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おかべ しょうへい
岡部 頌平弁護士
葛飾総合法律事務所
金町駅
東京都葛飾区東金町1-42-3 道ビル5階
対応体制
  • 初回面談無料
注意補足

関東にお住いの方限定で、初回面談30分無料/9:00-18:00(平日)としております。 ご不安なお気持ちや悩みに寄り添える弁護士でありたいと思っております。 一人で悩まずに、まずはお電話ください。

インタビュー | 岡部 頌平弁護士 葛飾総合法律事務所

検事を約14年間務め、葛飾の町弁に。殺人未遂事件で実刑を回避し、執行猶予を手繰り寄せた示談と証人尋問

検事を約14年間務め、弁護士として新たなキャリアを踏み出した葛飾総合法律事務所の岡部 頌平(おかべ しょうへい)弁護士。
検事の経験から、刑事事件に強く、実刑濃厚と思われた殺人未遂事件で執行猶予を獲得した実績もあります。
相続や離婚、債務整理、労働問題などにも熱心に取り組んでいます。
柔和な笑みとやさしい言葉で、どんな不安や悩みも包み込むーー。
そんな依頼者思いの弁護活動に迫ります。

01 これまでのキャリア

検事を約14年務め、40歳の節目で弁護士へ。学生時代の夢を叶える

ーー以前は検事をされていたようですね。

約14年間、検事として東京や大阪、広島、埼玉、高崎などの各地検(地方検察庁)や支部などを渡り歩き、刑事事件の捜査や公判に携わりました。

担当した事件は、数え切れません。
暴行、傷害、殺人、放火、窃盗、詐欺、横領、交通事件、労基事件…。
あらゆる類型の取調べや裁判を経験してきました。

その中には、捜査の過程で頑なに否認していた被疑者から自白を引き出した結果、真相が解明できた事案や、有罪立証に難のある事案で丁寧な立証を重ねた結果、裁判で有罪判決を得ることができた事案など、逆境を跳ね返した場面が何度もありました。


ーーそこからなぜ弁護士に転身したんですか?

実は、学生の頃は弁護士を志望していたんです。
ただ、司法修習で検事の仕事に初めて触れ、実際に被疑者や被害者の取調べなどの捜査や事件処理を経験し、その仕事の重みや使命感に惹かれて検事の道を選びました。

転機のひとつは検事時代、弁護士の職務を経験できる制度で法律事務所に出向し、弁護士として2年間働いたことでした。
刑事事件のほかにも多くの事案に触れ、依頼者さまのために力を尽くすことに魅了され、弁護士を志していた学生のときの思いが蘇ってきたんです。
また、この頃、出向先の法律事務所で、当事務所代表の角弁護士と出会い、一緒に事件を担当するなどして意気投合したことも、今回、私が弁護士に転身したことと大いに関係しています。

その後、再び検事として働いてましたが、40歳の節目を迎えたタイミングで新たな一歩を踏み出そうと決断し、先ほどお話ししたご縁もあって、当事務所で勤務することを決めました。
そうして、弁護士としての新たなキャリアをスタートさせることにしたんです。

02 得意分野と強み①

実刑濃厚と思われた殺人未遂事件。執行猶予へ導いた示談と証人尋問

ーー検事の経験を、弁護士としてどう活かしていますか?

検事の仕事は、取調べの際に被疑者と真剣に向き合い、いかに重要な情報を引き出すことができるかという点が1つのポイントになります。
これは、経験に裏打ちされた、言語化することの難しいスキルの1つであり、また、粘り強い取調べには胆力が求められます。
そのあたりは、弁護士として、依頼者や関係者から話を聞いて情報を整理し、解決へ導くプロセスと非常に似ています。

事件の種類でいえば、検事の経験を最も活かせるのが刑事事件です。
捜査機関の立場を踏まえた弁護によって、早期釈放や不起訴処分を勝ち取ることができるはずです。


ーー過去に弁護士として担当した事件の一例を教えてください。

以前、ある殺人未遂事件の弁護を担当しました。

路上でトラブルになり、依頼者が相手を包丁で刺して重傷を負わせてしまったんです。
その深刻な状況から、これまでの量刑相場に鑑みると、裁判では実刑判決が出る可能性の高い事案でした。
ただ、なんとか執行猶予判決を獲得することができたんです。

決め手になったのは、被害者との間で示談を成立させたことと、狙いどおりに証人尋問を進められたことなどでした。


ーー事件やケガの状況を考えると、どちらも簡単なことではないように思います。

示談交渉については、最初は被害者に拒まれましたが、何度も根気強く働きかけて応じてもらうことができました。

そして、証拠を丁寧に精査していくと、トラブルの発端は、被害者が依頼者に絡んだことにあり、被害者の落ち度が一定程度認められるのではないかということが分かってきました。

