過去に付き合っていた彼氏・彼女から
などと言われ、金銭を要求されたり脅迫や嫌がらせを受けたりしている場合、「不当要求」に当たることが考えられます。 もしそうであれば、警察や弁護士などに相談することで、自力で解決するよりも円滑な解決が見込めるかもしれません。 不当要求に強い弁護士が、男女間の脅しや嫌がらせに対する適切な対応方法・対処方法についてご説明いたします。
▼この記事でわかること
▼こんな方におすすめ

不当要求とは、法的根拠がない要求のことです。 今回の記事では,文字通り、「不当な要求」と理解しておきましょう。 なかでも「男女間の」不当要求とは、男女関係のなかで発生した何らかの問題につき、相手から法的根拠のない要求をされたこと意味します。 もちろん、不当要求に応じる必要はありません。 しかし、それは自分のいま抱えている状況が「不当」だと法的に認識できてから、取れる対応でもあります。 そこで、まずは脅しや嫌がらせの具体的な事例を挙げながら、どのような場合が「男女間の不当要求」なのか、一緒に確認していきましょう。
▼男女間の不当要求・脅しの事例
既婚 |
未婚 |
|
|---|---|---|
恋愛・不倫関係 |
①リベンジポルノなど |
②中絶費用の要求など |
疑似恋愛関係(金銭など) |
③口止め料の要求など |
|
その他(異性の知人・他人) |
④美人局、盗撮ハンターなど |
付き合っていた頃、つい心を許してプライベートな写真を共有したり、プレゼントを贈ったりしたこともあったかもしれません。 それらは、一度関係が悪化してしまうと、「脅しや脅迫」の道具に変わってしまうことがあります。 下記の事例に近いと感じたら、それは不当要求である可能性が高いので速やかに弁護士に相談することをおすすめします。
▼よくある相談事例
など
昨今、不倫問題は若い夫婦だけの話ではありません。 「熟年不倫」という言葉があるように、長い婚姻生活で相手に冷めてしまい、恋愛の欲求を外に求めてしまうケースも多く見受けられます。 そもそも、不倫とは非常に不安定な関係です。 だからこそ、関係が悪化してしまうと、過去の不貞行為を理由に不当要求をしてくることがあります。
▼よくある相談事例
など
こちらでは「疑似恋愛関係(金銭で結ばれた関係)」の相手から受けた不当要求をご紹介します。 もともと、金銭の受け渡しで成り立っていた関係だからこそ、相手方は自身が経済的なメリットになるような要求をしてくることが多いです。 更に、相手方は交渉を優位に進めるために「事実ではないこと」を言ってくることもあります。 例えば、「実は未成年だった」「デートだけの約束だったのに性行為を強要された」といったことです。 もし、下記のような事例に近いと感じたら、不当要求である可能性を疑い、速やかに弁護士、あるいは警察に相談しましょう。
▼よくある相談事例
など
最後にご紹介するケースは、脅迫をしてきた相手が当事者ではない場合です。 「盗撮ハンター」の事例ごを紹介します。 盗撮ハンターとは、盗撮をしている人を捕まえては、盗撮された人の代理人として示談金名目で金銭を騙し取ろうとする人のことです。 確かに、盗撮をすること自体、法的に認められるものではありません。 しかし、真の被害者からの要求かどうか確認できない以上、その要求に応じることは、さらなる金銭を要求されるなどの新たなリスクを生む可能性があります。
▼よくある相談事例
など

「男女間の不当要求・脅し被害」に詳しい弁護士が、よくある質問にお答えします。


▼《参考》刑事と民事の違いを簡単に
刑事 |
民事 |
|
|---|---|---|
目的 |
被疑者の犯罪に相応しい量刑を判断する |
私人間のトラブルを解決する |
当事者 |
検察官VS私人 |
私人VS私人 |
和解 |
なし |
あり |
裁判 |
検察官が有罪と判断した場合に裁判を実施、ほとんどが有罪判決 |
誰でも自由に訴訟提起できるので、法的根拠が証明できなければ請求棄却 |



▼弁護士照会制度についてもっと詳しく 日本弁護士連合会:弁護士会照会制度(弁護士会照会制度委員会)
《関連》LINEのIDより開示請求が可能に LINEは必要に応じて、捜査機関からの開示要請を受けて、発信者情報を開示しています。 要するに、LINEのIDさえ分かっていれば、相手の素性が分かるかもしれないということです。 場合によっては、相手の本名や所在がわからないケースにおいても、有力な証拠になりえそうです。

▼関連する法律や規定

男女間で起こった揉め事の相談先としてよくある窓口が「警察」や「弁護士」です。 一方、これまでそのようなところに相談をした経験がない方からすると、
など、事前に知っておきたいことも多いのではないでしょうか。 こちらでは、そのような疑問に分かりやすくお答えします。





