件を満たしている、つまりお金がなく民事扶助の利用条件を満たしている人が、法テラスの枠組みを使って、弁護士に依頼した場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
一般的な場合と比較して、安くなるものなのでしょうか。
一定の条件を満たす人が、法テラスの民事法律扶助の枠組みを使って弁護士に法律相談をした場合、法律相談は3回まで無料です。
相談だけで終われば、費用はかかりません。
また、相談をしたからといって必ずしも依頼しなければならない、ということもありません。
法テラスの枠組みを使って弁護士に依頼した場合、かかる弁護士費用は法テラスで決められた基準に基づきます。
例えば以下の場合を考えてみましょう。
Aさんはもともと専業主婦でしたが、夫に生活費を払ってもらえませんでした。そのため、パートに出てなんとか生活費を稼いでいます。 そんな状況になっても旦那の態度は一向に変わりませんでした。そのため、離婚したいと考えるようになりました。Aさんは離婚の際、慰謝料をもらいたいと考えています。しかしもともと余裕がない家庭であるうえ、ケチな旦那のことなので慰謝料を払うとはとても思えません。困ったAさんは、ココナラ法律相談で「法テラス可」の弁護士を探し、相談の上、依頼しました。 弁護士はAさんに離婚調停をするよう進めました。調停の結果、離婚は成立。Aさんは100万円の慰謝料を手にしました。 |
Aさんが弁護士に支払うことになったお金は以下です。
※あくまで例であり、個別の事情等により変動します。
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合計:24万円 (内訳)
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(参考)
法テラスの枠組みでなく弁護士に依頼した場合の相場は、以下のようになります。
法テラスの枠組みで弁護士を依頼したほうが、費用は抑えられる傾向があります。※あくまで相場であり、個別の弁護士事務所の報酬体系により変動します。
Aさんは、法テラスの枠組みを使って弁護士に相談した結果、慰謝料をもらって離婚することができました。弁護士費用も、個別の弁護士事務所に直接依頼するよりは抑えることができました。
しかし、慰謝料をもらったとはいえ、離婚後に引っ越しを控えるAさんにとって、弁護士費用24万円は大金です。一括で払うと、目先の生活が苦しくなってしまいます。
そこで、Aさんは弁護士に相談の上、法テラスに費用を立替えてもらう制度を利用することになりました。
Aさんの弁護士費用は法テラスが一旦立替えます。その後、Aさんは法テラスに対して、立替えてもらった分を分割払いで支払うことになりました。
ココナラ法律相談のサイト上で「法テラス利用可」の弁護士を探すにはどうしたら良いのでしょうか。以下では、画像とともにご紹介します。
(例)東京都で「法テラス利用可」の弁護士を探す場合
※今回の例では地域を指定(東京都)した場合を想定していますが、取扱分野を指定した場合、あるいは地域と取扱分野の両方を指定した場合も同様に検索ができます。





経済的に厳しい人でも、弁護士に相談・依頼できるようにという理念の下で設立された「法テラス」。
人生の一大事において、弁護士費用がネックとなったために、より良い未来が選択できない・・・というのは辛いことです。
もし金銭的な理由で弁護士への依頼をあきらめているとしたら、一度ココナラ法律相談で弁護士を検索してみてください。「法テラス利用可」と記された弁護士であれば、費用を抑えつつ、上質な法律サービスを依頼することができるかもしれません。