まつなが たくや
松永 拓也弁護士
あべの帝西法律事務所
西田辺駅
大阪府大阪市阿倍野区長池町17-4 I am402
インタビュー | 松永 拓也弁護士 あべの帝西法律事務所
早期解決が弁護士としてのモットー。とことん争うより早めに事件から解放される大切さ
大阪市阿倍野区の、あべの・帝塚山・西田辺エリアで活躍しているのが、あべの帝西法律事務所の代表を務める松永 拓也(まつなが たくや)弁護士です。
大阪市内御堂筋沿線ではこれより南に法律事務所がなく(2025年12月現在)、松永先生は帝塚山など高級住宅街を含む地域を守る貴重な弁護士です。
そんな松永先生のモットーは「争いを長期化させずスピーディーに解決すること」。
解決事例を通して、松永先生の弁護士としての頼もしさと潔さが見えてきました。
大阪市内御堂筋沿線ではこれより南に法律事務所がなく(2025年12月現在)、松永先生は帝塚山など高級住宅街を含む地域を守る貴重な弁護士です。
そんな松永先生のモットーは「争いを長期化させずスピーディーに解決すること」。
解決事例を通して、松永先生の弁護士としての頼もしさと潔さが見えてきました。
01 原点とキャリア
諦めきれなかった夢。法学部に入り直してまで目指した弁護士
――弁護士を目指した経緯を教えてください。
高校時代には漠然と弁護士になりたいと思っていました。
昔から人と話すのが得意で、それを活かせるのが弁護士だと思っていたからです。
しかし、進学校に在籍していたこともあり、周りは私より勉強ができる友人ばかり。
そんな環境にいると「弁護士になりたい」という気持ちが薄れ、気付いたときには理系の学部に進学していました。
ただ、夢を諦めることができず、弁護士になる覚悟を決めて法学部に入り直したのです。
――はじめて入所したのはどのような事務所でしたか。
全国に事務所をもつ大きな弁護士法人に入りました。
雰囲気としては大企業に近く、自由業のイメージがある弁護士とは遠い組織人としての働き方を経験しました。
初めにこのような事務所で幅広い経験を積めたのはとてもありがたかったです。
具体的には離婚や交通事故、労働や刑事事件と幅広く経験し、一般民事と刑事事件はある程度対応できるようになりました。
その後独立し、2025年9月に設立したのが、あべの帝西法律事務所です。
――現在はどのような事件を扱っていますか。
これまでの経験を活かして、一般民事と刑事事件に引き続き対応しています。
一方、今後力を入れていきたいのが遺産相続です。
事務所がある阿倍野区は帝塚山という高級住宅街を抱えており、一般的な相続だけでなく事業や株式が関係する大規模な相続で困っている方もいます。
実は以前、「将来何かの役に立つかもしれない」と宅地建物取引士(宅建士)の資格を取得しました。
弁護士資格を持っていると、別途登録すると税理士業など兼任できる業務があります。
しかし、宅建士は弁護士資格では兼任できません。
弁護士になった今、思わぬ形で役に立っています。
高校時代には漠然と弁護士になりたいと思っていました。
昔から人と話すのが得意で、それを活かせるのが弁護士だと思っていたからです。
しかし、進学校に在籍していたこともあり、周りは私より勉強ができる友人ばかり。
そんな環境にいると「弁護士になりたい」という気持ちが薄れ、気付いたときには理系の学部に進学していました。
ただ、夢を諦めることができず、弁護士になる覚悟を決めて法学部に入り直したのです。
――はじめて入所したのはどのような事務所でしたか。
全国に事務所をもつ大きな弁護士法人に入りました。
雰囲気としては大企業に近く、自由業のイメージがある弁護士とは遠い組織人としての働き方を経験しました。
初めにこのような事務所で幅広い経験を積めたのはとてもありがたかったです。
具体的には離婚や交通事故、労働や刑事事件と幅広く経験し、一般民事と刑事事件はある程度対応できるようになりました。
その後独立し、2025年9月に設立したのが、あべの帝西法律事務所です。
――現在はどのような事件を扱っていますか。
これまでの経験を活かして、一般民事と刑事事件に引き続き対応しています。
一方、今後力を入れていきたいのが遺産相続です。
事務所がある阿倍野区は帝塚山という高級住宅街を抱えており、一般的な相続だけでなく事業や株式が関係する大規模な相続で困っている方もいます。
実は以前、「将来何かの役に立つかもしれない」と宅地建物取引士(宅建士)の資格を取得しました。
弁護士資格を持っていると、別途登録すると税理士業など兼任できる業務があります。
しかし、宅建士は弁護士資格では兼任できません。
弁護士になった今、思わぬ形で役に立っています。
02 解決事例①
資産価値の分からない不動産とはっきりしない預貯金の解明
――これまで解決してきた事件について教えてください。
