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いまむら たかのぶ
今村 隆信弁護士
ネクスパート法律事務所 高崎オフィス
高崎駅
群馬県高崎市東町85-3 須藤ビル5階
対応体制
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当事務所では、電話やテレビ会議による面談の上でのご依頼も受付しています。 (※債務整理は、弁護士会の規定等で直接の面談義務が定められていますのでご来所をお願いします。) ご相談の際には対処方針・費用について丁寧にご説明致します。

インタビュー | 今村 隆信弁護士 ネクスパート法律事務所 高崎オフィス

タコグラフでも認められない残業代。最高裁判例が追い風となって残業代2,800万円獲得

ネクスパート法律事務所東京オフィスに所属する今村 隆信(いまむら たかのぶ)弁護士。
小学生のときに参加したボランティア活動がきっかけとなり、弁護士の道を選びました。

労働事件では残業代未払いに困る同じ職場で働く依頼者7人の力になり、全員分の残業代を会社から回収しました。
また、離婚事件では、有責配偶者にあたる依頼者の力になり、調停でも離婚を拒否していた相手方の気持ちをかえさせ、無事離婚が成立したこともあります。
さらに、交通事故事件では、異議申立てにより後遺障害12級が認定されたこともあります。

今村先生は、これまで依頼者とどのように向き合ってきたのでしょうか。

01 弁護士になったきっかけ

周囲への憧れと自分の境遇。諦めずに切り開いた弁護士の道
――なぜ、弁護士を目指そうと思ったのですか?

私の親族には、手に職をつけてプロフェッショナルとして働く人や、この分野なら誰にも負けないというような、その道に通じた人がいました。
私も同じようになりたいと憧れましたが、あいにく私は手先が不器用でしたので、何か知識の必要な分野で専門家になりたいと思っていました。

一方、小学校6年生のころに課外活動でボランティアをしていました。
具体的には老人ホームを訪問したり、街に出てゴミ拾いをしたり、募金活動をしていました。
そのような活動を通じて、人の役に立ちたいと思うようになり、また、知識を身につければ「もっとできることが増える」のではと思いました。

専門的な知識を活かして人の役に立てる仕事として弁護士という存在があると知り、弁護士になろうと思いました。


――弁護士になるまでの間、葛藤はありましたか?

たとえば小学生のころに仲が良かった友人は、理科実験の道具を買ってもらい、毎日のように何か実験をしているくらい、探求心が強かったです。

私は、彼を見て子ども心に「プロフェッショナルを目指すというのはこういうことだ」と思いました。
実際、彼はのちに研究者になったので、私に先見の明があったのかもしれません。
私は、自分が何か特定の分野について研究をし続けるほど探求心があるとは思えず、そのため、理系のプロフェッショナルを目指すという道は、私には考えられませんでした。
そこで、文系のプロフェッショナルとして弁護士を目指したことから、私にはこの道しかないと思っていましたし、弁護士を目指すことに葛藤はありませんでした。

02 弁護士としてのキャリア

労働事件における弁護士の責任。負けると何も手元に残らない
――はじめの事務所に入所したきっかけを教えてください。

就職する弁護士事務所を探していたとき、多くの事務所で言われたのが「弁護士になったらどの分野を担当したい?」という問いでした。

しかし、私はこのように思ったのです。
弁護士としての現実もまだ知らないのに、この段階で決めていいのかと。
また、いろんな困っている人の役に立ちたくて弁護士になったのに、自分のやれることを最初から限定してしまうのは、本末転倒ではないかと。

そんな私に対して、はじめの事務所は「まずはゼネラリストを目指すのもいいと思うよ」と言ってくださいました。
私は、自分の気持ちに自信が持てたため、その事務所に入りました。


――これまでどのような事件を扱ってきたのですか?

これまで扱ってきたのは離婚事件、労働事件、交通事故、そして刑事事件です。
所属していた事務所の関係で、一番長い時間関わって扱ってきたのは離婚事件です。

また、このなかで特にやりがいを感じるのは労働事件です。
労働事件では、負けると相手から一銭も払ってもらえないこともあります。
そのため、弁護士としての責任が重大であると同時にやりがいを感じています。

それとは別に、弁護士になる前から、身の回りでいつ発生してもおかしくない交通事故については、きちんと対応できる弁護士になりたいと思っていました。
扱ってきた事件数だけだと、交通事故が一番多いと思います。


――そして今の事務所に移ったと。

そうですね。
はじめの事務所では、弁護士として非常に貴重な経験を積ませてもらいました。
実績を積んでいくなかで、もっと自分の可能性を広げたいと考えていたところ、今の事務所とご縁につながり、2024年に入所しました。

03 強みを活かした解決事例①

会社が認めない残業代。似ている事件の最高裁判例が追い風に
――印象に残っている事件はありますか?

