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のかみ しょうへい
野上 晶平弁護士
虎ノ門法律経済事務所 和歌山支店
和歌山市駅
和歌山県和歌山市九番丁15番地 九番丁MGビル5階
対応体制
  • 初回面談無料
  • 休日面談可
  • 夜間面談可
注意補足

電話での法律相談は受け付けておりませんので、ご了承下さい。

インタビュー | 野上 晶平弁護士 虎ノ門法律経済事務所 和歌山支店

『虎に翼』の法律監修を手がける大手事務所の和歌山支店長。使用者側の労働問題を交渉で円満解決へ

50年を超える歴史があり、約90人の弁護士を擁する虎ノ門法律経済事務所。
朝ドラ『虎に翼』の法律監修も手がける事務所の和歌山支店を率いるのが、地元生まれの野上 晶平(のかみ しょうへい)弁護士です。
使用者側の労働問題、離婚や相続などの家事事件、誹謗中傷をはじめとするインターネット問題。
持ち前の交渉力を活かし、何度も円満解決へ導いてきました。
裁判にも強く、数少ない夫側で親権を獲得したこともあります。
「私にとって弁護士は天職」と語る理由や、地元・和歌山への思いなどをお聞きしました。

01 原点とキャリア

創立50年超、『虎に翼』の監修も。東京で鍛え、地元・和歌山の支店長に

――はじめに、弁護士を志した理由を教えていただけますか?

きっかけは高校3年のとき、大ヒットしたゲーム『逆転裁判』に熱中したことでした。
プレイヤーが弁護士に扮し、無実の罪を着せられた依頼人を救う法廷バトルゲームです。
それで弁護士の仕事に興味を持ち、司法試験に挑戦しようと決めたんです。

ただ、当時の私の学力レベルは、その合格ラインからかけ離れたものでした。
親や教師には目を丸くして驚かれましたね。
それでも大学、ロースクールで猛勉強し、念願を叶えることができました。


――そして、現事務所に入所されました。

はい。当事務所は50年を超える長い歴史を誇り、全国に37の支店を構え、約90人の弁護士が所属しています(2024年9月現在)。

現在放映中のNHKの連続テレビ小説『虎に翼』の法律実務監修も担当しているんです。
主人公のモデルとなった日本初の女性弁護士である三淵嘉子さんと、かつて裁判官として一緒に働いたことのある弁護士も在籍しているんですよ。

――ご自身は今、和歌山支店の支店長を務めておられますね。

キャリアの一歩を踏み出したのは、本店の東京でした。
年間240件を超えるご相談を受けるなど、猛烈な特訓の日々でしたね。
東京で鍛え上げられた後の2016年、和歌山支店の開設とともに支店長に就任しました。

和歌山は、私が生まれ育った大切な場所です。
同級生やかつての恩師も応援してくれ、おかげさまで開設以来、順調にご依頼をいただいています。
県内の大学で法律の授業を任されるなど、地域に根ざして活動できているのはうれしいですね。

02 得意分野と強み①

労務トラブルは使用者側に特化。交渉に強く、労務調査士の資格も

――得意分野や重点的に扱っている事件を教えてください。

使用者側の労働問題、離婚や相続などの家事事件、誹謗中傷をはじめとするインターネット問題。
この3つの分野にとくに力を注いでいます。

企業法務では、上場企業から中小企業、個人事業主まで幅広く顧問を引き受けさせていただいています。
そして、とくに私が得意にしているのが労働問題なんです。
残業代や解雇、ハラスメント、問題社員への対応などです。

使用者側の労働事件を扱う弁護士の団体「経営法曹会議」に和歌山県の弁護士として唯一入会しているほか(2024年9月現在)、企業の労務管理が適切に行われているかどうかを調査する労務調査士の資格も取得しています。

――労働問題を解決するうえで大切にしていることはありますか?

