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まつむら まさゆき
松村 真幸弁護士
松村真幸法律事務所
群馬県高崎市下之城町584-70 高崎市産業創造館204
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インタビュー | 松村 真幸弁護士 松村真幸法律事務所

1,000ページもの医学書を読み込む交通事故被害に注力する代表弁護士。高崎市のコンプライアンス室室長も。

高崎市のコンプライアンス室室長、法教育委員会副委員長、スクールロイヤー。
多彩な顔を持つ松村真幸法律事務所の松村 真幸(まつむら まさゆき)弁護士は、一貫して地元・群馬でキャリアを積んできました。
独立した現在は、交通事故を中心に幅広い事件を取り扱っています。
約3年半に及んだ、長丁場の裁判で見せた執念。
事件終結後も依頼者と関係を育む、温もりのある弁護。
地域の方々から愛される理由はどこにあるのでしょうか。

01 弁護士としてのキャリア

地元・群馬で約8年、そして独立。高崎市のコンプライアンス室長も

--はじめに、法律家を志した理由を教えてください。

手に職をつけ、人の役に立ちたい。
前橋市内で長年にわたり養豚業を営んでいた両親の姿を眺めながら、そんな働き方に憧れたのが出発点でした。
幼い頃は手伝いと称していつも両親の仕事場に出入りし、「いつかは自分も父の跡を継ぎたい」と思っていた時期もありました。
高校卒業後は法学部に進学し、大学3年生のときに弁護士を目指そうと決心したんです。

ちなみに、父が育てていたのは「上州麦豚」という地元・群馬の銘柄豚です。
クセのないあっさりとした風味で、とてもおいしいんですよ。


--弁護士になってからは、どんなキャリアを歩んでこられたんですか?

最初に入所したのは、高崎市内にある法律事務所です。
そこで個人案件から顧問先の企業案件まで幅広い事件を担当し、多くの経験を積みました。
また、不思議と難しい訴訟案件が舞い込んでくる事務所で、そのたびに粘り強く戦ってきました。いま振り返ると、何物にも代え難い貴重な日々を過ごしてきたと感じています。

さらに特徴的だったのは、自治体法務にも力を入れていたことです。
その活動を評価していただき、2019年から高崎市コンプライアンス室の室長を任せていただいています。
行政法規は無数にありますが、その法令解釈や行政事務の適正な執行などについて、特に予防法務の観点から助言する業務に従事しています。
様々な法令や考え方に触れる機会が多いことから、多角的な視点で物事を考えられるようになったと実感しています。

以前の事務所には約8年在籍しました。
その後2023年1月に独立し、現事務所を開設したかたちです。

02 得意分野と解決事例

交通事故の賠償金を20倍超に増額。1,000ページもの医学書を常備

--現在はどんな事件をおもに扱っているんですか?

個人、企業案件とも幅広くカバーしていますが、現在、とくに多いのが交通事故です。
独立前から重点的に扱ってきた分野でもあり、交渉、裁判とも多くの経験をしてきました。

そうしたなかで私が心がけているのが、事故でケガを負った方を治療段階からしっかりフォローさせていただくこと。
それによって、正当な賠償金を獲得できるようになるからです。


--どういうことですか?

後遺障害の認定や賠償金の算出の元になる、医師の診断書やカルテ。
そこに患者さんの症状を正確に記してもらえるかどうかで、結果は大きく左右されます。

ただ、医療は専門的な知識が求められる分野です。
診察のときには質問された事項にしか回答しないなど受け身になってしまい、どうしてもケガの症状をうまく医師に伝えられない方が少なくないんですよ。
そのことが原因で、本来受けられたはずの適正な補償を受けられないのはもったいないですよね。

ですから、まずは私が依頼者さまから事故状況やケガの症状などを含めて詳細な事実確認をさせていただく中で、依頼者さまが感じている症状をご自身の言葉で表現できるようによくお話をお聞きして、その後の診察で医師に症状が正確に伝わるようアドバイスさせていただくようにしているんです。


--聞き取りやアドバイスにも、医療の知識が必要になりそうですが。

私は医療のプロではありません。
ただ、事件の度に、医学書を読み込んだり、医師面談での意見交換をしたりしながら、必死に勉強してきました。

たとえば、『整形外科クルズス』や『標準整形外科学』という医学書があります。
どちらも1,000ページを超える分厚い医学書です。
それを事務所に常備し、ケガの症状などについて、診断書やカルテと照らし合わせながら都度調べて事件処理に当たっています。
その他にも、医学書は比較的多く蔵書しており、案件ごとに参照するようにしています。


--過去にどんな事案を解決してきたのか。その一例をご紹介いただけますか?

事故に遭ってから約7年、裁判の末にようやく決着をつけられた事件がありました。

当初、交渉段階で相手方の保険会社から提示された賠償金は約40万円。
それを逸失利益などを含め、900万円ほどにまで増やすことができたんです。その他、自賠責保険や労災保険から支給された保険金を含めると総額1200万円ほどでの解決となりました。

主な争点となったのは、被害者が負ったケガの後遺障害等級のランクでした。
相手の「単なる経年性の頚椎捻挫だ」という主張に対し、こちらは「事故の影響による他覚的な神経症状がある」として等級をアップする必要があると訴えたんです。

裁判では私たちの主張を前提にした和解が成立し、等級アップとともに賠償金を大幅に増額させることができた事案でした。


--すごい増額幅ですが、ケガがより深刻なものだとどうやって立証したんですか?