まず紹介したいのは労働事件です。
ある運送会社のドライバー7人から未払いの残業代があると相談を受けました。

当時、この会社に限らずドライバーの労務時間管理を適切に行っていない会社はたくさんあったものです。
そのなかで、証拠となりえるのがタコグラフでした。

タコグラフとは簡単にいうと運転記録で、車両に取り付けた装置を使って運転時間や速度、それに走行距離を記録するものです。


――会社側は、依頼者さまの主張を素直に認めたのですか?

いいえ、会社側はある判例をもとに残業代の支払いは不要だと主張してきました。
ただ、私からするとその判例は、今回の事案には当てはまらないと考えていたのです。

そのため、私は相手方の判例とは別の、より今回の状況に近い判例を集めようとしていました。
そのとき、こちらにとってプラスとなる材料が見つかったのです。


――どのような材料だったのですか、それは?

状況が似ている最高裁の判例です。
それに当てはめると、依頼者さまの主張どおり残業代を請求できることになります。

実際裁判でもそれを主張して、勝訴的和解に持ち込むことができたのです。
最終的には7人の依頼者さまに対して、会社側は合計2,800万円の残業代を支払うことになりました。

04 強みを活かした解決事例②

有責配偶者である依頼者の離婚が成立
――ほかの解決事例も教えてください。

依頼者は離婚を希望しておりましたが、ご自身も不貞行為をしていること、妻から離婚を断られたことから、ご依頼を受けました。


――奥様は離婚したくなかったということでしょうか。

依頼者さまの妻は、話し合いを持ちかけても完全に離婚を拒否していました。
そのため、すぐに離婚調停を申し立てたのですが、調停の場でも離婚を拒否し続けていました。


――それだと、離婚が成立しないように思いますが?

そうですね。
調停ですので、妻側が離婚に応じてくれないと、離婚は成立しません。
離婚が成立した日の調停でも、調停員さんは、開口一番、今日も離婚成立は無理ですねと言っていたくらいですし。


――どういうことでしょう。それではなぜ、離婚が成立したのでしょうか?

妻側の主張も二転三転していたのですが、妻側が一番気にしていたのは、妻側の特有財産が財産分与でとられるのではないかということだったので、それをクリアすれば解決すると考えました。


――最終的にはどうなったのですか?

特有財産の主張が認められない可能性を強調しつつ、今日離婚に応じてもらえるなら特有財産は請求しないとすることで譲歩できるところは譲歩して、妻側に離婚は好きにさせ、他方で、婚姻費用の既払い額等の他の部分でこちらの主張を認めさせ、その日のうちに離婚成立まで話をすすめることができました。

05 強みを活かした解決事例③

異議申立てにより後遺障害12級が認定された事例
――ほかの解決事例も教えてください。

依頼者は顔に傷痕が残ったのですが、後遺障害診断書には3㎝未満の記載があり、後遺障害が認められませんでした。
依頼者はその結果に納得できなかったことから、ご依頼されました。


――後遺障害が認められない場合、どうするのでしょうか?

後遺障害の等級を認めてもらうように申請をしても等級が認められなかった場合、異議申立てをすることが可能です。
もっとも、異議申立てをしても、結論がかわる確率は低く、等級を認めてもらうためには、入念な準備をする必要があります。


――どのような準備をなされたのでしょうか?

後遺障害診断書を作成した担当医師に連絡をとりました。
担当医師と話し合い、現状についての正確な状況を認識してもらったうえで、新たな資料の作成をしてもらうことになりました。


――資料を作成して、異議申立てを行ったのでしょうか?

そうですね、新たな資料をもとに異議申立てを行い、無事、12級14号が認定されました。
このようなケースでは、男性の場合、逸失利益が否定されることも多いのですが、本件では、示談交渉により、男性でも逸失利益の請求を認めさせることに成功しました。

06 弁護士として心がけること

大切なのは依頼者の希望。途中で気持ちが変わることも想定内
――弁護士として、どのようなことを大切にしていますか?

依頼者さまが何を求めているのか、きちんとお話を聞くようにしています。

たとえば離婚事件の場合、離婚したいのかしたくないのか、離婚するならどのような条件ならよいのか確認します。
不当解雇も同じです。
職場に戻りたいのかそうでないのか、どういう条件を相手につけるのか確認するのです。

もちろん、途中で状況が変化することもありますし、それに伴い、依頼者さまのお気持ちが変わることもあります。
依頼者様の望んだ結果につながるよう、その時その時の依頼者様の意思を確認し、実現できることを模索していきます。
あとは、できるだけ迅速に解決することを心がけています。

将来的には私に相談した方が安心して次に進めるようサポートしていきたいですね。


――困っている方へ、今村先生からメッセージはありますか?

私は父の仕事の関係で、全国のさまざまな場所に住んだことがあり、多種多様な考えをもった方と関わり、地域性を目の当たりにしてきました。
様々な価値観や考え方の人がいる以上、トラブルが起こるのは仕方ないと思うこともあります。

似たようなトラブルであっても、内容は一件ごとに異なります。
そのため、インターネットで一所懸命に検索しても、あなたに最適な解決策はなかなか見つからないかもしれません。

困ったことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
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