遺失物等横領罪での不起訴の可能性と弁護士依頼の必要性

遺失物等横領罪について相談です。

先日、自転車の件で警察から事情聴取を受けました。遺失物等横領罪(占有離脱物横領罪)として扱われています。

状況は以下のとおりです。

・今回が初犯です
・自転車はすでに所有者へ返還されています
・警察には事実を認め、反省している旨を伝えています
・被害届は提出されているとのことです
・逮捕や勾留はされておらず、その日のうちに帰宅しています
・警察官からは、基本的にはもう呼ばないと思う、処罰はない方向にしていきたいという趣旨の説明を受けました
・ただし、被害者が強く処罰を求めた場合については別途対応する可能性があるという趣旨の説明もありました

以下について伺いたいです。

1. このような初犯・返還済み・反省済みの遺失物等横領事件では、実務上、起訴猶予などの不起訴になる可能性は高いのでしょうか。
2. 仮に起訴される場合、略式起訴による罰金となる可能性が高いのでしょうか。正式裁判になる可能性はどの程度ありますか。
3. 現段階で私選弁護士に依頼して不起訴を目指すべきでしょうか。それとも、検察から呼出し等があった段階で相談しても遅くないでしょうか。
4. 不起訴、特に起訴猶予となった場合、前科はつかず前歴のみになるという理解で正しいでしょうか。
5. 将来、金融機関や外資系企業への就職を希望しています。不起訴で前歴のみとなった場合、一般的な履歴書の賞罰欄への記載義務や、民間企業のバックグラウンドチェックで警察・検察の前歴が照会される可能性はあるのでしょうか。

特に、現段階で弁護士に依頼する必要性と、不起訴になる見込みについてご意見をいただきたいです。

①今回が初犯で前科前歴がなく、自転車も返還済みで、事実を認め反省しているのであれば、比較的軽微な事案であり、起訴猶予などの不起訴となる可能性は十分にあります。事案によっては警察限りの微罪処分となることもあります。

②仮に起訴される場合でも、このような事情であれば略式手続による罰金となることが考えられ、正式裁判(公判請求)となる可能性は一般的には低いでしょう。

③現段階で弁護士へ依頼しなければならない事案とはいえません。もっとも、検察官が処分を決める前であれば、示談や宥恕、不起訴を求める意見書の提出などの弁護活動が可能です。就職を控えており、できる限り不起訴の可能性を高めたいのであれば、意味はあります。

④起訴猶予を含め不起訴となれば前科はつかず、捜査を受けた記録が前歴として残るにとどまります。なお、略式命令による罰金は前科になります。

⑤不起訴の場合、一般的な履歴書の賞罰欄に前歴を記載する必要は通常ありません。また、民間企業が警察・検察に照会して前歴を取得できる一般的な制度もありません。逮捕・実名報道等がなければ、金融機関や外資系企業への通常の就職活動への影響は限定的と考えられます。

元警察官の弁護士です。

1. このような初犯・返還済み・反省済みの遺失物等横領事件では、実務上、起訴猶予などの不起訴になる可能性は高いのでしょうか。

微罪処分の可能性があります。
ただ、被害届が出ていると検察官に送致されます。
ここは対応した警察官に確認してみてください。

なお、被害回復がなされており、初犯とのことから、通常は不起訴(起訴猶予)になる事案かと思います。

2. 仮に起訴される場合、略式起訴による罰金となる可能性が高いのでしょうか。正式裁判になる可能性はどの程度ありますか。

仮に起訴される場合には、罰金になると思いますが、そもそも起訴される可能性は非常に低い事案です。

3. 現段階で私選弁護士に依頼して不起訴を目指すべきでしょうか。それとも、検察から呼出し等があった段階で相談しても遅くないでしょうか。

特に弁護士へ依頼する必要性が乏しい事案です。
不安であれば、法律相談してみて決めてもよいかと思います。

4. 不起訴、特に起訴猶予となった場合、前科はつかず前歴のみになるという理解で正しいでしょうか。

前科とは罰金以上の刑罰のことです。
不起訴であれば、前歴です。

5. 将来、金融機関や外資系企業への就職を希望しています。不起訴で前歴のみとなった場合、一般的な履歴書の賞罰欄への記載義務や、民間企業のバックグラウンドチェックで警察・検察の前歴が照会される可能性はあるのでしょうか。

警察や検察が外部に特定人物の前歴の有無を回答することは無いです。

お二方ともご丁寧に返信いただきありがとうございます。
所有者の方は、被害届を出されておりますので、検察官に送致される形になると思います。

この場合、不起訴になる可能性がかなり高いという認識で大丈夫でしょうか。

半年ほどという長期間利用していたので、心配です。

また、初犯、返還済み、自転車の横領、という条件で実際に起訴された事例などはありますか?

十分に反省しています。