業務上過失致死になるか

Question

半年前にとある店で皿洗いや盛り付けの日雇いバイトを一日だけしておりました。

その際、さやいんげんをキッチンの床に落としてしまいましたが、あまり汚れてないのと落としたことを言ったら怒られると思い自己判断で袋に入れてしまいました。さやいんげんはたくさんあり、その一つだけです。

もし、そのさやいんげんを食べてお客様が食中毒などで死んで殺人罪になったり、業務上過失致死で実刑判決になるのが不安で眠れません。

お客様がもし食中毒で亡くなったら、私は業務上傷害致死の罪に問われ、実刑判決を受け、刑務所に長い間入ることになりますか？

半年間でその店に行ったのは一度きりです、そしてその店に行って現時点まででは警察から何一つ連絡ありません。私はこの先罪に問われるのでしょうか？

過去に床に落としたものが原因で、食中毒になり、裁判になった事例はありますか？

もし仮に業務上傷害致死罪が適用となり、私は判決うけるならどれぐらいの罪になりますか？前科前歴なしです

私は考えすぎでしょうか？

岡本 卓大 弁護士 · Accepted Answer

考えすぎですね。
まず、殺人の故意が無く、通常、人の死をもたらすと考えられるような殺人の実行行為がありません。そのため、そもそも殺人罪は成立の可能性がありません。
業務上過失致死については、床に落とした一つのサヤインゲンを入れたことが過失行為と人の死をもたらす行為と言えるかが、まず問題となりますが、人の死をもたらすような行為とは言えないでしょう。
そもそも、それを食べた人が死亡するということ自体、社会通念上、通常起こることとは考えられず、たまたま食べた人が死亡したとしても、あなたの行為とその死の結果には相当因果関係がありません。
結論としては、なんらの犯罪にもならず、また警察に捜査されたり裁判で、実刑判決を受けるという可能性は皆無です。

岡本 卓大 弁護士 · Answer

相当因果関係というのは、専門用語ですが、わかりやすく言うと、「そういうことをして、普通の人から見て、そういう結果が起こる」という関係にあるかです。
さやインゲンを床に落としたのを入れて、それを食べた人が食中毒で死亡するというのは、通常、あまり考えられません。

そもそも、業務上過失致死や殺人罪になり得る「行為」をあなたがしていない以上、どちらの犯罪にもなり得ません。
監視カメラに落ちたさやインゲンを入れたところが写っていたとしても同じことです。
そもそも、警察が捜査することも無いでしょう。

岡本 卓大 弁護士 · Answer

その内容で死亡結果が生じるとしたら、ものすごいレアケースでしょうね。
業務上過失致死罪にもならないです。