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さかた よしろう
坂田 吉郎弁護士
弁護士法人坂田法律事務所
西尾駅
愛知県西尾市城崎町4-25
対応体制
  • 法テラス利用可
  • 分割払い利用可
  • 休日面談可
  • 夜間面談可
  • 電話相談可

インタビュー | 坂田 吉郎弁護士 弁護士法人坂田法律事務所

検察官を約20年、刑事事件に強い代表弁護士。同じ建物内に税理士と社労士が常駐、相続などもワンストップで

検察官を約20年務めた弁護士法人坂田法律事務所の坂田 吉郎(さかた よしろう)弁護士。
その経歴から、とくに刑事事件に強く、実刑濃厚とされるようなひき逃げや飲酒運転死亡事故の事案で執行猶予を獲得。
勾留を経て公判請求が見込まれる難しい事件において、早期釈放や不起訴処分も幾度となく獲得しています。
また、同じ建物内に税理士・社会保険労務士(社労士)事務所が併設されており、相続手続きなどをまとめて済ませられるのも特徴です。
これまでに培った経験や研ぎ澄まされた勘などを惜しみなく投入し、難解な事件にも屈することなく突破してきた坂田先生。
その筋金入りのキャリアと仕事ぶりに迫ります。

01 キャリアの歩み

検察官を約20年務め、父が創業した半世紀以上続く事務所の代表に

ーーもともと検察官だったそうですが、弁護士に転身するまでの経緯を教えてください。

法律家に憧れるようになったのは、弁護士だった父の姿をみてですね。
ただ、同じ法曹でも私は検察官の道を選びました。
父も若い頃検察官を経験して弁護士登録しました。

検察官としての勤務歴は約20年。
東京、福島、仙台、千葉、福岡と各地の地方検察庁を渡り歩くとともに、法務省の官僚として法案の作成などにも携わりました。

その後弁護士に転身したのは、引退が迫っていた父の跡を継ぐためです。
地元・西尾市に戻って、弁護士として踏み出した第2のキャリア。
それももう10年以上になりましたね(2023年4月現在)。


ーー現事務所はお父さまが立ち上げたんですね。

父が1969年に創業し、50年以上の歴史があります(同)。
家庭内のトラブルから民事、刑事事件、企業法務まで幅広い法律問題を扱っており、親子2代、3代にわたりご依頼くださった方も少なくありません。

地域密着の法律事務所として、長い間、西尾市を中心に西三河エリアの方々から頼りにしていただいております。

02 事務所の強み・特徴

複数の弁護士が在籍する機動力、同じ建物に税理士と社労士が常駐、会社設立や相続手続きをワンストップで

ーー検察時代のことをお聞きします。印象深い事件などはありますか?

とくに福岡地検にいた頃は激動の日々を過ごしました。
本部係検事として、殺人事件など特別捜査本部が設置される事件ばかりを担当していたんです。

中国人留学生による一家4人殺人事件、中洲のスナックママによる保険金目的の連続夫殺人事件、現職衆議院議員による学歴詐称事件などです。

徹底した捜査で犯人を特定し、証拠を積み上げ有罪を立証する。
被害者や遺族を守り、加害者に適切な刑罰を科す。
非常にやりがいのある仕事でした。


ーー法務省で働いていたともおっしゃっていましたね。

そのときに関与した仕事のひとつに、司法制度改革があります。
ロースクール制度や日本司法支援センター(法テラス)の創設等に向けた法案作成に携わったんです。

政府、他省庁、国会議員と、法案や予算を通すためには関係各所の理解を得なければ前に進めません。
調整力や相手を説得する力、そうした各方面の利害関係者らの間に立って折衝する能力が、この時に磨かれたように思います。
これは今、弁護士として争いをうまく終結させるうえで大いに役立っています。

また、日本司法支援センター(法テラス)に事務局次長として出向し、総務や人事の仕事をした経験が、弁護士として企業の労働事件を扱う際に役立っているようにも感じています。 


ーー話を「今」に戻します。とくに得意意識のある分野などはありますか?

真っ先に挙げたいのは、刑事事件です。
検察官の経験がダイレクトに活かせる分野ですからね。

私には経験上検察の考え方や捜査手法が相当程度想像できますので、検察の出方を踏まえたスピーディーな対応、有効なアドバイスができます。

それともうひとつ、お伝えしたいことがあります。
当事務所と同じ建物に税理士・社労士事務所があることです。


ーー具体的にどんなメリットがあるんでしょう?

