天皇には「信教の自由」は保障されているのですか?
天皇には「信教の自由」は保障されているのですか?
例えば、天皇がキリスト教を信仰する自由も保障されているのですか?
信教の自由についてはあまり明確な議論を目にしませんが、表現の自由や政治的活動の自由すら制約されるとされています。信教の自由もだいぶ制約されていると考えるべきでしょう。
キリスト教の信仰についても、心の中で思うだけなら可能かもしれませんが、その信仰を理由に宮中の祭祀・儀礼に関する儀式を拒否したり、それら儀式の遂行を批判する意見を公にすることが無制限に許されるとは思えません。
ご回答ありがとうございます。
それでは例えば、天皇が、個人の行為としてキリスト教の洗礼の儀式を受けたり、自らがキリスト教徒であることを公言することは、憲法で保障されていると考えらえますか?
正直、分かりません。判例も見当たりませんし、学説も一致しているようには思えません。
個人的な意見を述べれば、天皇が洗礼を受けたりキリスト教徒であることを公言することが憲法で保障されているとまでは言えないと思います。日本国憲法1条が天皇が日本国民統合の象徴であるとしているところからすれば、天皇が政治的中立性のみならず宗教的にも中立であることが憲法上要求されているように考えらえるからです。