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おがわ みゆき
小川 美由紀弁護士
サンライツ法律事務所
大宮駅
埼玉県さいたま市大宮区仲町1-47 大宮SGビル3階
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インタビュー | 小川 美由紀弁護士 サンライツ法律事務所

弁護士をめざした動機は両親の離婚。過去があったから相談者の「心の痛み」に寄り添える。粘り強い交渉が強み。

離婚・男女トラブル・相続問題などを中心に、家族の問題全般と向き合っているサンライツ法律事務所の小川 美由紀(おがわ みゆき)弁護士。
その原点は、幼少期に経験した両親の離婚にあります。
長い別居生活を経た熟年離婚で、財産分与など750万円を手にした執念の交渉。
元交際相手との金銭トラブルで、関係性に終止符を打った直談判。
依頼者の心の痛みにとことん寄り添う、その覚悟と思いをお聞きしました。

01 弁護士を志した理由

幼い頃に両親が離婚。「母のような人を助けたい」、貫いた意志

ーー小さい頃から弁護士を志望していたそうですね。何かきっかけがあったんですか?

小学生のときに、両親が離婚を経験しました。
親権をめぐって母は弁護士を頼ったんですが、その弱気で冷たい対応に不満を漏らす姿をそばで見ていて、こう思ったんです。
「私ならもっと親身になってあげられるのに」「母のように苦しんでいる人を助けたい」。
それが法曹を目指すきっかけでした。

それ以来、その思いが揺らぐことは一切ありませんでした。
法学部に進学した大学では授業のほかに、試験対策などを行う研究室に1年生のときから参加。
4年間、授業の空き時間はそこに通い詰めて勉強に費やす日々を過ごしました。

その後、ロースクールと司法試験を経て念願の弁護士に。
長い間大事に育ててくれた母も、「初志貫徹だね」と喜んでくれました。

私も母もバイクの免許を持っているので、この前はふたりで千葉の海岸沿いを一緒にツーリングしてきたんです。
次は南の離島に行こうと話し合っているところです。

02 得意分野と解決事例

10年以上別居、熟年離婚を協議で解決。財産分与など750万円を手に

ーー弁護士になってからは、どんな相談をよく受けていらっしゃるんですか?

個人の方々から幅広いご相談をいただいていますが、最も多いのは離婚・男女問題です。
この分野は私が弁護士を志した原点でもあり、思い入れがとても強いです。

離婚そのものに加え、親権や養育費、面会交流などお子さんが絡む問題、それに不貞の慰謝料請求なども数多く扱っています。


ーー実際にどんな事件を解決してきたのか。過去の解決事例を教えてください。

思い出深い事件のひとつに、ある熟年夫婦の離婚があります。

10年以上も長く別居生活を送っていたんですが、奥様から「関係を清算して、残りの人生を充実させたい」とご相談を受けたんです。

そこで離婚とともに浮上したのが、財産分与の問題です。
奥様が老後を安心して過ごすには、財産をしっかり確保する必要がありました。
ただ、そこには課題もあったんです。


ーーどういうことですか?

財産分与では本来、請求する側が金額の根拠を示す必要があります。
そうして初めて、何をどう分けるかという議論ができるからです。
問題は、お二人が長く別居していたことです。
つまり、今現在の旦那様の財産状況がつかめず、調査するにも限界があったんです。

明確な証拠や資料がなければ、もし調停や裁判に突入したら1円も取れなくなる最悪の事態も考えられます。
そうなると、選択肢はただひとつ。
旦那様との協議で合意するしか手はありません。


ーーそれで、協議はうまくいったんですか?

