たなか かずひろ
田中 一洋弁護士
渥美坂井法律事務所・外国法共同事業
内幸町駅
東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル
インタビュー | 田中 一洋弁護士 渥美坂井法律事務所・外国法共同事業
裁判官として14年(2年の弁護士職務経験含む)。判断を下す側の視点で事件を見つめ、依頼者のために戦略的に戦う
14年の裁判官経験を持つ、田中一洋(たなかかずひろ)弁護士。
民事事件を中心に、刑事、少年、家事事件まで幅広い裁判に携わってきました。
判断する側の視点があるからこそ、裁判を有利に進められるはず。
その想いから、弁護士へ転向。
現在は、日々勉強を続けながら、渥美坂井法律事務所・外国法共同事業にて、知識・経験を武器に依頼者のために戦っています。
華やかな経歴を持つ一方、素顔は意外にも親しみやすいもの。
地下アイドルやSnow Man、CHAGE and ASKAなど幅広い音楽を楽しむのが趣味だそうです。
「今はYOASOBIのライブの抽選結果を待っているんです」と笑顔で語ります。
今回は田中弁護士の歩みと、確固たる信念に迫ります。
民事事件を中心に、刑事、少年、家事事件まで幅広い裁判に携わってきました。
判断する側の視点があるからこそ、裁判を有利に進められるはず。
その想いから、弁護士へ転向。
現在は、日々勉強を続けながら、渥美坂井法律事務所・外国法共同事業にて、知識・経験を武器に依頼者のために戦っています。
華やかな経歴を持つ一方、素顔は意外にも親しみやすいもの。
地下アイドルやSnow Man、CHAGE and ASKAなど幅広い音楽を楽しむのが趣味だそうです。
「今はYOASOBIのライブの抽選結果を待っているんです」と笑顔で語ります。
今回は田中弁護士の歩みと、確固たる信念に迫ります。
01 これまでの歩み
銀行マンから裁判官を経て。裁判を巧みに舵取りする弁護士へ
――大学卒業後、先生が最初に選んだのは銀行員の仕事です。
法学部に通っていたので、周りには当然、司法試験を目指す学生がたくさんいました。
でもみんな、揃いも揃って大学の講義で分厚い教科書を積み上げていたんですよ。
自分には縁のない世界だなと思いましたね(笑)
そこで、卒業後は金融というフィールドから企業を支えるために株式会社第一勧業銀行(現:みずほ銀行)に入行しました。
――では、なぜ法曹へ?
当時はバブルがはじけた後で、債権回収とか破綻処理など、法律に触れる機会が多く、法律って社会のインフラだなって改めて気が付いたんです。
短絡的ですが、数字を追いかける営業ではなく、法律を勉強して、法務部で働くのもいいなと。
でも職場の先輩から、法務部よりも資格を取って法曹の道へ進んだ方が幅広い仕事ができると助言を受けたんです。
その言葉がきっかけで一念発起、銀行を辞め、司法試験の勉強を始めました。
――そして見事に合格され、まずは裁判官になられた。
はい。司法研修所で民事・刑事の両裁判官教官に声をかけていただいたのがきっかけです。2006年から裁判官のキャリアが始まり、2016年からは判事を務めておりました。
任官時は意外にも刑事裁判官としてのスタートでした。粗暴犯、薬物犯の事件が多かったのですが、公職選挙法違反、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反といった事件も扱いました。いずれも緊張感のある仕事でした。弁護士職務経験制度で2年間弁護士になったのですが、大型知財訴訟、証券訴訟、税務訴訟などお世話になった事務所ならではのダイナミックな事件を経験しました。その後、裁判官に復職して、民事事件を中心に、いろいろな事件を経験しました。
東京地裁の保全部ではインターネット関係事件をはじめ、いろいろな類型の保全事件を多数扱ったことは特に今の業務に活きていると思います。短期間でしたがコロナ禍でも業務を基本的に止められない執行部での経験も思い出深いです。
――判事にも任官され、順風満帆なキャリアです。そこからなぜ弁護士に転向したのですか?
