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はまかど としや
濵門 俊也弁護士
東京新生法律事務所
人形町駅
東京都中央区日本橋人形町1-6-2 安井ビル5階
対応体制
  • 法テラス利用可
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  • 休日面談可
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注意補足

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インタビュー | 濵門 俊也弁護士 東京新生法律事務所

一家離散寸前のトラブル経験から弁護士に。勝つよりも「負けない」姿勢を大切にしたい

中学時代に一家離散寸前の法律トラブルを経験し、弁護士を目指した東京新生法律事務所の濵門 俊也(はまかど としや)先生。
周囲の励ましを受けながら34歳で司法試験に合格し、15年以上の経験を糧にさまざまな案件に取り組んでいます。
依頼者が勾留中に出産した事件では、小さな命を守るという使命感を胸に、裁判所の先例を覆すべく奔走した過去も。
今は亡き奥様から「手を抜かず一生懸命なところがあなたの長所」と評されたという濵門先生に、キャリアや日々の取り組みなどを伺いました。

01 弁護士になるまで

一家離散寸前の法律トラブルを経験。周囲に支えられた司法試験


――弁護士を目指したきっかけを教えてください。

中学時代に、父が連帯保証人のトラブルに巻き込まれたのを目の当たりにしたことをきっかけに、弁護士を目指しました。
父の知人が行方不明となり、父親が借金を肩代わりするはめになってしまったのです。
一時は一家離散寸前の状態となったものの、父親は数年かけて借金を完済しました。

父自身が連帯保証人のサインを書いていた以上、借金に関わる責任を負っていたのは事実です。
ただ、当時の経験から「法律を知らないと人は不幸になる可能性がある」と学びました。
その出来事をきっかけに、法律の知識を身につけ、父のようにつらい思いを抱えている方を救いたいと思い、大学の法学部へ進学し、弁護士を目指して勉強しました。


――司法試験合格まではどのような道のりでしたか?

旧司法試験の時代で大学時代には受からず、ようやく合格できたのは34歳の頃でした。
家族にも支えられながら、特に父は「お前なら絶対に合格できる」とずっと信じてくれていました。
借金を抱えながらも大学へ進学させてくれた思いも、無下にするわけにはいきませんでした。

また、司法浪人時代に共に合格を目指し努力を重ねていた妻の存在も励みになっていました。
くじけそうになる時期もありましたが、色々な人の思いも胸に頑張ってきてよかったと今では思います。

02 新人時代の学び

民事訴訟で味わった弁護士の実感。厳しく育ててくれた恩師


――弁護士としての第一歩は?

早いものでもう15年以上経ちましたが、弁護士として活動を始めたのは36歳でした。
個人から身近な相談を受ける「マチ弁」の事務所で働き、弁護士の基礎を学んでいきました。
初めのうちは代表弁護士の仕事を手伝いながら学び、だんだん1人で事件を任されるようになりました。


――弁護士になったと実感できたのはいつでしたか?

最初の事務所へ入所してから2ヶ月後に経験した民事訴訟でした。
大企業を相手にした訴訟事件の証人尋問で、証人の証言の信用性を弾劾する証拠(民事訴訟規則102条)を突きつけるのはだいぶ緊張しました。
初めて任された大舞台でもありましたが、中学時代から思い描いていた弁護士にようやくなれたと感じられました。


――当時の事務所で学んだことは何でしょうか?

当時の代表弁護士は、普段は温厚ながらも、実務に関しては決して妥協せず、厳しい方でした。
先生は当時から、将来弁護士の数が増えるのを見越して「独立できる力を持つ後進を育てたい」とおっしゃっていたんです。
私もその思いに共感して、入所から3年後の独立を目指して日々さまざまな依頼者さまと向き合っていました。

訴訟書類の修正内容を手厳しく直されたり、裁判所や検察庁に対するアピールのコツなどを叩き込まれたのを覚えています。
法律は時代によって変わっていくので、常に勉強しなければいけない姿勢も当時の代表弁護士から学んだことです。

03 現在の取り組み

亡き妻が語ってくれた長所。小さな命を守るため奔走した過去


――今はどのような思いで業務に取り組んでいますか?

どの事件も誠実に真剣に取り組もうと考えながら業務へあたっています。
長所を言うのは気恥ずかしいですが、今は亡き妻が「あなたは手を抜かず一生懸命なところが長所」と評してくれていました。
恩師や妻の言葉は今でも生きていますし、現在の自分を作ってくれているのだろうと考えています。


――現在はどのような事件に関わっていますか?

最初の事務所で3年間の経験を積み、現在の事務所でパートナー弁護士となり現在に至っています。
注力しているのは離婚や男女問題、遺産相続や交通事故の案件に関わる機会も多いです。


――過去に関わったなかで印象的だった事件はありますか?

覚醒剤取締法で逮捕された女性からの依頼は、今も記憶に強く残っている事件です。
一般的に、薬物事案では接見禁止が言い渡されるため弁護士以外の人間との面会はできなくなります。
ただ、私は裁判所に何度も準抗告を申し立て「接見禁止を解除してほしい」と懇願しに行きました。

じつは、逮捕当時に女性は妊娠していて、警察の留置施設内での勾留中に約500グラムの超未熟児を出産してしまったのです。
当然、お子さんは病院に預けられてしまいましたが、接見禁止のため当初は母乳をあげられない状況でした。
お子さんの命にも関わりかねない事態のため、唯一接見できた自分が女性の代わりに母乳を病院まで運びました。
めったにない依頼ですが「子どもを死なせてはいけない」と使命感に駆られながら、警察と病院を往復しました。


――裁判所の先例を覆すには苦労もあったのかと思います。

薬物事案に対する裁判所の判断を、弁護士として否定したかったわけではありません。
ただ、やはり小さな命が関わっている以上は「戦わなければいけない」と考えていました。
当時は「弁護活動を妨害するつもりですか」と、強く厳しい口調で接見禁止の解除を願ったのです。
結果的に裁判所で女性と病院関係者の接見が認められ、お子さんの命を守ることができました。

04 今後への思い

勝つのではなく負けない姿勢で。理想は街の「かかりつけ医」


――案件に対応するうえで、意識していることはありますか?

私はご依頼者を「負けない人」へ導きたいと思っています。
常勝不敗という言葉もありますが、真に勝つためには「負けない」ことが大事だと考えているのです。
イメージしやすいところですと、法律を扱ったドラマ『リーガル・ハイ』の主人公・古美門 研介先生は理想です(ただ、古美門先生の性格は難ありですが)。
現実の裁判でも勝ち負けは存在しますが、勝つよりも負けない姿勢で依頼者の方と向き合っていきたいと考えています。


――ちなみに、日々の趣味や息抜きはありますか?

読書が好きで、はっきり数えているわけではないものの年間で100冊以上は読んでいると思います。
ジャンルを特定しているわけではないのですが、比較的よく読んでいるのは歴史小説や思想哲学の本です。
書店巡りも好きで、店内のポップを見て気になったものを通販サイトで購入しています。


――今後、どのように活躍していきたいでしょうか?

感覚としては道半ば、自分なりには力を持て余しているのでもっと飛躍したいと思っています。
何かの分野に注力するのではなく、さまざまな分野の事件で依頼者さまに応えていきたいと考えています。
街の「かかりつけ医」のように、法律のトラブルへ直面する人たちを救っていくのは一つの理想像です。
中学時代に思い描いていた弁護士像が山の頂上だとすると、個人的にはまだ3合目だと感じています。
法律家として時代に合わせた対応ができるよう、今後も研鑽を図っていきたいと思います。
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