はじめにお話しする解決事例は相続です。
依頼者さまはほかの相続人(兄弟)と遺産分割で揉めていました。
争点はふたつで、不動産の資産価値(金額)と不動産以外の遺産(預貯金)の有無がはっきりしなかったことです。
そこで私は士業向けのサービスを提供する不動産会社に依頼し、相続する不動産の金額を算出してもらいました。
また、預貯金についても依頼者さまに思い当たる情報を聞いて調査し、最終的には当初の倍の金額を相続できるようになりました。
――この事件ではどのような点が難しかったのですか。
この事件で難しかったのは、相手方に弁護士がついていなかったことです。
もし、相手方が感情的になると直接的に止められる人がいません。
そのため、私は相手の話をよく聞いて要望と感情を分けてとらえるようにしました。
そして、まずは感情面の話を受け止めて冷静になっていただいたうえで、相手のメリットも踏まえて要望の話をまとめていったのです。
すると、相手もこちらの話を落ち着いて聞いてもらえるようになり、双方が納得する形で事件を終えることができました。
はじめにお話しする解決事例は相続です。
依頼者さまはほかの相続人(兄弟)と遺産分割で揉めていました。
争点はふたつで、不動産の資産価値(金額)と不動産以外の遺産(預貯金)の有無がはっきりしなかったことです。
そこで私は士業向けのサービスを提供する不動産会社に依頼し、相続する不動産の金額を算出してもらいました。
また、預貯金についても依頼者さまに思い当たる情報を聞いて調査し、最終的には当初の倍の金額を相続できるようになりました。
――この事件ではどのような点が難しかったのですか。
この事件で難しかったのは、相手方に弁護士がついていなかったことです。
もし、相手方が感情的になると直接的に止められる人がいません。
そのため、私は相手の話をよく聞いて要望と感情を分けてとらえるようにしました。
そして、まずは感情面の話を受け止めて冷静になっていただいたうえで、相手のメリットも踏まえて要望の話をまとめていったのです。
すると、相手もこちらの話を落ち着いて聞いてもらえるようになり、双方が納得する形で事件を終えることができました。
03 解決事例②
豊富な離婚事件の経験。相手が特定できなくてもまずは相談
――離婚事件の経験が豊富だと聞きました。
そうですね。
ほかにも、相手の特定が難しい状態から不倫慰謝料を獲得したことがあります。
詳細は伏せますが、依頼者さまは女性で旦那さまが不倫しました。
最終的には離婚せずに済んだうえ、さらに比較的高額な慰謝料を手にすることができました。
――相手が特定しづらい場合、どのように事件処理を進めるのですか。
携帯電話の番号や自動車のナンバーなど、個人情報と紐づけされている情報があります。
それらのいずれかが分かれば、弁護士会を通じて照会をかけて相手を特定できることがあります。
一般の方が相手の情報を調べるのは難しいです。
また、手段を間違えると依頼者さま側が不利になり、取り返しのつかない事態に発展する可能性もあります。
何か困ったことがあると感じた段階で、一度弁護士に相談するのがよいです。
そうですね。
ほかにも、相手の特定が難しい状態から不倫慰謝料を獲得したことがあります。
詳細は伏せますが、依頼者さまは女性で旦那さまが不倫しました。
最終的には離婚せずに済んだうえ、さらに比較的高額な慰謝料を手にすることができました。
――相手が特定しづらい場合、どのように事件処理を進めるのですか。
携帯電話の番号や自動車のナンバーなど、個人情報と紐づけされている情報があります。
それらのいずれかが分かれば、弁護士会を通じて照会をかけて相手を特定できることがあります。
一般の方が相手の情報を調べるのは難しいです。
また、手段を間違えると依頼者さま側が不利になり、取り返しのつかない事態に発展する可能性もあります。
何か困ったことがあると感じた段階で、一度弁護士に相談するのがよいです。
04 解決事例③
弁護士として感じる早期解決の大切さと反する依頼者の覚悟
――印象に残っている事件はありますか。
親権の争いを伴う離婚が印象に残っています。
なぜ、印象に残っているかというと、依頼者さまの強い覚悟があったからです。
「事件は早期に解決したほうがよい」というのが私のモットーで、離婚については特にそう思います。
早期解決により事件から解放され、次のスタートを切れるからです。
しかし、この事件は私のモットーに反するものでした。
――どのような事件だったのか、話せる範囲で教えてください。
子どものいる夫婦の離婚で、私の依頼者さまは男性でした。
しかも、ただ離婚するだけでなく親権の獲得も希望されていました。
ただ一般的に、現在の日本で男性側が親権を獲得できる確率は低い傾向にあります。
