不動産・住まいの事例紹介 | 尾畑 慧弁護士 弁護士法人高木光春法律事務所

取扱事例1

• 明渡し・立退交渉

建物明け渡しの強制執行

【相談前】
戸建て貸家の賃借人が、家賃の不払いに加え、連絡を取ろうとしても意味不明な言い訳しか帰ってこない状況で、対応に窮していました。


【相談後】
既に相当額の未払賃料が蓄積していたため、受任後速やかに解約通知を送付し、賃借人と保証人を相手方として訴訟提起しました。
保証人からの連絡があり、未払賃料は回収できたものの、賃借人は裁判に出てこなかったため、勝訴判決確定後執行手続に移行し、約7ヶ月での明け渡し完了となりました。


【先生のコメント】
賃借人が裁判に出てこなかったことや、保証人が健在だったことなど幸運もありましたが、比較的早期解決を実現できた事件です。
建物の明け渡しの手続選択は難しいところがあり、何せ家賃を払えない方ですから、差し押えるような財産など何もないことも珍しくありません。そこで、賃貸人としては、解除原因が明確であっても、強制執行で速やかな明け渡しを図るか、和解解決によって時間的な猶予を与えてでもできるだけ安価な明け渡しを図るか、悩まされるところです。

取扱事例2

• 明渡し・立退交渉

立退料の請求

【相談前】
飲食店を営業されていた依頼者です。家主から少額の立退料で明け渡しを迫られており、また、期日までに明け渡さなければ立退料も撤回する等と告げられていました。


【相談後】
周囲の入居店舗等が立退きに応じていたこともあり、最終的には立退きに応じることになりました。
とはいえ、明け渡しまでの猶予のほか、不動産鑑定士に依頼するなどして、当初提示額の３倍以上の立退料の支払を受け、移転費用に充てることができました。


【先生のコメント】
弁護士だけではなく他の専門家の力を借りることで、よりよい結論を得られる事件も珍しくありません。他士業等の専門分野を把握し、活用を助言することも弁護士の任務の一つです。