警察に相談して対応してもらえることは大きく3つあります。
対応してもらえることは3つですが、実は警察に相談するメリットはこれらだけではありません。 警察に相談すると「相談記録」が残ります。 もし、相談していたことが何らかの事件になった場合、相談記録がのちの裁判などで効果を発揮することがあるからです。 具体的に、「最近ストーカーの存在を感じる」という方の例でご説明します。 ストーカーの気配を感じたら、まずは弁護士ではなく警察に相談しましょう。 警察に相談すると、その結果が「相談記録」として残ります。 もし、ストーカー被害が何らかの事件として明るみになったとき、相談記録があることで、相手のストーカー歴を証明する一つの根拠になる可能性があります。 ストーカー被害を感じたら、速やかに「警察」に相談しましょう。
警察に相談して対応してもらえること、1つ目は「相手方への警告」です。 例えば、つきまとい行為やストーカー行為に対して、相手方に禁止命令をすることができます。 被害者から「警告申出書」が提出されたのち、禁止命令の発動という流れになっていますので、早めの相談がおすすめです。 ▼関連する法律 ストーカー行為等の規制等に関する法律施行規則|e-Gov
警察には逮捕権がありますので、あらかじめ裁判所からの逮捕状を受けた人物につき、逮捕をすることができます。 ちなみに、刑事訴訟法の199条には
が逮捕権を持つと明記されています。 ▼関連する法律 刑事訴訟法|e-Gov
警察は、刑事事件のなかでも第一次的な捜査を行います。 主に、「被害届の受理」「通報」をきっかけに捜査が始まります。 男女の不当要求のなかでも、刑事事件に近いものと判断できたら速やかに警察に相談しましょう。
警察に相談することによるデメリットをまとめてみました。 弁護士との比較検討に役立ててみてはいかがでしょうか。
もしかすると、不当要求をされる側も法律を犯してしまっているかもしれません。 警察も数が多いですから何かしらのオペレーションミスにより、事実確認の連絡が職場や家族にきてしまうことがあります。
警察には逮捕権があります。 警察によって相手が逮捕されてしまったとき、相手は被害届を出された方を知ることになりますから、逆恨みされる可能性があります。
刑事事件として処理されて裁判になったとき、不当要求を受けて被害届や告訴をした方は、裁判への出廷が命じられることがあります。 その手間がかかってしまうかもしれません。

弁護士に相談して対応してもらえることは大きく2つあります。
それぞれの対応につきどんなメリットがあるのか、以下で分かりやすくご説明します。
示談交渉とは、加害者と被害者で話し合って問題を解決しようとする話し合いのことです。 一方、当事者だけで示談交渉を行ってしまうと、
といった可能性が考えられます。 そんなとき、弁護士があなたの代理人として示談交渉をすることで、示談交渉を円滑にまとめるお手伝いをすることができます。 結果として、刑事事件であっても相手が納得すれば、告訴や被害届を取り下げてくれることもあります。 要するに、「前科を回避する」ことができるかもしれないということです。 こうなれば、社会生活に何の問題もなく復帰することもできます。 また、民事事件の場合は、示談金の確定によってそれが法的拘束力を持つことから、問題の解決ができます。 更には、弁護士が問題の状況や相手の要求を法的に精査した結果、示談金が大きく下がる可能性もあります。 示談交渉は、弁護士に代わっていただくことで、より円滑な解決を見込むことができるのです。
上でご紹介した「示談交渉」は、代理人活動の一つとされています。 弁護士とは、このように相談者の代理人として活動する存在なのです。 それは示談交渉でいえば、個人間で話し合うよりも円滑な解決へ導いてくれることがありますし、もちろん他の状況においても相談者を最大限サポートしようと活動していただけます。 では、弁護士の代理人としての活動によって、相談者の方にどんなメリットがあるのかご紹介します。
あなたに代わって弁護士から警告を発することができます。 もしかすると、あなたも過去に「やめてほしい」旨を相手に伝えたことがあるかもしれません。 それで相手の態度や行動が変わらなかった場合でも、弁護士から警告文書を送付することは一定の効果を見込むことができます。
弁護士は、良い意味で「相手方のサンドバック」になってくれます。 例えば、相手が主観に任せて文句を言ってきたとします。 あなたの弁護人である代理人は、それを法的に精査して、相手の請求の範囲を確定させながら交渉を進めてくださいます。
法律のエキスパートである弁護士は、相手方との交渉に常に毅然として対応することができます。 法治国家である以上、「法律」という武器はあなたを最大限に守りぬく強さを持ちます。
弁護士に相談することで、考え得るデメリットについてまとめました。
警察に相談するのと比べ、ここが大きな違いと言ってもいいかもしれませんが、弁護士には相談料がかかります。 弁護士事務所のなかには無料相談を受け付けているところもありますので、費用が気になる方はそのような点に注目しつつ、相談先を探してみてはいかがでしょうか。
例えば、警察に相談に行くとなると警官の方はとりあえずどんな相談でも乗ってくださいます。 対して、弁護士事務所は、基本的に有料相談であることから、専門外の相談以外受け付けないということが考えられます。 弁護士に相談すると決めたにもかかわらず、弁護士間でたらい回しにされるのは時間がもったいないですから、事前に「どんな案件を担当してきたか」調べてから相談するのがおすすめです。
こちらも、警察との大きな違いのひとつですが、24時間営業の弁護士事務所はそう多くありません。 深夜に発生した緊急性を要する問題などは、警察に相談するのが良いかもしれません。

男女間における不当要求について解説してきました。 本日ご紹介してきたいくつかのケース、
このような状況では、責められた方はどうしても弱い立場に立たされがちです。 しかし、「それでも不当な要求を飲む必要はない」ということは強く認識しておく必要はあります。 まずは冷静になって、もし相手方の請求を法的に確認する必要があれば、弁護士に相談してみましょう。