裁判官は、基本的に当事者の主張や提出する証拠から事実を認定して法的判断を加えるという立ち位置ですので、受身です。当事者が最善の主張を行い、証拠を出してくれないと判断を下すタイミングがどんどん遅くなり、また、判決の精度にも自信が持てなくなります。
裁判官を務めた12年間で多くの事件を見てきましたが、「こういう主張はしないのかな、証拠は無いのかな」と思う場面に何度も遭遇しました。
そこで、受身の立場から転換して当事者側の弁護士として訴訟にかかわることで、自分なりの迅速かつ適正な裁判の実現、ひいてはご依頼者の期待に沿うことができるのではないかと考えました。
現在は渥美坂井法律事務所・外国法共同事業に所属し、主に企業さまからのご相談に注力しております。
裁判官時代にはなかなか聞くことのなかった依頼者さまからの感謝のお言葉に、日々やりがいを感じております。
法学部に通っていたので、周りには当然、司法試験を目指す学生がたくさんいました。
でもみんな、揃いも揃って大学の講義で分厚い教科書を積み上げていたんですよ。
自分には縁のない世界だなと思いましたね(笑)
そこで、卒業後は金融というフィールドから企業を支えるために株式会社第一勧業銀行(現:みずほ銀行)に入行しました。
――では、なぜ法曹へ?
当時はバブルがはじけた後で、債権回収とか破綻処理など、法律に触れる機会が多く、法律って社会のインフラだなって改めて気が付いたんです。
短絡的ですが、数字を追いかける営業ではなく、法律を勉強して、法務部で働くのもいいなと。
でも職場の先輩から、法務部よりも資格を取って法曹の道へ進んだ方が幅広い仕事ができると助言を受けたんです。
その言葉がきっかけで一念発起、銀行を辞め、司法試験の勉強を始めました。
――そして見事に合格され、まずは裁判官になられた。
はい。司法研修所で民事・刑事の両裁判官教官に声をかけていただいたのがきっかけです。2006年から裁判官のキャリアが始まり、2016年からは判事を務めておりました。
任官時は意外にも刑事裁判官としてのスタートでした。粗暴犯、薬物犯の事件が多かったのですが、公職選挙法違反、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反といった事件も扱いました。いずれも緊張感のある仕事でした。弁護士職務経験制度で2年間弁護士になったのですが、大型知財訴訟、証券訴訟、税務訴訟などお世話になった事務所ならではのダイナミックな事件を経験しました。その後、裁判官に復職して、民事事件を中心に、いろいろな事件を経験しました。
東京地裁の保全部ではインターネット関係事件をはじめ、いろいろな類型の保全事件を多数扱ったことは特に今の業務に活きていると思います。短期間でしたがコロナ禍でも業務を基本的に止められない執行部での経験も思い出深いです。
――判事にも任官され、順風満帆なキャリアです。そこからなぜ弁護士に転向したのですか?
裁判官は、基本的に当事者の主張や提出する証拠から事実を認定して法的判断を加えるという立ち位置ですので、受身です。当事者が最善の主張を行い、証拠を出してくれないと判断を下すタイミングがどんどん遅くなり、また、判決の精度にも自信が持てなくなります。
裁判官を務めた12年間で多くの事件を見てきましたが、「こういう主張はしないのかな、証拠は無いのかな」と思う場面に何度も遭遇しました。
そこで、受身の立場から転換して当事者側の弁護士として訴訟にかかわることで、自分なりの迅速かつ適正な裁判の実現、ひいてはご依頼者の期待に沿うことができるのではないかと考えました。
現在は渥美坂井法律事務所・外国法共同事業に所属し、主に企業さまからのご相談に注力しております。
裁判官時代にはなかなか聞くことのなかった依頼者さまからの感謝のお言葉に、日々やりがいを感じております。
02 注力分野
建築紛争は強力なチームで戦う。元裁判官、一級建築士の叡智を集め
――先生は現在、建築紛争に注力されているとか。
はい。裁判官時代も建築紛争はいろいろ取り扱ってましたし、なにより事務所内に建築関係に造詣の深い先生方がいらっしゃいましたので、建築紛争に特化した専門チームを立ち上げ、私がリードマネジャーを務めています。
――建築紛争は専門性が高いイメージですが、チームにはどのような強みがあるのでしょうか?
