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ひろたに みちとし
廣谷 行敏弁護士
廣谷法律事務所
和歌山県和歌山市五番丁8-2
対応体制
  • 法テラス利用可
  • 分割払い利用可
  • 休日面談可
  • 夜間面談可
  • 電話相談可
注意補足

分割払いの可否は事案によりますので要相談。交通事故(被害者)に関しては、後払いが可能です。夜間・休日面談は事前予約が必要となります。

インタビュー | 廣谷 行敏弁護士 廣谷法律事務所

和歌山弁護士会の元会長、テレビ番組のコメンテーターも。地域住民と歩んだ約25年の軌跡

生まれ育った和歌山県に根を張り、25年以上も長く活動してきた廣谷法律事務所の廣谷 行敏(ひろたに みちとし)弁護士。
和歌山弁護士会の会長や副会長などを歴任し、地元テレビ番組のコメンテーターも務める名物弁護士です。
そんなベテラン弁護士が今、最も目を光らせている問題があります。
後期高齢者になった団塊の世代の遺産相続です。
地域とともに歩んだ約25年、そして今後の展望をお聞きしました。
(数字は本文を含め、いずれも2023年3月現在のもの)。

01 これまでのキャリア

地元・和歌山の住民に愛され25年超

ーー弁護士歴は25年を超えます。しかも、ずっと地元の和歌山で活動されてきたようですね。

大学進学に伴って一度東京に出ましたが、県外で就職する気はまったくなかったですね。
地元への愛着が深かったんです。

そんな和歌山で積み上げたキャリアは、早いもので25年を過ぎました。
独立して現事務所を立ち上げてからも、もう20年近くになります。


ーーそれにしても、25年という年月の重みを感じずにはいられません。

私は(旧)司法試験に通るのに少し時間がかかったこともあって、仕事ができることがとにかく楽しくて。
忙しかったですが、それ以上にみなさんのお役に立てることに喜びや幸せを感じていました。

交通事故や債務整理、離婚・男女問題、相続。
目の前の事件を必死に処理してきたことが血となり肉となり、何物にも代えがたい貴重な財産と経験になったと思います。

02 注力分野と強み

離婚問題で争った相手から別件で依頼。敵からも信頼された理由

ーー依頼者はやはり地元の方々が多いんですか?

県民、市民のみなさんが圧倒的な割合を占めます。
企業法務の顧問先は、東京や岡山にもありますが、ほぼ和歌山です。

以前は今のようにホームページもなければ、広告も禁止されていた時代です。
依頼者さまからすると、弁護士の顔がまったく見えないような状況だったはず。
しかも、弁護士費用は安いものではありません。

そういうなかでずっと意識してきたのは、依頼者さまが弁護士に依頼して損をしたと感じることがないようにしたいという感覚です。そして、地域に根差し、住民のみなさんと近い距離感で接することです。
そこに安心感を抱いてもらえているのかもしれませんね。
ありがたいことに忙しくさせてもらい、以前の依頼者さまからの紹介でご相談いただくこともよくあるんです。


ーー出会いに恵まれたキャリアだったと。

それと、まれに過去に争った相手から別件でご依頼をいただくこともあるんです。

たとえば、離婚問題で争った男性からのご相談です。
そのときは奥さま側の弁護を担当したんですが、事件が終わった後に旦那さまが不動産問題で困っていると相談にいらっしゃったんです。

離婚問題が終わった後も、先生に頼んでおけば良かったわ・・といって頂きましたが、リップサービス課と思っていたところ数年経って実際に相談を頂いたので、本当にあのときの私の仕事ぶりを、高く評価してくれたんだと感じました。
かつての敵対相手から信頼していただけるのは、弁護士冥利に尽きますよね。


ーー長いキャリアを通じて、ほかにはどんな事件を担当してきたんですか?

交通事故の被害者弁護で、私としては初めて賠償金が1億円を超えた裁判も印象に残っています。

小さな子どもが車に轢かれ、なんとか生き残ったものの脳に重大な障害を負ってしまった事故です。
あれは確か、3年くらいかかりましたかね。
長い道のりでしたが、ご両親にも満足いただける結果を手にすることができました。もちろん取り返しの付くことではありませんが、経済的保証が得られたことと、その後、子どもさんが奇跡的に回復されていったことをお聞きして、少しはお役立ちできたかと思いました。

交通事故は独立当初から最も力を入れてきた分野のひとつで、ほかにも賠償金を大幅に増額させた経験が山ほどあります。ただ、大切なことは、小さな金額でも、最大限得られるべきものは依頼者のために取りに行く、手間がかかっても、譲歩せずに、請求して行くという姿勢だと思っています。
月に一度地方自治体での法律相談も担当したり、保険会社から加害者側の事件も多数受任していたことから、多くの経験と知識を得ることができそれが、現在の被害者側からの請求の活動に活きていると思います。


