ありた かずき
有田 和生弁護士
土佐堀通り法律事務所
肥後橋駅
大阪府大阪市西区江戸堀1-15-27 アルテビル肥後橋5階
インタビュー | 有田 和生弁護士 土佐堀通り法律事務所
厳しい状況でも依頼者のために最善を尽くす。企業の破産やコロナによる雇用問題にも救いの手を
土佐堀通り法律事務所の有田 和生(ありた かずき)弁護士。
弁護士となって5年の2015年に弁護士仲間とともに事務所を設立。
その後、さらに1人の弁護士が合流したことから、2020年、現在地に事務所を移転しました。
三者三様の得意分野を活かして地域に密着した法律相談に取り組むなか、有田弁護士は交通事故や債務整理、不動産トラブルなどに注力。
「公平性」にこだわって厳しい状況に立たされた人からの相談にも耳を傾け、解決のために尽力しています。
弁護士となって5年の2015年に弁護士仲間とともに事務所を設立。
その後、さらに1人の弁護士が合流したことから、2020年、現在地に事務所を移転しました。
三者三様の得意分野を活かして地域に密着した法律相談に取り組むなか、有田弁護士は交通事故や債務整理、不動産トラブルなどに注力。
「公平性」にこだわって厳しい状況に立たされた人からの相談にも耳を傾け、解決のために尽力しています。
01 弁護士としての実績①
車のイタズラ被害や同性愛者カップルの家事労働事実を立証。補償額を数百万円まで引き上げた実績も
――有田先生はこれまでどんな案件に対応してきましたか?
交通事故や債務整理、医療過誤、介護事故、企業の倒産や不動産トラブルといったご相談をお受けしてきました。
以前所属していた事務所は裁判所から破産管財人を依頼されることが多く、そのため管財事件や同時廃止、任意整理といった倒産案件を多数扱いました。
――過去に対応した案件の具体例を可能な範囲で教えていただけますか?
自動車に関するトラブルでは、一般的な交通事故の他に「モラル案件」と呼ばれるものも扱ってきました。
「モラル案件」とは、保険会社が保険金を不正に請求していると判断して、支払を拒絶する案件のことです。例えば停めていた車にイタズラ傷がつけられていた場合、通常は車両保険で補償されます。しかし、保険会社から「他者から傷つけられた証拠がない(つまり、自作自演ではないか)」と言われ、支払いを拒否されてしまうこともあるのです。
私はこれまでに自動車のモラル案件で保険会社を訴訟して、修理費用の数十万円を請求した実績があります。
状況証拠を集めて依頼者が自分で傷つけたのではないことを示し、保険会社の主張に反論していきました。
また、別件では、事実婚をしている同性愛者のカップルのお一人が交通事故に遭ってしまったというご相談を受けたことがありました。
被害者は事故以前、家事従事者として二人の生活を支えていたため、家事労働を金銭換算した休業損害、いわゆる「主婦休損」を受け取ることができます。
しかし、保険会社は被害者が家事に従事していたかどうかが疑わしいとして、休業損害の支払いに同意していなかったのです。
そこで私が二人の生活の実態を立証したうえで、被害者が家事労働を行っていた事実を示し、保険会社に数百万円の支払いを認めさせることができました。
02 弁護士としての実績②
企業の破産や不動産トラブルにも対応。コロナによる雇用問題にも救いの手を
――他分野での対応実績も教えていただけますか?
企業の倒産や不動産トラブルに関する案件ですが、あるマンション管理会社から破産申し立てのご相談をいただいたことがありました。
この会社は多数の物件の管理を委託されていたため、業務を止めてしまうと多くの入居者の暮らしに影響が出てしまいます。
そこで今まで数多くの不動産トラブルに対応してきたなかで得た人脈を生かし、物件の管理を引き継いでくれる業者をこちらで見つけることにしました。
その甲斐あって入居者への影響を最小限に抑えながら、破産手続きを進めることができました。
また、物件のオーナーに向けてもできるだけ早く、丁寧に引継を行い、苦情などの問合せが収束するまでサポートしました。
この案件では破産手続きとなりましたが、債務が多くても一部の事業で収益を上げている場合、事業を切り出して会社を分割し、債務と事業の整理を行うことも可能です。
――最近は新型コロナウイルスの影響による相談もありますか?
企業でも個人でも苦しい状況に立たされてご相談に来られる方はいらっしゃいます。
そうしたコロナ禍による雇用状態・経営状態の悪化でお困りの方のために、特別価格で依頼をお受けしております。
個人の自己破産につきましては大阪府内にお住まいの方のみですが、法人の任意整理につきましては地域に関わらず承っております。
03 弁護士を志したきっかけ
勝ち負けだけにこだわらない。厳しい状況でも依頼者のために最善を尽くす
――有田先生が弁護士を志したきっかけを教えていただけますか?
はっきりとしたきっかけは覚えていませんが、中学生の頃には弁護士になろうと決めていました。
身近に弁護士をしていた大人もいなかったので、改めて考えると不思議ですね。当時、織田裕二さんの「正義は勝つ」というドラマが好きだったので、ドラマの影響かもしれません。
あと、思い返してみると、学校では小中と児童会や生徒会の役員を務めていたことが弁護士を志したきっかけのひとつといえるかもしれません。
広い視点で誰かの困りごとを見つけてサポートしたり、問題を解決したことは弁護士を志す原体験だったように思います。
――依頼者からの相談を受けるときに、意識していることはありますか?
例えば親権争いにおける男性側や、交通事故における加害者側からのご相談では、裁判で勝てる見込みが薄い場合や、シビアな交渉が求められる場合もあります。
そのような手間がかかる案件でも、闇雲に断るようなことはせず、むしろできるだけお力になりたいと考えています。
実際のところ、いくつかの事務所で受任を断られた末に私の元にたどり着く相談者さまは少なくありません。
――勝てる見込みが薄い案件や、手間のかかる「儲からない案件」を受けることにはどんな思いがあるのですか?
「正義感」というと聞こえが良すぎるかもしれませんが、「自分がやらなかったら誰がやるんだ」という思いはありますね。
もちろん勝つことは大切です。
しかし、法廷という開かれた場で依頼者が自分自身の思いを主張する、そのこと自体にも大きな意味があるのです。
勝訴の見込みが薄い場合、当然そのリスクも伝えます。
そのうえで「戦って負ける」ことが依頼者の未来に繋がると私自身も納得できたら、どんな状況でも全力を尽くします。
04 悩みをもつ人に伝えたいメッセージ
解決策はきっと見つかります。その一歩を踏み出すためにご相談ください
――話は外れますが、趣味はありますか?
以前はとにかく車が好きで、よくサーキットの走行会やジムカーナの練習会に参加したりしていました。
今は、当時の愛車は手放してファミリー向けの乗用車に乗り換え、週末は家族とドライブを楽しんでいます。
――ありがとうございました。最後に悩みを抱える方に向けてメッセージをお願いします。
どんな問題でも解決策はきっと見つかります。
大切なのは「専門家に相談する」という一歩を踏み出すことです。
「一度他の事務所で断られてしまった」という人もどうか諦めることなく、ぜひお早めにお問い合わせください。