ひとつは、私を含め裁判官出身の弁護士が2名在籍している点です。
元裁判官は「判断する側」の目線、つまり裁判でどのような点が判断の分かれ目になるか、証拠からどのように事実を認定するか、という点に強みがあると考えています。
裁判官の問題意識を上手く嗅ぎ取って、先回りの発想で、主張・立証という訴訟活動に活かせれば、裁判を有利に進められる可能性も高まるはずです。
もうひとつは、一級建築士の資格を持つ弁護士がチームにおり、より解像度の高い事実解明が可能ですし、技術的な部分、たとえば図面の読み方や専門用語といった素人には理解が難しいものを、裁判官の理解しやすい文章などに落とし込むことができることです。僭越ながら私も現在通信制大学の建築学部生として勉強していますが、一級建築士としての実務経験と弁護士経験の両方を持つチームの弁護士は本当に頼もしいです。
――心強いチームです。
私自身、裁判官としても、弁護士になってからも、
多様な建築紛争に携わってまいりました。
太陽光発電関係の事案、公共工事による地盤沈下が疑われた事案、建築瑕疵事案、別荘の眺望権の事案など、多数の事案を取り扱いました。また、建築紛争と関連するものとして、建築工事の差止、工事妨害差止、上下水道・ガス管の導管使用をめぐる事件などや、家賃・地代の増減請求関係など経験しております。
チームメンバーの叡智を結集させ、依頼者さまの心強い味方として戦いますので、ぜひご相談ください。
はい。裁判官時代も建築紛争はいろいろ取り扱ってましたし、なにより事務所内に建築関係に造詣の深い先生方がいらっしゃいましたので、建築紛争に特化した専門チームを立ち上げ、私がリードマネジャーを務めています。
――建築紛争は専門性が高いイメージですが、チームにはどのような強みがあるのでしょうか?
ひとつは、私を含め裁判官出身の弁護士が2名在籍している点です。
元裁判官は「判断する側」の目線、つまり裁判でどのような点が判断の分かれ目になるか、証拠からどのように事実を認定するか、という点に強みがあると考えています。
裁判官の問題意識を上手く嗅ぎ取って、先回りの発想で、主張・立証という訴訟活動に活かせれば、裁判を有利に進められる可能性も高まるはずです。
もうひとつは、一級建築士の資格を持つ弁護士がチームにおり、より解像度の高い事実解明が可能ですし、技術的な部分、たとえば図面の読み方や専門用語といった素人には理解が難しいものを、裁判官の理解しやすい文章などに落とし込むことができることです。僭越ながら私も現在通信制大学の建築学部生として勉強していますが、一級建築士としての実務経験と弁護士経験の両方を持つチームの弁護士は本当に頼もしいです。
――心強いチームです。
私自身、裁判官としても、弁護士になってからも、
多様な建築紛争に携わってまいりました。
太陽光発電関係の事案、公共工事による地盤沈下が疑われた事案、建築瑕疵事案、別荘の眺望権の事案など、多数の事案を取り扱いました。また、建築紛争と関連するものとして、建築工事の差止、工事妨害差止、上下水道・ガス管の導管使用をめぐる事件などや、家賃・地代の増減請求関係など経験しております。
チームメンバーの叡智を結集させ、依頼者さまの心強い味方として戦いますので、ぜひご相談ください。
03 弁護士としての強み
判断を下す側の視点で先回り。緻密な訴訟戦略と企業研究で踏み込む
――先生の強みとは?
やはり、裁判官としての視点を持っていることです。
先ほどもお話ししたことと重なりますが、私は判断を下す側の考え方や証拠の見方を実体験しています。
当事者が何気なく提出した証拠ひとつとっても、裁判官は出し手が意図していない部分まで見ていたり、いわゆる事件のスジについても仮説と検証を繰り返しています。
私は自分なりではありますが、その思考プロセスを実体験していますので、裁判官の思考プロセスを踏まえた訴訟戦略を立てることができるのではないかと考えています。
あと、裁判官として、東京地裁の保全部で多数の事件を扱った経験から、短期間で大量の資料を読み込んで見通しを立てる能力も鍛えられたのではないかと思います。
事案の見通しをスピーディーかつできるだけ確度高くお伝えできるように日々努力しています。
――依頼者は企業が中心だとお伺いしました。企業と向き合う上で、先生が心がけていることはありますか?