ーー今後、相続は、高齢化の影響でどんどん増えそうですね。

団塊の世代の多くが75歳を超え、後期高齢者になっています。
その世代は層が厚いうえに、財産を多く抱え、お子さんも複数いらっしゃるケースが多いはずです。
相続は、遺産の内容が不動産や非上場株式を含む場合に処理の困難性が高まりますし、また、財産が多いほど処理が難しいとも言え、親族間の感情もぶつかり合うため解決は一筋縄ではいきません。

求められるのは、複雑に絡み合った糸をうまく紐解く総合力です。
その点、私には25年を超える長いキャリアで培った経験値があります。
揉めがちな不動産の処理についても、不動産業者や不動産鑑定士、税理士らとのパイプがあるので、手厚くサポートさせていただけるはずです。

03 社会的な活動

弁護士会で会長、副会長などを歴任。毎日新聞の連載は120回に到達

ーー事務所の外でも多方面で活動されています。その点もお聞きできますか?

和歌山弁護士会では入会当初から消費者保護委員会や子どもの権利委員会などに所属し、2019年からは会長、それと同時に日本弁護士連合会の理事も務めていました。
会長職の前には二度、副会長も経験しました。
また、弁護士会以外でも、社会保険庁訴訟専門員、法務局人権擁護委員、日本司法支援センター(法テラス)和歌山間事務所副所長、和歌山県土地収用事業認定審議会会長、和歌山県精神医療審査会副会長、和歌山市入札監視委員会委員等を勤めましたが、弁護士会会長になるに際して、多くを辞任させて頂き、現在は、和歌山市の情報公開・個人情報保護審査会の会長、和歌山家庭裁判所の家事調停委員などを務めています。

それと、メディア出演です。
テレビ和歌山の情報番組でのコメンテーターに加え、毎日新聞でも『教えて!ひろたに弁護士』という連載コラムを担当しています。
法律問題を読者にわかりやすく伝えるコラムで、最近は回転寿司チェーンの迷惑動画問題を取り上げました。
もう120回に到達する長期連載になっています。

テレビや新聞をご覧になって、事務所にご相談に来られる方も少なくないんですよ。


ーーなぜそこまで精力的に動き回っていらっしゃるんですか?

仕事が好きなのと、自分で言うのは恥ずかしいですが社会貢献の思いですね。職業を通じて社会に貢献するという職業奉仕ということが大きいと思います。
私の知識が少しでも社会の役に立つならと、オファーはできる限り引き受けるようにしているんです。

そして、そこでの経験は少なからず、現場の仕事にも役立っています。

法テラスの副所長の経験は、法テラスで事件を処理する際に役立つということもありますが、そのような直接的な役立ちとは別に、例えば、会長や委員長の立場で参加する会議では、議論をまとめて一定の結論を出す調整力が必要となります。
テレビ出演の際に、短い時間で視聴者を納得させる言葉遣いや表現力が必要となります。
そのあたりは交渉や裁判で落とし所を見極めることや、依頼者さまとのコミュニケーションなどに通じるものがあると思います。

さらに、もうひとつご紹介したいことがあります。
私が監事を務めるNPO法人和歌山県就労支援事業者機構のことです。

犯罪者や非行少年の出所後の就労支援を行う組織です。
刑期を終えても就職先が見つからず、再犯に走ってしまうことが社会課題になっています。
ですから、刑事事件については同法人への就労支援の橋渡しもさせていただいているんです。

04 弁護士としての原点と今後

地域に育てられた恩返しを。

ーーバイタリティにあふれる弁護士。この言葉がピッタリ当てはまるように感じました。

私は、ある弁護士に憧れてこの世界に飛び込んだんです。
今は亡き、和久 峻三さんです。
『赤かぶ検事シリーズ』で有名な推理作家でもあり、大橋巨泉さんが司会のテレビ番組『クイズダービー』にも出演されていた人です。

型にはまらない生き方や、飄々(ひょうひょう)とした佇まいが好きだったんですよね。
どこかで和久さんの姿を意識してきたところがあるのかもしれません。

話は変わりますが、実は私の娘も弁護士として今、この事務所で一緒に働いているんです。
弁護士になることを強く勧めたわけではないんですが、弁護士になった理由が少しでも私にあれば、嬉しいですね。

ーーでは、今は親子で地域を支えていらっしゃるんですね。

私は、小さな卸会社を営む両親のもとで生まれました。
よく覚えているのは、子どもの頃に父親が運転する配達車にいつも乗っていたことです。
取引先や近所の大人たちに、家族のようにかわいがってもらったんですよ。

ほかでの就職を考えず和歌山に帰ってきたのはそんな地元が大好きだったからです。
もちろん、その思いはまったく変わりません。
これからも、地域住民のみなさんを力強く支えていきたいですね。
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