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たなべ あきお
田辺 晶夫弁護士
サンライツ法律事務所
大宮駅
埼玉県さいたま市大宮区仲町1-47 大宮SGビル3階
対応体制
  • 法テラス利用可
  • 分割払い利用可
  • 後払い利用可
  • 初回面談無料
  • 休日面談可
  • 夜間面談可
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  • メール相談可
  • WEB面談可

インタビュー | 田辺 晶夫弁護士 サンライツ法律事務所

依頼者の悩みをカテゴライズすべきでない。大学は数学科、ジャンルを越えた納得の解決策

埼玉県大宮市に、2023年2月に新たに開設されたサンライツ法律事務所。
そこを率いるのが、キャリア10年を超える田辺 晶夫(たなべ あきお)弁護士です。
依頼者の悩みを分野でカテゴライズする現状に一石を投じ、ジャンルの垣根を越えた総合的なアプローチで難事案を何度も解決してきました。
新たな門出への決意と、依頼者への思いをお聞きしました。

01 弁護士としてのキャリア

キャリア10年超、個人案件から企業案件まで幅広く経験。数学科卒、鍛えた論理的な思考

ーー現事務所を開業するまでのキャリアの歩みを教えてください。

2つの事務所に5年ずつ在籍し、ちょうどキャリア10年を過ぎて現事務所を開設しました。
最初の事務所では個人のお客様から一部上場企業まで幅広い層のお客様の案件を担当しました。大規模な訴訟や倒産案件も担当し、このときの経験が今の取り扱い分野の幅広さにつながっているように思います。

そして、次に入所したのが全国各地に拠点を置く法律事務所です。
そこでは埼玉県内の拠点の責任者も務め、個人の方々からの一般民事・刑事のご相談、中小企業様からのご相談を中心にお受けしてきました。


ーー理系のバックグラウンドをお持ちだとも聞いています。

大学は数学科を卒業しています。
もともと、教員を目指すか弁護士を目指すかで迷っていた中、大学は理系の学部に進学しました。どちらも人のために尽力する仕事ではありますが、最終的に弁護士を選択しました。

これまでの経験でいえば、工業製品に関する訴訟や建築訴訟など、理系ならではの知識が弁護士としての仕事に活かされたことも多々ありました。
もっとも、それ以上に大きいのは、数学を通じて論理的な思考を養えたことかと思います。
これは法律論を組み立てるうえで非常に役立っていますね。

02 事件解決のスタンス

離婚時の住宅ローン、相続の不動産。悩みはカテゴライズできない

ーー事件に向き合ううえで、大切にしている行動指針はありますか?

私が大事にしているのは、あらゆる分野に専門性を持つことです。
相談内容は一般的に「離婚」「債務整理」などとカテゴライズされがちですが、依頼者様の悩みは本来、そうした分野や類型で機械的に分けられるものではないはずです。

さまざまな分野を横断しながら、柔軟に対応できる力を身につけること。
それが、現代の弁護士に最も必要な資質ではないでしょうか。
そうでないと、依頼者様が抱える複雑な悩みにお応えできないと思うんです。


ーーたとえば、どんな事態をイメージすればいいでしょうか?

典型例のひとつが、離婚時の財産分与で不動産が絡んでくるケースです。
不動産は現金のように1/2などで均等にわけづらいうえ、金額も大きくなりがちなので揉めることがよくあります。

とくに、大宮をはじめとする埼玉県は都心のベッドタウンでもあるため、住宅ローンを組んでいる比率がとても高いんです。
そのため、離婚問題で住宅ローンの処理を扱うケースが多々あります。

ローンの解除は銀行との交渉が必要になるなど、不動産の処理に詳しい弁護士でないと対応できない局面も少なくありません。
不動産については、遺産分割の際も大きな問題になることが多いんです。

どちらの問題も当事務所は日常的によく扱っており、場合によっては不動産業者などと連携しながら幅広い問題に総合的に対処することができます。


ーー分野を横断し、多方面から分析する。それが大事なことがよくわかりました。

別の視点から、こう考えることもできます。
たとえば、労働問題です。

私たちは残業代や労災をはじめとするこの問題について、労使双方の代理人として多くの事件を扱っています。
どちらか一方に特化していないのは、両方の立場を知っているからこそ、いい弁護ができると考えているからです。