紛争初期の対話を重視し、なるべく円満に解決することです。

たとえば、会社のお金を横領した従業員がいたとしましょう。
そういう場合にはそれを裏付ける証拠を集め、退職勧奨のシナリオを作成し、会社の代表者とともに従業員との面談に臨みます。
それによって円満に退職してもらうなど、話し合いで解決した事例が山ほどあります。

交渉に強いことは、私の大きな強みです。

その理由は、一般社団法人交渉学協会のトレーニングを通じ「交渉学プラクティショナー」と呼ばれる認定を受けていること。
また、米ハーバード大学ロースクールの教授らが提唱した有名な「ハーバード流交渉術」もみっちり学んだことです。
それらをもとに場数を踏みながら、交渉力を磨いてきました。

さらに、趣味の囲碁の影響もあるかもしれません。
相手の次の一手を予測し、さらにその先まで見通しながら戦略を立てるプロセスが、交渉と似ているからです。

――話し合いや交渉で解決できれば、紛争の長期化を避けられそうですね。

長期化すれば時間もお金も、さらには精神的な負担も重くのしかかりますからね。
対話を通じた早期解決のメリットはとても大きいはずです。

労働問題をめぐっては近年、働き方改革などを背景に関連法を見直す動きが広がっています。
最近では、カスタマーハラスメントも注目されていますよね。

顧客からの理不尽なクレームや悪質な要求が問題視され、国が規制に動き出しています。
ハラスメントについては、パワハラやセクハラを含め企業内研修のご依頼も数多くいただいている状況です。

03 得意分野と強み②

夫側で親権を獲得。介護現場で起きた悲劇、5年寄り添った遺族の涙

――一方で、どうしても裁判で解決しないといけないケースもあると思います。

その点も、たとえばハラスメントで元従業員らに訴えられたケースで請求棄却の勝訴判決や、企業側に有利な和解に持ち込んだことが何度もあります。

個人案件でも以前、数少ない夫側で親権を獲得したことがありました。
奥さまにお子さんを連れて家を出ていかれた旦那さまの弁護を担当し、同居中の主たる養育を旦那さまが行っていたことなどを粘り強く主張した結果でした。

対話で解決できるならそれに越したことはありませんが、とくに親権を含む離婚・男女問題や相続は、お互いの感情が絡み合うため法律の物差しだけでは簡単に解決できません。
依頼者さまの思いに寄り添いながら、必要あらば裁判で徹底的に争うべきです。

――交渉だけでなく、裁判にも強いんですね。

ほかにも、介護施設での死亡事故をめぐって約5年もの長い間争った裁判もありました。

依頼者さまは、施設内の転倒事故でお母さまを亡くした娘さんたちでした。
裁判での施設側の主張は、転倒と死亡との因果関係はないというもの。
ただ、その矛盾を突いたり、こちらが用意した鑑定書などから裁判官は因果関係を認める判決を下しました。

一審、二審とも勝訴し、その後判決は確定。
施設側の主張をすべて跳ね除け、十分満足できる損害賠償を勝ち取ったかたちです。
娘さんたちには、「5年間ずっと支えてくれて、天国にいる母にようやくいい報告ができる」と泣いて喜んでいただけました。

04 弁護士としての信念

常に知識をアップデートする。義祖父の元検事のような情熱と気概を胸に

――弁護士を志した選択について、今どう感じていらっしゃいますか?

あのとき周囲に驚かれながらも、本気で目指して本当によかったと思います。
この仕事は、私にとって天職です。
それほど大きなやりがいを感じています。

いい仕事をするために、弁護士は常に知識をアップデートしなければなりません。
それが私の性に合っているんですよ。
新しいことを学ぶのがとにかく好きで、これまでも交渉学など新しいスキルをどんどん身につけてきました。

――勉強熱心で、好奇心が旺盛なんですね。

トラブルに巻き込まれると、どうしてもそのことばかりが頭の中をぐるぐる駆けめぐり、そこから這い上がる術を考える余裕がなくなってしまいます。

企業の将来、一人ひとりのかけがえのない人生。
そこを明るく照らし、出口を見つけ出す手助けをするのが私たちの役目です。

傷つき、ネガティブな感情にとらわれていた方々が、そこから解放されて喜ぶ姿。
それが、私にとって大きなモチベーションになっています。
だからこそ、私はほかの事務所に断られたような難しい案件も引き受け、その度にどうにかして解決策をひねり出してきました。

――頼もしいです。依頼者は心強く感じるはずです。

私が大切にしている本があります。
義祖父に当たる河井 信太郎の著作『特捜検事ノート』です。
東京地検特捜部の生みの親ともいわれている元検事で、本を通じてその情熱と気概はすさまじいものがあったことを知りました。

同じ法律家として、この本を読む度に「私もそうあらねば」と気持ちを奮い立たせられるんです。
依頼者さまのために、どんなときも全力を尽くす。
その使命と情熱を胸に、これからも目の前の事件に全力投球していきます。
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