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なかむら つかさ
中村 司弁護士
ネクスパート法律事務所 福岡オフィス
博多駅
福岡県福岡市博多区博多駅中央街5-12 博多東ビル4階
対応体制
  • カード利用可
  • 分割払い利用可
  • 後払い利用可
  • 初回面談無料
  • 休日面談可
  • 夜間面談可
  • 電話相談可
  • WEB面談可
注意補足

当事務所では、電話やテレビ会議による面談の上でのご依頼も受付しています。 (※債務整理は、弁護士会の規定等で直接の面談義務が定められていますのでご来所をお願いします。) ご相談の際には対処方針・費用について丁寧にご説明致します。

インタビュー | 中村 司弁護士 ネクスパート法律事務所 福岡オフィス

DV被害者の離婚、円満解決につなげた交渉術。地下鉄サリン事件の被害者弁護団を率いた父の姿を追って

物心ついたときから、弁護士に憧れるようになったという弁護士法人ネクスパート法律事務所の中村 司(つかさ)弁護士。
それは、地下鉄サリン事件の被害者弁護団を率いた父の存在があったからです。
その父を追うようにして今、離婚・男女問題をはじめとする個人の紛争解決に奔走しています。
そんな中村弁護士が、全国11拠点目となる新設された福岡オフィスで依頼者のために走り回る日々に迫ります。

01 弁護士を目指したきっかけ

地下鉄サリン事件の被害者弁護団を率いた父の姿を追いかけて


ーー中村先生が弁護士になることを意識し始めたのはいつ頃だったのでしょうか?

法律を使って、困っている人を助けたい。
そのような思いが強く、小さい頃から弁護士の仕事に漠然とした関心がありました。
その大きな要因となったのは、父が弁護士として講演会やテレビに出演していたことです。
その姿を見て、子どもながらに「かっこいいな」と憧れていました。


ーーお父さまは当時、テレビに出るほど注目される事件に携わっていらっしゃったのですか?

父は当時、オウム真理教による地下鉄サリン事件の被害対策弁護団の事務局長を務めていました。
現在も、オウム真理教が起こした数々の事件に関する被害者団体の副代表として、被害者救済のため熱心に動いています。

当時の私はまだ子どもでしたが、自宅に警察の見張りがつくなど物々しい雰囲気だったことを覚えています。
危険と隣り合わせのなか、苦しむ被害者のために走り回る父の姿が印象的でした。
今、私もこうして同じフィールドに立てていることは感慨深いですね。

02 取扱分野と解決事例

DV夫との離婚、親権や財産含め円満解決。落とし所探る交渉術


ーー現在は福岡にいらっしゃいますね。弁護士としてのキャリアや担当分野について簡単に教えてください。

弁護士になってからすぐに現在のネクスパート法律事務所に入り、東京本店で経験を積んだ後、2021年7月に新たに立ち上げた福岡オフィスに異動しました。
現在は個人の方々を中心に、離婚・男女問題や相続、交通事故、債務整理、刑事事件などのご依頼を幅広くお受けしています。

なかでも件数が多いのは、離婚・男女問題です。
離婚と一口に言っても、ご相談内容は複雑です。
財産分与をはじめとするお金の問題はもちろん、お子さんがいらっしゃれば親権の問題もクリアしなければなりません。
また、落ち込む依頼者さまの精神的なケアも重要で、法律論だけでは解決できない難しさがあります。


ーー複雑に絡み合った糸を、うまく紐解いていく必要があるわけですね。

事件によっていろんな解決策が考えられますが、それほど時間をかけずに、交渉でうまくまとめるケースもよくあります。

私が過去に担当し、交渉で離婚を成立させた事件もまさにそうでした。
依頼者さまは「離婚したい」とご相談にいらっしゃった奥さまで、DV(ドメスティックバイオレンス)癖のある夫に恐れを抱き、お子さんと家を飛び出したようでした。

ただ、DVを決定づけるような証拠が乏しかったため、相手に離婚を頑なに拒否されてしまった場合、こちらの主張を押し通せるかどうかは難しい状況だったんです。
しかも相手は代理人をつけなかったので、旦那さん本人との直接交渉で打開するしか手がありませんでした。
奥さまから「あの人(夫)は怒り出したら止まらないから…」とお聞きしていたので、交渉が難航することも予想されました。


ーーそれでも、なんとか打開策を見出していったわけですか?

