おおくぼ りゅうた
大久保 龍太弁護士
横須賀・三浦法律事務所
横須賀中央駅
神奈川県横須賀市米が浜通1-7-2 サクマ横須賀ビル504
インタビュー | 大久保 龍太弁護士 横須賀・三浦法律事務所
相手の主張を覆す「宝探し」。厚さ1mの裁判資料から、解決のヒントを探し当てる分析力
横須賀で最も身近な法律事務所にーー。
横須賀・三浦法律事務所の大久保 龍太(おおくぼ りゅうた)弁護士は、そんな思いで東京の事務所を辞めて独立。
弁護士になって約13年(2021年12月現在)、民事訴訟のほか、相続や借金問題などを幅広く手がけ、地域住民の信頼をつかんできました。
事件処理の豊富な経験値、裁判で見せる相手の主張を覆す分析眼、そして最後まで食らいつく執念。
その秘密と原動力に迫ります。
横須賀・三浦法律事務所の大久保 龍太(おおくぼ りゅうた)弁護士は、そんな思いで東京の事務所を辞めて独立。
弁護士になって約13年(2021年12月現在)、民事訴訟のほか、相続や借金問題などを幅広く手がけ、地域住民の信頼をつかんできました。
事件処理の豊富な経験値、裁判で見せる相手の主張を覆す分析眼、そして最後まで食らいつく執念。
その秘密と原動力に迫ります。
01 弁護士としてのキャリア
東京から横須賀へ。地域に寄り添い約8年、住民に愛される事務所
ーー「地域密着」を掲げ、現在の事務所を開業したのは2013年になりますね。
弁護士になってから、まずは一般民事を扱う都内の法律事務所に5年勤務し、それから横須賀市で現事務所を立ち上げました。
横須賀に移ったのは、法律事務所が多数ひしめき合う東京に比べ、弁護士の数が少なく、弁護士として活躍できる場が多くあると思ったからです。
開業当時から目指しているのは、横須賀で最も身近な法律事務所になること。
地域密着を掲げ、できるだけどんなご依頼にも応えられるように、一般民事を幅広くカバーする。
そんな風に、住民のみなさんがいつでも気軽に相談できる場所にしたかったんです。
それから約8年(2021年12月現在)。
ありがたいことに、横須賀市民のみなさんを中心に、周辺の三浦市や逗子市、葉山町などに暮らす方々からたくさんのご相談をいただいています。
02 私の得意分野と武器
実務経験に根差したスムーズでスピーディーな解決
ーー 一般民事を幅広く扱っているなかで、とくに力を入れている分野はどのあたりでしょう?
とくにご依頼が多いのが、相続や借金問題です。
相続問題で私が強く意識していることのひとつは、交渉によるスピーディーな円満解決です。
相続人間の争いには、当然ですがそれぞれに言い分があります。
なるべくスムーズに解決させるには、相手の主張や思いにも耳を傾けながら、それをよく読み解いたうえで、依頼者さまも納得できる解決策を見出す必要があります。
弁護士によっては、相手に強硬な態度を取り続けるケースも少なくありません。
もちろん、依頼者さまの強いご要望があれば別ですが、その一辺倒だと紛争は長期化し、お互いの関係も悪化してしまうはずです。
お互いに納得できる解決を模索することが、結果的には依頼者さまにとっての最大利益につながることが多くあります。
そのような視点を見失わず、解決の形を依頼者さまに提示し続けることが大切だと思っています。
ーー借金問題では、どんなところが解決の鍵を握るのでしょうか?