私は好奇心旺盛な性格なので(笑)、事案のバックボーンから理解を深めたいという欲求が出るんです。当該業界を取り巻く諸事情を踏まえて、ご依頼者さまの置かれている状況・実情を深く理解したいと考えています。
業界のことを知らないままご依頼者さまからいただいた書類のみを裁判で出しても、上辺だけの主張にとどまってしまう場合があります。
より骨太で説得力ある主張を展開するためにも、業界の慣習や背景事情の理解は重要と考えています。
そのため、ご依頼者さまからのヒアリングはもちろん、自分自身でも会社や業界について徹底的に学ぶよう心がけています。
やはり、裁判官としての視点を持っていることです。
先ほどもお話ししたことと重なりますが、私は判断を下す側の考え方や証拠の見方を実体験しています。
当事者が何気なく提出した証拠ひとつとっても、裁判官は出し手が意図していない部分まで見ていたり、いわゆる事件のスジについても仮説と検証を繰り返しています。
私は自分なりではありますが、その思考プロセスを実体験していますので、裁判官の思考プロセスを踏まえた訴訟戦略を立てることができるのではないかと考えています。
あと、裁判官として、東京地裁の保全部で多数の事件を扱った経験から、短期間で大量の資料を読み込んで見通しを立てる能力も鍛えられたのではないかと思います。
事案の見通しをスピーディーかつできるだけ確度高くお伝えできるように日々努力しています。
――依頼者は企業が中心だとお伺いしました。企業と向き合う上で、先生が心がけていることはありますか?
私は好奇心旺盛な性格なので(笑)、事案のバックボーンから理解を深めたいという欲求が出るんです。当該業界を取り巻く諸事情を踏まえて、ご依頼者さまの置かれている状況・実情を深く理解したいと考えています。
業界のことを知らないままご依頼者さまからいただいた書類のみを裁判で出しても、上辺だけの主張にとどまってしまう場合があります。
より骨太で説得力ある主張を展開するためにも、業界の慣習や背景事情の理解は重要と考えています。
そのため、ご依頼者さまからのヒアリングはもちろん、自分自身でも会社や業界について徹底的に学ぶよう心がけています。
04 信念、今後の展望
不条理に屈しない。正義を目指し、誠実な心で事件と向き合う
――先生の信念とは?
理不尽は許さない、ということです。立場の強い弱いにかかわらず法の下では平等です。ただ、世の中ではこの建前どおりになっていないことが多々ありますので、それを正すことが大事だと思っています。
これは私が裁判官時代から貫いている想いです。
抽象的な言い方になりますが、勝つべき人がしかるべき内容で勝ち、負けるべき人はしかるべき内容で負けるということでしょうか。
弁護活動を通じて、そんな公正な社会を作るお力添えをしていきたいです。
――力強い言葉です。では、先生の今後の展望を教えてください。
生成AIの進化は凄まじく、新技術が数ヶ月単位でアップデートされています。
法曹界でも生成AIが社会実装される段階に来ています。
そんな時代に人間である弁護士の存在価値は何かということを日々考えています。
人にしかできない付加価値を見出す必要があります。
私は、最先端の技術をフォローしつつ、それを超える人間ならではのアウトプットを追求するため、日々精進する所存です。
――最後に、メッセージをお願いします。
法律トラブルはご依頼者さまにとって、会社、人生を左右する「only one」の問題です。
私は、その「only one」の問題をしっかり受け止めて真摯に向き合うことを大切にしています。
ご相談1件の重みを理解し、弁護士としてプロフェッションであることはもちろん、人としての誠実さも大切にして皆さまと向き合っています。
ぜひお気軽に、ご相談ください。
理不尽は許さない、ということです。立場の強い弱いにかかわらず法の下では平等です。ただ、世の中ではこの建前どおりになっていないことが多々ありますので、それを正すことが大事だと思っています。
これは私が裁判官時代から貫いている想いです。
抽象的な言い方になりますが、勝つべき人がしかるべき内容で勝ち、負けるべき人はしかるべき内容で負けるということでしょうか。
弁護活動を通じて、そんな公正な社会を作るお力添えをしていきたいです。
――力強い言葉です。では、先生の今後の展望を教えてください。
生成AIの進化は凄まじく、新技術が数ヶ月単位でアップデートされています。
法曹界でも生成AIが社会実装される段階に来ています。
そんな時代に人間である弁護士の存在価値は何かということを日々考えています。
人にしかできない付加価値を見出す必要があります。
私は、最先端の技術をフォローしつつ、それを超える人間ならではのアウトプットを追求するため、日々精進する所存です。
――最後に、メッセージをお願いします。
法律トラブルはご依頼者さまにとって、会社、人生を左右する「only one」の問題です。
私は、その「only one」の問題をしっかり受け止めて真摯に向き合うことを大切にしています。
ご相談1件の重みを理解し、弁護士としてプロフェッションであることはもちろん、人としての誠実さも大切にして皆さまと向き合っています。
ぜひお気軽に、ご相談ください。