仮に獲得できたとしても、それなりの時間と費用がかかります。
しかし、依頼者さまにこの現状を説明しても「親権を獲得したい」という気持ちは変わりませんでした。
私の話を理解したうえで、それでもなお親権にこだわる覚悟を感じたのです。
――最終的にはどうなったのですか。
結局、親権は獲得できませんでした。
しかし、依頼者さまはとても満足していました。
難しくてもやれるだけのことをやったことで、その結果を受け入れていたのです。
この事件は私のモットーに反するものの、依頼者さまの満足度は満たせた事件でした。
ここまでの覚悟を決められる依頼者さまはそう多くないかもしれません。
親権の争いを伴う離婚が印象に残っています。
なぜ、印象に残っているかというと、依頼者さまの強い覚悟があったからです。
「事件は早期に解決したほうがよい」というのが私のモットーで、離婚については特にそう思います。
早期解決により事件から解放され、次のスタートを切れるからです。
しかし、この事件は私のモットーに反するものでした。
――どのような事件だったのか、話せる範囲で教えてください。
子どものいる夫婦の離婚で、私の依頼者さまは男性でした。
しかも、ただ離婚するだけでなく親権の獲得も希望されていました。
ただ一般的に、現在の日本で男性側が親権を獲得できる確率は低い傾向にあります。
仮に獲得できたとしても、それなりの時間と費用がかかります。
しかし、依頼者さまにこの現状を説明しても「親権を獲得したい」という気持ちは変わりませんでした。
私の話を理解したうえで、それでもなお親権にこだわる覚悟を感じたのです。
――最終的にはどうなったのですか。
結局、親権は獲得できませんでした。
しかし、依頼者さまはとても満足していました。
難しくてもやれるだけのことをやったことで、その結果を受け入れていたのです。
この事件は私のモットーに反するものの、依頼者さまの満足度は満たせた事件でした。
ここまでの覚悟を決められる依頼者さまはそう多くないかもしれません。
05 弁護士として心がけること
相談時期の感覚のギャップを埋めたい。困った段階でご相談を
――弁護士としてどのようなことを大切に考えていますか。
依頼者さまにとって最大の利益と、最良の解決方法を提案することです。
私の提案に納得できるかは依頼者さまによりますが、基本的には早期解決を目指しています。
一時期はとことん争う姿勢を検討したこともありました。
それで依頼者さまの思うように解決できれば問題ありません。
しかし、ご希望どおりにならないこともあります。
その際、費やした時間と結果が釣り合わずに辛い思いをするのは依頼者さまです。
このような経験があるため、私は弁護士として早期解決を目指しています。
――どのような弁護士を目指していますか。
敷居が低く話しやすい弁護士を目指しています。
なかには強気で依頼者をリードするようなスタイルの弁護士もいますし、そういった弁護士と相性がよい依頼者さまもいます。
しかし、多くの人は話しやすい弁護士のほうが気軽に相談できると私は思います。
――最後に松永先生からメッセージをお願いします。
いつも感じるのは、「もっと早く相談してもらえれば」という時間的な感覚のギャップです。
このギャップを埋めて早期解決を目指すためにも、私は話しやすさを大切にしています。
早いほうが解決のために取れる手段が多く、依頼者さまに選択の余地があります。
何か困ったと感じたことがあれば、それ以上事態を悪化させないためにもすぐにご相談ください。
依頼者さまにとって最大の利益と、最良の解決方法を提案することです。
私の提案に納得できるかは依頼者さまによりますが、基本的には早期解決を目指しています。
一時期はとことん争う姿勢を検討したこともありました。
それで依頼者さまの思うように解決できれば問題ありません。
しかし、ご希望どおりにならないこともあります。
その際、費やした時間と結果が釣り合わずに辛い思いをするのは依頼者さまです。
このような経験があるため、私は弁護士として早期解決を目指しています。
――どのような弁護士を目指していますか。
敷居が低く話しやすい弁護士を目指しています。
なかには強気で依頼者をリードするようなスタイルの弁護士もいますし、そういった弁護士と相性がよい依頼者さまもいます。
しかし、多くの人は話しやすい弁護士のほうが気軽に相談できると私は思います。
――最後に松永先生からメッセージをお願いします。
いつも感じるのは、「もっと早く相談してもらえれば」という時間的な感覚のギャップです。
このギャップを埋めて早期解決を目指すためにも、私は話しやすさを大切にしています。
早いほうが解決のために取れる手段が多く、依頼者さまに選択の余地があります。
何か困ったと感じたことがあれば、それ以上事態を悪化させないためにもすぐにご相談ください。