たとえば、会社を設立した場合です。
従業員の社会保険に関する手続きや就業規則の作成は社労士に、税金の申告手続きは税理士にと、別々の事務所に依頼するのが一般的です。
ただ、それをひとつの場所でまとめて済ませられるメリットがあります。

ほかにも、遺産相続なら節税対策などを踏まえた総合的なアドバイスが可能ですし、労働問題でも社労士と組むことで、紛争を未然に防ぐ規則・規程類の作成ができます。

弁護士、税理士、社労士によるワンストップサービス。
これも当事務所の大きな強みになっているんです。

03 得意分野と解決実績

ひき逃げや飲酒死亡運転事故で実刑を回避。証拠集めと、遺族との示談で

ーー刑事事件についてもう少し踏み込んでお聞きします。解決実績などを詳しく教えてください。

逮捕後、被害者と示談交渉するなどして早期釈放、不起訴処分に持ち込んだ事例は数多くあります。
裁判所から勾留決定が出ても、勾留決定に対する不服申立て(準抗告)によって釈放につなげたケースも非常に多いですね。

加えて、有罪か無罪か、実刑か執行猶予か、微妙なラインにあるような難解な事件も数多く手がけてきました。


ーー具体的にどんな事件があったんですか?

たとえば、ひき逃げ事故や飲酒運転の死亡事故などがありました。

どちらも一般的には、実刑が免れない類の事故です。
それでも、実際に事故当時の状況を再現する実験を行ったり、遺族との示談を進めたりなど有利な証拠を地道に収集して執行猶予付きの判決を得ることができたんです。


ーーそれぞれどう取り組んだのか。詳しく聞かせてください。

まずは、ひき逃げ事故です。
運送会社のトラック運転手が人をはねたことに気がつかず、現場をそのまま走り去ってしまったんですよ。

ただ、それには十分な理由があったんです。
事故が起きたのは夜中、真っ暗闇の堤防の上の道路でした。
そこを暗い色の服を着た老人が歩いていたんです。
軽い接触を感じたものの、「木の枝から石にでも乗り上げたかな」くらいの認識だったそうです。

それでも、被害者は大ケガを負い、意識が戻りませんでした。
そうなると、実刑濃厚と考えるのが普通でしょう。


ーーでも、それを回避して執行猶予を手にしたと。

事故現場の見通しの悪さを知ってもらうために、事故と同時刻に現場を走行して撮影した動画を証拠として提出しました。

それで回避するのが容易でない事故であることを理解していただけたのと、あとは被害者に対する真摯な態度も見逃せません。
ご本人は深く反省し、何度も被害者のいる病院を訪ねてお詫びを重ねたんです。
それが裁判官に響いたのではないかと思いますね。

一方、飲酒運転の死亡事故では遺族との示談がカギを握りました。
亡くなったのは、助手席に座っていたご友人です。
親御さんと何度も話し合い、最後には「(運転手は)息子の友達だし、彼を長い間刑務所に入れても息子は帰ってこない」と許していただけたんですよ。


ーー遺族感情を考えると、タフな交渉だったはずです。

そこも検察の経験が大きかったですね。
犯人を説得して真実を自白してもらうための訓練が今、弁護士の立場で被害者と交渉する際に役立っているんだと思います。

同時に、検察時代は被害者や遺族の方々と日常的に接していました。
大切な人を奪われた悲しみや無念、怒りを想像し、真摯に寄り添う姿勢も遺族の信頼を得るうえで欠かせないことなんです。

04 弁護士としての思い

依頼者の「将来」まで伴走する。更生施設の理事長や保護司も

ーー同じ刑事事件でも、弁護士として関わることで何か新しい発見などはありましたか?

加害者や犯人の「将来」にまで目が行くようになったのは大きな違いですね。

検察時代は起訴し、有罪判決が下るところまでが仕事です。
ですから、その後のことにはなかなか関心が向かなかったんですよ。
ただ今は、有罪になった後、刑期を終えて出所した後のことまで想像するようになりました。

それもあって、現在は出所者を受け入れる更生施設の理事長を務め、犯罪者の立ち直りを支える保護司としても活動しているんです。

出所者が自力で社会復帰するのは茨の道です。
結局それができずに、再犯を起こしてしまうケースが非常に多いんですよ。
ですから、住居や就職先を提供するなどして更生をサポートしているんです。
本人の立ち直りはもちろん、再犯を防ぐことは安全な世の中にするためにも大切なことですからね。


ーーそれは大きな、そしてすばらしい変化ですね。

メディアで報道されるような事件ばかりに触れていた検察時代とは対照的に、今は地域の方々の日常的な困りごとを多く扱っています。

でも、依頼者のことを思えば、事件に大きいも小さいもありません。
私に託していただいた切実な願いを叶えるために、これからも全身全霊で事件解決に力を注いでいきます。
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