案の定、最初はなかなか話が通じず苦労しました。
ただ、何度も電話でお話しするうちに、だんだんとこちらの話に耳を傾け、理解してもらえるようになったんです。

旦那さんはお子さんに対する思いが強かったので、面会交流を多めに設定するなどの条件を提示したうえで、奥さまのご希望通りに財産分与と養育費の約束も取り付け円満解決させることができました。

相手から何を言われても、まずはいったん受け止め、冷静に対処する。
決して高圧的になってはいけない。
そんな風にとにかく粘り強く、あきらめずに真正面から旦那さんと向き合い続けました。
その積み重ねのなかから、うまく落とし所を見極めることができた事件でした。

03 弁護士としての強み・武器

法人破産と事業譲渡を同時処理。将棋で鍛えた「勝負勘」を法廷で


ーー離婚に限らず、ほかに何か印象に残っている事件はありますか?

債務総額が数十億円に上るIT系企業の破産処理も、印象深い事件のひとつです。
その企業さまの債権者から毎分のように電話がかかってきたり、ときには明け方まで資料作成に追われたりとハードな作業だったことに加え、ある特殊な事情があったんです。

それは、破産と同時に事業譲渡を進める複雑なスキームを実行することです。
その会社は2つの事業を抱えており、1つは業績が悪く破産の原因になっていた一方で、もう1つの事業は将来性があったため、別の会社に譲渡する判断をしたんです。


ーー複雑なスキームゆえ、緻密な作業が求められそうな事件に見えます。

破産事件は1円単位で数字を弾き出し、正確な資料を作成する必要があります。
裁判所が厳しくチェックするので、少しのミスも許されないんです。
さらにこの事件の場合は、破産の情報が世間に知れ渡ってしまうと、これから譲渡する事業の価値まで落ちてしまいかねません。
常にそんな緊張感を抱えながら、スピーディーに進める必要がありました。
結果としては無事、破産と事業譲渡を同時に済ませることができました。

先ほどご紹介した離婚の事例は、相手方とのコミュニケーションが重視される局面が多かった一方で、この法人破産の場合は緻密な進行スケジュール管理などがカギを握った事件でしたね。


ーー対人交渉だけでなく、そうした緻密な作業も得意とされているのですね。

考えられるリスクを想定し、先を読みながら手を打つーー。
そうした状況判断力は、弁護士以外の活動で鍛えられた部分も大きいのかもしれません。

ひとつは、野球です。
小学校からロースクールまで、ずっと軟式野球に打ち込んできました。
中学時代は全国大会に出場し、高校では関東大会で準優勝したこともあります。
ポジションは、二塁手を中心に内野のポジションを複数こなしていました。
とくに内野手は、状況に応じて守備位置や送球場所を使い分ける必要があり、常に瞬時の状況判断が求められます。

もう一つは、将棋です。
将棋は相手の頭のなかを覗き込み、先を読む力が勝敗を決します。
もともと好きなことを極めたくなる性格なので、本をたくさん読んで研究しました。
とくに資格は持っていませんが、アマチュア2段の資格者にあっさり勝利してしまうくらいの力はあります。
どちらも勝負事なので、裁判や調停での勝負勘に通ずるものもあるはずです。

04 依頼者への思いと今後の展望

依頼者の「生の声」にどれだけ近づけるか。対話重ね、心見る目


ーーそんな風に先を読むことができれば、依頼者にも見通しなどを正確に伝えることができそうですね。

その通りです。
考えられるリスク、メリットやデメリットをしっかり把握し、依頼者さまにしっかり伝えるようにいつも心がけています。

そのうえで、私が最も大事にしているのは、依頼者さまの満足度です。
たとえ法律的に正しい解決策にたどり着けたとしても、それが必ずしも依頼者さまの満足や納得につながるとは限りません。
ですから、一人ひとりの気持ちに寄り添い、生の声や奥底にある思いにどれだけ近づけるかが重要なんです。

そのために私は、スピード感を持ったレスポンスをはじめ、日々のコミュニケーションの積み重ねを大事にしています。
依頼者さまと二人三脚で、一緒に考えながら解決へ向かっていくのが、私の基本的なスタイルですね。


ーーそうしたスタイルは、お父さまの姿と重ねているところもあるのですか?

父は今も現役ですが、私にとっては父親であるとともに、師匠のような存在でもあります。

今は事件処理の経験をどんどん積んでいくことが先決ですが、将来的には父のように弁護団の活動にも積極的に関わっていきたい思いもあります。
世の中には、弁護士費用を払えず困っているような方々もたくさんいらっしゃいます。
そうした方々のためにも、力を尽くしていきたいですね。

私が在籍する福岡オフィスは博多駅から近く、建物も新築でとてもキレイなんです。
水槽や植物があり、癒しのBGMも流れています。
弁護士事務所と聞いて想像しがちな堅苦しさは一切なく、居心地のよさを感じていただけるはずです。
肩肘張らずに、ぜひ安心してご相談いただきたいですね。
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