「なんで払わないといけないんだ!」。

旦那様との最初のコンタクトで、電話口から聞こえてきたのはそんな怒号でした。
今日はこれ以上深入りすると、逆効果になる。
そう判断し、最初の電話は必要最小限のことをお伝えして切りました。

ただ、何度か電話でお話するうちに、少しずつ旦那様の態度がやわらいできました。
決して対立したいわけではなく、お互いにとっていい解決策を探していきましょう。
そんなこちらの思いが徐々に伝わったんだと思います。

気がつけば、私は旦那様の会話相手になっていました。
事件とは無関係な他愛のない会話をするほどの仲になっていたんです。
年齢差は40歳ほどあったはずですが、不思議なものですよね。

そして、肝心の結論です。
奥様は離婚とともに、財産分与や慰謝料などを合わせて700万円ほどを手にすることで決着させられました。


ーーその金額はどう計算し、合意したんですか?

奥様からお聞きした同居当時の生活状況などから推測した旦那様の預貯金や、退職金などを合算して算出しました。
それをもとに交渉を重ね、合意にこぎ着けたかたちです。

カギを握ったのは、請求額をあまり高く見積もらないことでした。
高額を請求することで旦那様に拒否され、協議が決裂すれば調停や裁判でどんな結果が出るかわからなかったからです。

高額請求にこだわりすぎると空振りに終わるリスクがあるとご納得いただきました。
旦那様の反発を抑えながら、老後の生活資金をしっかり手にする。
そんな観点で、依頼者様とよく話し合いながら弾き出した金額だったんです。

03 大切にしている思い

どんなに些細な悩みも受け止める。元交際相手とのトラブルに終止符

ーー分野を問わず、弁護士として大事にしている思いも聞かせてください。

私たちは相談内容を「離婚」「相続」などとカテゴライズしがちですが、依頼者様が抱える悩みには、そこに当てはまらないようなものもあるはずです。

私は、そんな身近で起こりうるトラブルに柔軟に対応できる、オールラウンダーな弁護士でありたいと思っています。

今からお話するのは、まさにそんなエピソードです。


ーーどんな相談だったんですか?

過去の交際相手だった女性から、借金の返済と、交際中の約束に反したことに対する200万円の慰謝料を請求された。
ある男性から、そんなご相談をいただいたんです。

一見すると、法律問題とはいえないようなプライベートな男女トラブルに思われるかもしれません。
ただ、男性は別れた後も自宅の合鍵を返してもらえず、女性につきまとわれ安心して帰宅できないと嘆いていらっしゃいました。


ーーそれで、関係に終止符を打つよう動いたと。

男性の身に危険が及ばないよう女性に通告し、慰謝料の請求に対しても支払を拒否しました。
確かに当時の約束事を記した紙は存在したんですが、法的には反論できるものでした。

返すべき借金も一部あったのですが、法的に正しい請求以外は毅然と拒否しました。合鍵も、無事に男性の手元に。
そうやってふたりの関係を清算するお手伝いをさせていただきました。

一般的な相談分野に該当しないようなものでも、弁護士を頼ることで解決の道が拓ける可能性は十分あります。
「こんなことで弁護士に相談してもいいのかな?」などと遠慮せず、気になることがあれば気軽にご相談いただきたいですね。

04 悩んでいる人たちへ

つらい過去を味わったからこそ、依頼者の心の痛みに寄り添える

ーー最後に、この場で依頼者に伝えたいことをお聞きします。

一人ひとりの依頼者様のお話に丁寧に耳を傾け、胸につかえた心の痛みにとことん寄り添う。
それが、私が何よりも大事にしていることです。

ご本人にしかわからない不安や葛藤があるはずで、それをすべて理解できると断言するのは、もしかしたら難しいのかもしれません。
ただ、私自身も言い争いの絶えない家庭状況に悩み、両親の離婚で傷ついた過去があります。

同じように悩んでいる方々の痛みに近く、深く寄り添うことができると思うのです。
そう強く信じて、これからも依頼者様の傷ついた心を少しでも癒せるように力を尽くしてきます。
必ず力になるので、ぜひ私を頼っていただけるとうれしいです。
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