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やまだ ひろし
山田 博司弁護士
山科総合法律事務所
山科駅
京都府京都市山科区竹鼻竹ノ街道町10 山科セントラルビル4階
対応体制
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インタビュー | 山田 博司弁護士 山科総合法律事務所

警察や企業に調査を要請する「弁護士会照会」とは。証拠の乏しい不貞の慰謝料や残業代を回収へ。頼れる京都・山科区の町弁

10年以上にわたり、地域に寄り添ってきた山科総合法律事務所。
京都弁護士会の元会長が代表を務める同事務所に、新たに加わったのが山田 博司(やまだ ひろし)弁護士です。
学生時代から過ごす京都で、一貫してキャリアを積んできました。
証拠収集のノウハウと手法に詳しく、電話番号から不倫相手を特定したり、タイムカードがないケースで残業代を回収したりと、執念の弁護活動が目を引きます。
どんな思いで日々、依頼者と向き合っているのでしょうか。

01 キャリアの足跡

京都に根ざして10年超。弁護士会元会長が代表を務める事務所に移籍

ーー弁護士登録は2014年です。これまでのキャリアの歩みを教えてください。

10年以上にわたって、一貫して京都を拠点に活動してきました。

最初に勤めたのは、市内の中心街にある法律事務所です。
おもに担当していたのは、交通事故でした。
大手保険会社の顧問を務めていたためです。
それと同時に、事故の被害者からのご相談も積極的にお受けしていました。

交通事故については当時、常に50件をはるかに超える案件を抱えているような状況でしたね。


ーーそれから現事務所に移籍されました。

弁護士会の野球部仲間らと独立を検討していたなか、縁あって現事務所に揃って参画することになったんです。

当事務所を開設した代表の小川 達雄先生は、かつて京都弁護士会会長、日本弁護士連合会副会長などを歴任した大先輩です。
その存在は、新人時代から至るところで耳にしていました。

私が以前在籍していた事務所と違い、現事務所のある山科区は市街地から少し離れた場所にあります。
区内には当事務所を含め、弁護士事務所が3つしかありません(2025年8月現在)。
そこで10年以上、地域に密着して活動してきたそうです。


ーー少し話はそれますが、先生は弁護士会の野球部に所属されているんですね。

野球は弁護士になってから始めたんですよ。
ここまで長く、かつ熱中することになるとは思っていませんでしたね。

一生の思い出になるような、うれしい出来事もありました。
各地の弁護士会野球部が集まる全国大会で、北海道日本ハムファイターズの本拠地・エスコンフィールドでプレーする機会があったんです。
忘れられない瞬間、そして最高の気分でしたね。

02 注力分野と強み①

証拠集めのノウハウや手法を熟知。「弁護士会照会」を審査する副室長

ーー現在、どんな相談を重点的に扱っているんでしょうか?

離婚・男女問題、労働、相続、不動産、債務整理、金銭トラブル、刑事事件など、家庭や生活に関わる身近な困りごとを幅広く扱っています。
また、中小や個人経営の事業者を中心に企業法務もカバーしています。

どんな事件でも、私がこだわっているのはあの手この手を駆使し、証拠をかき集めることです。
どんな証拠が事件解決のカギを握るのか。
そして、どうすればその証拠を入手できるか。
「弁護士会照会」と呼ばれる制度を利用するなどして、徹底的に追いかけるんです。


ーー「弁護士会照会」とは何ですか?

弁護士が必要な証拠や資料を収集するために利用する制度です。
所属する弁護士会を通じ、官公庁や企業などに対して調査を求めることができるんです。
弁護士という立場だからこそできる調査であり、私たちを活用いただく大きなメリットのひとつともいえます。

私は駆け出しの頃から、その運用をチェックする弁護士会の「照会審査室」に所属し、副室長を務めています(2025年8月現在)。
長くこの業務に携わるなかで、証拠集めや調査方法についてみっちり探究してきました。


ーーその経験が、事件解決に大いに役立っていると。

たとえば以前、とある事故で全治1年以上を要する大ケガを負った方からご相談いただいたときのことです。

相手は過失を認めず、双方の言い分が真っ向から食い違う展開になりましてね。
さらに厄介だったのは、証拠がまったくといっていいほどなかったことです。
現場には防犯カメラが設置されていたものの、私が受任した時点ではすでに映像は消去されていたんです。


ーー厳しい状況ですね。そこからどう打開されたんですか?


