就活で企業が学歴フィルターするのは違法ではないのでしょうか?

関東の某大学(通称Fランク大学)に通う就活生です。
3月1日より就活解禁されて就活サイトで説明会予約を行うと「すでに満席です」と表示されました。
すぐに満席になることを不審に思い、ネットで調べると就活サイトや企業によっては学歴が低い大学(通称Fランク大学)で登録されている学生は学歴フィルターに引っかかり説明会予約さえできないことがあるそうです。
これは「学歴差別で雇用機会を奪う」という観点で違法ではないのでしょうか?
適法だったとしても、学歴フィルターがあることを明示せずに、全大学の学生に対し期待感だけ煽ってエントリーをさせるような行為をする企業や就活サイトにとても不満があります。

ちなみに私より後に予約した某有名私立大学の学生は同じ就活サイトで問題なくエントリーできたとのことなので、学歴フィルターの存在はあると思います。私は未だに満席表示で説明会予約できません。

企業には「経済活動の自由」の一種として「採用の自由」が認められています。
誰を,どのような方法で採用しようとも,原則として自由ということになっています。

思想信条(政治・宗教)や出自(出身地)等のフィルターを掛けた場合には「差別」として問題(違法)となり得ますが,
学歴は応募者の能力や適性に繋がりがある(繋がりが無い場合もありますが,企業がどのように考えるかは自由です。)要素なので,学歴のフィルターを掛けることは,違法とはなりません。

学歴フィルターがあることを知りながら,これを隠して期待感を煽ってエントリーさせるようなやり方を就活サイトが行っている場合には不誠実ですし問題だと思いますが,
違法かと問われると,違法とまではいえません。

鈴木崇裕弁護士
早速かつご丁寧な回答を頂きありがとうございます。
理解できてスッキリしました!

確かに、ご指摘の通り採用の自由に基づいて限られた説明会のイスを誰に予約させたいかは企業の意思が込められて当然ですね。また、大企業になればエントリー者全員を面接するなんて不可能なので学歴・出身大学という客観指標で一定の選別をすることはある意味合理的なのかもしれないですね。鈴木弁護士の回答を読み「客観的な重要指標による合理的選別」を「学歴フィルター」という悪印象な言葉に置き換え濫用してしまう就活生の方にも問題があるのではないかと感じさせられました。学歴フィルターの存在を明示しない姿勢には嫌悪感は残りますが。

まだ就活は始まったばかりなので、諦めず頑張りたいと思います!
ありがとうございました!