これは相続問題にもいえることですが、大きいのは事件処理の経験値だと思います。
例えば破産手続の場合、裁判のように敵対する相手方がおらず、単なる事務手続きにすぎないと思われるかもしれませんが、実際には、解約返戻金の発生する保険契約や、自動車ローンが残っている自動車の扱い方など、微妙な判断を要する事項が多々ありますし、会社破産の場合は、解雇前の従業員への対応、売掛金の回収などが必要となります。
借金問題といえど、単なる事務手続きではなく、法律や実務運用の知識や経験が必要となるのです。
ーー個別の事情に合わせた、微妙なさじ加減が重要になってくるわけですね。
そこはやはり、経験の違いで大きな差が出てくるんです。
私は弁護士になって約13年、多くの事件に携わり経験値を積み上げてきました。
また、その経験値には破産管財人の業務経験も含まれます。
破産管財人とは、裁判所によって選任され、債権者やその他の利害関係人の利益を代表する立場で破産手続きを行う者です。
破産手続を申し立てる側の視点だけではなく、破産管財人の視点で多くの事件を処理してきたことは、依頼者さまの債務整理の場面でもかなり活かせていますね。
03 事件解決、依頼者への思い
相手の主張を覆す「宝探し」。勝ちへの執念、最後まで食らいつく
ーー長いキャリアのなかでは、民事裁判も数多く経験されてきたと思います。
個人間にしろ法人間しろ、当事者同士で利害や言い分が激しく対立するような場面では、やはり裁判になるケースも多いです。
お金の貸し借りがあって借用証もあるような、争いようもないような裁判も当然ありますが、法律の解釈や証拠の提出の仕方で勝敗が分かれるような事件も意外と多くあります。
そのような事件で、相手方についた弁護士との主張・反論のやり取りを制し、いかに競り勝つかが弁護士としての腕の見せ所だと思います。
そのために大事なことは、証拠の分析力です。
相手方は当然、自分たちの主張を裏付けるために証拠資料を提出してきます。しかし、資料というものは一つの情報だけを発信しているとは限らず、別の見方、あるいは分析の仕方によっては、こちらにとって有利な情報となることもあります。
つまり、相手の証拠を逆手にとって、私たちの主張を裏付ける材料に使うこともできるんです。
ーー高度なスキルのように見えますが、そうした証拠の分析力も経験によるところが大きいのでしょうか?
もちろん経験も大事ですが、事件に対する熱量も大きいと思いますね。
自分の依頼者を勝たせたいと思うのは、弁護士であればだれでも一緒です。
では、どこで差がつくのか。
もちろん能力や才能も無関係とはいいませんが、どこまで事件に迫れるか、食らいついていけるか。その気概が明暗をわけることも少なくありません。
事件によっては、相手方が厚さ1mにも及ぶような膨大な証拠資料を提出してくることもあります。
それを、相手方が立証したいことに沿ってなぞるのではなく、様々な視点をもってじっくり読み込むんです。
段々、宝探しをしているような気分になってきますよ。解決のヒントを探し当てる、そんな宝探しです。
ーー最後まで食らいついていく。その熱意と原動力はどこからくるのですか?
私を頼っていただいた依頼者さまのために、なんとしても勝ちたいじゃないですか。
勝ち負けがはっきりと見通せないような裁判が続いている間は、休日も頭のどこかでずっとその事件のことを考えていますね。
そうやって何となく思考をぐるぐると巡らせていると、ふっと、こちらに有利な理論構成などの閃(ひらめ)きが生まれることもけっこうあるんですよ。
ーー常に全力投球なところは、もともとのご性格でもあるのでしょうか?
そこははっきり言い切れないですね。
目の前の事件に集中しているうちに、いつの間にかそうなっていた、というのが正直なところでしょうか。
ただ、やはり最大のモチベーションは依頼者さまの感謝や笑顔なんですよ。
この仕事をしている以上、勝ち負けは常について回るもの。ときには力およばず、負けることだってあります。
でも、そんなときも「先生に頼んでよかった」「相談するだけで気持ちが楽になった」と言ってくださる方がいるんです。
それは弁護士冥利に尽きますし、励みになりますよね。
04 今後の展望
どんなにキャリアを重ねても、衰えない熱意。そこにある思いとは
ーー熱血ぶりが印象的ですが、正直な人柄もとても魅力的に感じました。
弁護士の肩書はお高く見えるかもしれませんが、仕事を離れればごく普通の父親ですよ。
休みの日は、もっぱら娘と戯れあっていますからね。
私も家族も外を出歩くのが好きなので、休日はよく辻堂や茅ヶ崎あたりをドライブしています。
娘は水族館が好きなので、八景島や江ノ島の水族館にもしょっちゅういきますね。
娘が生まれる前は、趣味でマラソンや登山をしていました。
フルマラソンは何度も完走しており、体力やフットワークの軽さにも自信があります。
ーー弁護士として、父親として、今後のご活躍を楽しみにしています。
私が弁護士になることを意識したのは、中学生のときでした。
法律を駆使することで、立場や力関係にかかわらず、正しいことを正しいといえる仕事に憧れたんです。
弁護士になってから現在まで、ずっと変わらないは一つひとつの事件、一人ひとりの依頼者さまに最後まで全力を尽くそうという熱意です。
それはこの先、どんなにキャリアを重ねても絶対に忘れたくないですね。
私を頼っていただいたからには、なんとしても幸せになっていただきたい、少しでも前向きな気持ちになっていただきたい。
そんな思いで、これからも全力投球し続ける覚悟です。