ところがある日、警察がその防犯カメラの映像をチェックしていたという情報をつかんだんです。

そこであの、弁護士会照会の出番です。
事故が起きたときの状況はどうだったのか。
警察に調査を求めると、後日回答がきました。
映像によると、どうも相手に重大な過失があることが判明したんです。
それが決定打になり、一気に私たちに有利な流れに持ち込むことができました。

03 注力分野と強み②

電話番号から不倫相手を特定。タイムカードのない残業代も回収へ

ーー弁護士会照会は、ほかにもいろんな場面で有効打になりそうですね。

「携帯電話の番号しか知らない不倫相手に、慰謝料を請求できるのか」。
たとえば、こんなご相談をいただくこともよくあります。

相手の氏名や住所がわからないことを理由に、請求を断念してしまう方々は少なくないはずです。
でも、決してあきらめないでいただきたいですね。


ーーそれも調査によって、突き止めることができると。

電話番号さえわかれば、弁護士会照会を利用して携帯電話会社に契約者情報を問い合わせ、本人を特定できる可能性があります。
そのうえで相手方と交渉し、実際に慰謝料を受け取ることに成功したケースは少なくありません。

こうした調査は、残業代の請求でも効果的です。
これは以前、あるショッピングモール内の店舗で店長として働いていた方からSOSが届いたときのことです。

あのときは困ったことに、タイムカードがなかったんですよ。
ただ、弁護士会照会によって決定的な証拠をつかむことができたんです。


ーーどんな調査をされたんですか?

ショッピングモールには従業員が利用する出入口がありましてね。
そこで社員証のようなものに組み込まれたバーコードを使って、入退館を管理していたんです。

その管理システムを運用している会社に調査を依頼したところ、事細かに入退館時間が出てきたんです。
そこから就業時間と未払い残業代を算出し、会社側との交渉に乗り出しました。
その結果、私たちの主張が全面的に認められ、言い値通りの残業代を回収することで決着したんです。


ーーそもそも、離婚・男女トラブルや労働問題の相談は多いんですか?

昔からある問題ですが、最近も多くのご相談をいただいています。

男女問題については近年、マッチングアプリを介したトラブルが急増していますし、労働事件でも残業代や未払い賃金に加え、パワハラやセクハラ被害を訴える方々も増えている印象です。

この場を借りてぜひお伝えしたいのは、なるべく早めにご相談いただきたいということです。
不倫相手とのLINEやメールのやりとり、上司との会話の録音、社内文書のコピー。
そういった必要な証拠収集について前もってアドバイスでき、その後の争いを有利に進められるようになるからです。

04 依頼者への思い

京都に住んで15年以上、“第2の故郷”で地域のために力を尽くす

ーー依頼者との相談時など、コミュニケーションの面で大切にされていることも教えてください。

なんといっても、依頼者さまのお話をよく聞かせていただくことです。
「法的には無関係だから」などと、お話を途中で遮るようなことは決してしません。

どこに一番こだわっていらっしゃるのか、何に怒り、苦しんでおられるのか。
一人ひとりの切実な思いをしっかり受け止めるところから、すべては始まります。

弁護士とのコミュニケーションで不満を感じるようなことがあれば、それは精神的にも大きなストレスになるはずです。
「結婚」というと少し大げさに聞こえるかもしれませんが、それほど弁護士との相性は重要なポイントだと思います。


ーーだからこそ、先生は依頼者の声にじっくり耳を澄ましていると。

その姿勢は決してブレずに、これからも愚直に貫いていきたいですね。

大学進学を機に京都の地に足を踏み入れてから、もう15年以上が経ちました。
すっかり第2の故郷のようで、この街の空気感がとても気に入っています。

今後もそんな愛する地域の住民や企業のみなさまのために、一つひとつの事件に全力を注いでいく覚悟です。
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