使用者側がどんな戦略をとってくるか、労働者サイドがどんな手を打ってくるか。
相手の手のうちがわかれば、交渉を有利に進めることができます。

不貞の慰謝料も同じです。
請求する側と請求される側、それぞれどこに弱みがあり、どんな交渉を仕掛けてくるか。
相手の出方を分析したうえで、先手必勝の戦略を練ることができるのは大きな強みでしょう。

03 依頼者への想い

大事なのは納得とプロセス。差し押さえられた自宅を残して個人再生

ーー明確な指針や強いこだわりからは、弁護士としての矜持が伝わってきます。

私たち弁護士の仕事は、単に法的手続に乗せた表面的な解決策を提供することではありません。

それは大前提として、事件が終わった後に、依頼者様に心の底から納得していただくこと。
その後の人生を、明るい気持ちで踏み出すお手伝いをすることです。
法律は、あくまでその手段に過ぎないのです。

そして、そのためには依頼者様がどんな悩みを抱えていて、何に最もこだわっているのか。
根底にある思いをすくい取り、そこに軸足を置いて解決策を見出していく必要があります。

同時に、プロセスを透明化すること。
これも大事な要素になってきます。


ーーどういうことでしょうか?

例えば、不貞の慰謝料請求で、最終的に相手から200万円の慰謝料を手にできたとしましょう。
そもそも200万円が妥当なのか、どんな交渉を経て出た結論なのか。
なかには依頼者様と十分に話し合うことなく、粛々と手続きを進めるケースもあるようです。

もちろん、弁護士として一番重要なのは、ご依頼いただいた案件に対して結果を出すことです。
ただ、私は結果さえ出せばそれでよい、とは考えていません。
まずは、依頼者様の悩みやご希望をよく理解し、それを相手方に対して主張していくこと。
そして、交渉の過程でどんな主張をしたのか、どんなメリットやデメリットがあるのか。
そういった情報をすべてオープンにし、依頼者様とよく話し合いながら進めるようにしています。

得られるお金は同じでも、そのプロセスを踏むかどうかで依頼者様の納得感や心の持ちようは大きく変わってくるはずです。

「どうやって進めているのかよくわからない」。
「思いをうまく伝えられず、代弁してもらえなかった」。
そんな風に思い悩んだり、ほかの事務所で満足のいく回答が得られなかったりした場合には、ぜひ私たちを頼っていただきたいですね。


ーー実際に他事務所で断られたという方からの相談はよくあるんですか?

たとえば、「自宅をどうしても残したい」と債務整理のご相談にいらっしゃった方の弁護を担当したときのことです。

5ヶ所ほど法律事務所を回ったそうですが、いずれも「難しい」と断られてしまったそうなんです。
ただ、私がお受けしたことでご自宅を残しつつ、借金を圧縮する個人再生を通すことができました。
依頼者様のご希望通りの解決を実現できたんです。


ーーなぜほかの事務所は断ったんでしょうか?

ご自宅がすでに差し押さえられてしまっていたからです。
普通に考えれば、そうなると個人再生を目指す方向にはなかなか発想がいかないはずです。

正直、私も最初にお話をうかがったときは断念することも頭をよぎりました。
ただ、依頼者様のご自宅への思い入れが非常に強かったんですよ。

それでなんとかならないかと、ご親族と交渉して差押えの原因となった借金をいったん立て替えていただき、債権者とも話し合って差押えを解除してもらったんです。

個人再生に限らず、どんな事件も決してあきらめず、最後まで実現の可能性を探る。
それも、私が大事にしているポリシーのひとつですね。

04 弁護士としての覚悟

手にしたいのは依頼者の納得感。丁寧で粘り強い仕事をしたい

ーー依頼者の納得感を大事に、粘り強く取り組む。労力のいる大変な作業だと察します。

型にはめた解決ではなく、一人ひとりの悩みに寄り添い、丁寧にオーダーメイドの解決策を練り上げる。
もちろん時間もコストもかかることですが、それが私や当事務所のゆずれないスタンスなんです。

私が弁護士になったのは、困っている人を助けたかったからです。
お客様にとっても、弁護士に依頼する、ということは大きな決心だと思いますし、一定のコストも伴うものですから、ご依頼いただくということの重みは真摯に受け止めなければいけません。
ただ形だけ案件を解決するのではなく、そこに依頼者様の納得が伴わなければ、何の意味もありません。

依頼者様の本当の悩みに耳を傾け、一歩上のサービスを提供させていただく。
これからも、その理想形を愚直に追求していく考えです。
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