裁判では、被害者の証人尋問などでそうした点をうまく引き出すことを意識しました。
そうすれば、裁判官や裁判員が受ける印象が変わり、執行猶予を付けるなど量刑が軽くなる可能性があると思ったからです。


ーーそして、その戦略が功を奏したわけですね。

まさに、こちらの土俵にうまく引き込み、主導権を握ることができました。

証人尋問をうまくやるには、テクニックと経験がモノをいいます。
相手からどのような証言を引き出すか、しっかりと獲得目標を定めて質問しないと、尋問はうまくいきませんし、裁判官や裁判員の心には響きません。

ですから、私はその準備は徹底して行います。
一問一答形式で、何をどういう順番で、どのような言葉で質問するか、それに対してどういった答えが想定されるかを十分に検討します。
もちろん、相手から想定外の答えが返ってくることも十分あり得ます。
そのようなときでも柔軟に対応できるため、違う角度から質問する別のルートも練っておくんです。


ーーあらゆる事態を想定しておけば、どんな局面にも柔軟に対応できると。

そんな緊迫した場面を、検事として何度も乗り越えてきました。

今は弁護士の立場で、裁判では検事と相対します。
そのため、逆に検事がどんな尋問をしてくるか、証拠を見れば検察側の立証方針をある程度把握することができます。
常に先手を打ちながら、有利な展開に持ち込むことができるはずです。


ーー執行猶予を手にした後、依頼者はどんな様子でしたか?

泣きながら喜んでくれましたし、ご家族にもとても感謝していただきました。
執行猶予期間が経過した後にも、「無事に執行猶予期間を終えました。」とご連絡をいただいたんです。
私のことを覚えてくださっていたのは嬉しかったですね。

実刑か執行猶予か、それは依頼者やご家族にとって、今後の人生の命運を分けます。
依頼者とともに闘って、もぎ取った結果です。
力になれて、本当に良かったです。

03 得意分野と強み②

遺産相続に強く、年間相談は100件超。離婚や債務整理、労働問題も

ーー刑事事件のほかには、どんな事件を扱っているんですか?

相続や離婚・男女問題、交通事故、債務整理、労働事件、さらに、企業法務も含めて幅広いご相談をお受けしています。
こうして弁護士に転身したのは、まさに刑事事件以外の分野でもお役に立ちたかったからです。

なかでも、当事務所が最も得意としている分野のひとつが相続です。
年間100件以上のご相談をいただいており、遺言書の作成や相続調査のほか、遺産分割協議や調停、遺留分侵害額請求の交渉や訴訟など、いずれも解決実績が豊富にあります。


ーーそれなら依頼者は安心して頼めますね。

超高齢化社会を迎えている今、遺産相続はどなたにとっても身近な法律問題といえ、今後その重要性はますます高まっていくでしょう。
今年(2024年)4月1日から相続登記が義務化されるなど、法改正の動きにも目を光らせなければなりません。

また、同じく4月1日には運送業や建設業などの業種で時間外労働の上限規制が始まりました。
債務整理に目を向けても、大企業を中心に賃上げムードが広がる反面、物価高を背景に家計のやりくりに困っている方々がたくさんいらっしゃるはずです。

どんなお困りごとも、私が全力で受け止めます。ぜひ安心してご相談いただけると嬉しいですね。

04 依頼者への思い

一人ひとりと真摯に向き合い、葛飾区で地域に愛される町弁に

ーー検事と聞くと、威圧的な取調べを想起する人もいるはずです。ただ、岡部弁護士はその印象からはかけ離れています。

それは私にとって、最高の褒め言葉かもしれません。

確かに、検事に高圧的なイメージをお持ちの方は多いでしょうし、実際にそんな検事がいるのも事実です。
ただ、私自身は約14年間、それとは裏腹に、相手が話しやすい雰囲気を作るという自分のスタイルを貫いてきました。
取調べをするにも、最初から威圧的に迫れば相手は恐怖を感じ、話せることも話せなくなってしまうじゃないですか。


ーーそうではなく、相手と真摯に向き合うことを大切にしてきたと。

当時から、目の前の人の話にじっくり耳を傾け、最善の解決策は何かを常に模索してきました。
そして、それは弁護士になっても同じです。

一人ひとりの依頼者さまと真摯に向き合い、事実関係を的確に把握し、その上でベストな手段を講じる。
私はそのスタンスを、今でも最も大切にしています。

この葛飾区には、当初は縁もゆかりもありませんでした。
ただ、実際に通ってみると、下町情緒あふれる街並みや、地域のみなさんの温かい人柄にすっかり魅了されました。
一人でも多くの方々の助けになれるように、これからも一つひとつの事件に全力で向き合っていきます。
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