そこは主治医と何度も面談し、画像の再検証を行ってもらうなどして作成していただいた意見書の存在が大きかったですね。

ただ、実はそれだけでは決定打になりませんでした。
同じ医師でも保険会社の顧問医の見方と食い違っていたため、裁判官は判断しづらかったんでしょう。
それで最後は、第三者の医師に医療鑑定をしてもらいました。
その見解を踏まえ、私たちの主張に沿う和解を裁判所が促してくれたんです。

裁判だけでも、約3年半を費やした長丁場の争いでした。
依頼者さまは「時間はかかったけど、あきらめなくてよかった」と胸を撫で下ろしていらっしゃいましたね。
私自身も、辛抱強く闘ってくださった依頼者さまに「なんとしても報いたい」という一心で向き合ってきました。

03 依頼者への思い

「だから、今の私がいる」。事件終結から5年、色褪せない記憶と感謝

--先ほどの「なんとしても報いたい」という言葉。依頼者への熱い思いが伝わってきました。

キャリアを振り返ると、本当に多くの依頼者さまとお会いしてきました。

「あのとき解決してくれたから、今の私がいる」。
なかには事件終結から5年以上経った今でも、そうやって定期的にお電話いただき、感謝の言葉を届けてくださる方もいらっしゃいます。


--依頼者にとっても大きな出会いだったんですね。そもそもどんな事件だったんですか?

離婚裁判で、依頼者さまは男性でした。奥さまと本人同士で調停までやっておられたのですが、まとまらずに裁判に移行するタイミングでご依頼いただいたんです。

裁判そのものはそれほどもつれませんでしたが、依頼者さまにはずっと精神的なストレスや恐怖が重くのしかかっていたようなんです。
話合いの当初は奥さまに刃物を持ち出されたこともあったとおっしゃっていました。
そんなつらい日々からようやく抜け出せたことに、とても安堵されておられました。

先ほど「電話をくださる」とお伝えしましたが、実はわざわざ事務所にまで足を運んでくださることもあるんです。


--その場で、旧交を温めるような時間を過ごされていると。

そうですね、お互いの近況を報告し合っています。

以前お聞きしたのは、離婚を経て、今は離れて暮らしている、お子さんへの思いでした。
なかなか会えないのはつらいと口にされていましたが、毎月欠かさず養育費は支払っているそうです。

「訳あって夫婦は別々の道に進むことになったけれど、どんな状況になっても、自分の子どもであることには変わりはない」「何もしてやれなかった父親にはなりたくない」「将来子どもが大きくなったときに、胸を張って『お父さんだよ』と言いたい」と、そうおっしゃるんです。
とても子ども思いな方なんですよ。
お聞きしていると、なんだか私まで泣けてきてしまうんです。

04 現在地とこれから

人生は、生涯勉強。法教育委員会副会長、新たにスクールロイヤーも

--独立して10か月ほどが経ちましたが(2023年10月現在)、改めて今どんなことを感じていますか?

ここは、弁護士が私ひとりの小さな法律事務所です。
ただ、ありがたいことに、開設以来、個人や企業を問わず、多くの方に頼っていただいています。

感謝と手応えを感じている一方で、まだまだ精進しないと、という気持ちも強いですね。
思い浮かぶのは、以前の事務所の代表です。
群馬弁護士会の会長や日本弁護士連合会の副会長などを歴任してきた弁護士歴50年ほどの大ベテランですが、何年経っても熱心に法律の勉強し続けていたんです。
また、法廷での気迫、打合せのときの依頼者さまへ向ける笑顔など、8年間で学んだことは、挙げればきりがありません。


--ご自身もそこを見習っていこうと。

そうですね。まだまだ遠い存在ですが、弁護士人生を通しての一つの目標にしていきたいと思っています。

また、実は今年(2023年)から、新たに始めたことがあります。
いじめや保護者トラブルなど、学校で起こる問題について法的見地から「児童生徒の最善の利益の実現」を目的に活動する「スクールロイヤー」です。
私が副会長を務める法教育委員会の活動の一環として、県内のある地区を担当しています。

私は小さい頃、漠然と教師に憧れた時期もあったんですよ。今でもずっと交流させていただいている先生がいたり、担任だった先生がどこどこにいるらしいと聞いて仕事で近くを通りがかったときにお会いして交流を再開するようになったり。今思えば、教師という立場にいた方たちのことを好きだったんだと思います。
各学校からの相談のほかに、教職員研修や児童生徒向けのいじめ予防教室では実際に学校に出向いてお話をさせていただくこともあります。そのときに、私がまだ生徒だったときに関係があった先生や、教師をしている小中学校・高校の同級生とも再会することがあります。
今こうして別のかたちで教育に携われているのは、感慨深いものがありますね。

これからも、変わらず一人ひとりの依頼者さまを大切に、目の前の事件に向き合っていきます。
大好きな地域の方々に、困ったときにすぐに顔を思い浮かべていただけるような存在になりたいですね。
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