借金・債務整理の事例紹介 | 宮平 靖子弁護士 すずかけ法律事務所

取扱事例1

• 自己破産

元夫の住宅ローンの連帯保証人になったままだったことが原因で、離婚後しばらくしてから自己破産

依頼者：女性

【相談前】
離婚前に元夫と一緒に暮らしていた自宅の住宅ローンの連帯保証人になっており、離婚時に連帯保証契約がそのままになっていました。
離婚後しばらくしてから、元夫が住宅ローンを支払えなくなり、金融機関から支払を求められるようになりました。
その結果、借金を返済するために借金を重ねるようになりました。

【相談後】
裁判所に対して自己破産を申し立て、住宅ローンを含めた全ての借金を清算することができました。

【先生のコメント】
借金についてのご相談はできるだけ早めにするのをおすすめします。時間が経てば経つほどに、返済できずに損害金がふくれあがったり、借金返済のための借金によって負債総額が大きくなっていきます。
この事例では自己破産をすることにデメリットがなかったため、自己破産をおすすめしました。依頼者様は、自己破産をすることによって全ての借金を清算することができ、新しい生活へと踏み出すことができました。

取扱事例2

• 自己破産

生活費等に充てるために借入れ。生活保護受給をきっかけに自己破産。

【相談前】
うつ病のため働くことができず、生活費や医療費に充てるために借金を繰り返していました。
いよいよ生活ができなくなり、生活保護を受給することに。
それをきっかけに自己破産を申し立てることになりました。

【相談後】
裁判所に対して自己破産を申し立て、全ての借金を清算することができました。

【先生のコメント】
生活保護を受給される場合、生活保護費から借金を返済することはできません。生活保護費から借金を返済し続けている場合、生活保護が取り消されてしまう可能性もあります。
この事例では、生活保護の受給が決まったのを機に、早い段階でご相談をされ、スムーズに自己破産を申し立てることができました。

取扱事例3

• 法人破産

会社代表者の破産。裁判所への丁寧な報告の結果、管財事件を回避。

【相談前】
依頼者様は会社の代表者として登記されている方で、会社の設備投資費用として数千万円の借入を行い、その保証人となっていました。
会社は不渡りを出した結果、事実上の破産状態に陥り、数年が経過していました。

【相談後】
債権者から保証債務の支払請求訴訟を提起されたのを機に自己破産を申し立てました。
自己破産により、多額の負債を清算することができました。


【先生のコメント】
この事例では、事業資金に関する負債が大半ということで、裁判所が管財人を選任し、手続費用が高額になってしまう可能性もありましたが、会社の現状を丁寧に報告することによって、管財人が選任されることなく、早期に破産・免責が認められることになりました。

取扱事例4

• 任意整理

多額の負債を抱えつつ、事業継続のために任意整理

【相談前】
事業資金や生活費のための借金が約1000万円にのぼり、月々の返済がかなりの金額になってしまいました。
継続した返済は難しい一方で、事業継続のためには自己破産をすることはできないという事情がありました。

【相談後】
任意整理を行い、依頼者様の支払可能額に応じて各債権者と協議をし、返済期間を延ばすことにより月々の返済額を抑え、将来の利息をカットすることができました。

【先生のコメント】
この事例では事業継続という理由から自己破産を選択することができず、任意整理を行いました。任意整理の結果、月々の支払総額を依頼者様の支払可能な金額まで抑えることができました。
なお、この事例では、借金返済のためにさらに借金を重ねた結果、負債総額が大きくなり、任意整理を行っても月々の支払総額はやはりそれなりに大きくなってしまいました。自己破産をすることができない事情がある場合でも、借金問題については早期にご相談いただく方が、取り得る手段の選択肢が広がります。