相続・遺言の事例紹介 | 中野 仁弁護士 ミカン法律事務所

取扱事例1

• 遺産分割

何代にもわたって遺産分割が行われなかった不動産について、相続人を調査した上、遺産分割を成立させた事案

依頼者：男性

【相談前】
何代にもわたって遺産分割等の相続手続きが行われていない不動産について、相続人のうちのお一人の方から、その不動産を利用または処分するため、相続関係を調査し、遺産分割手続きをしてほしいとのご依頼を受けました。

【相談後】
何代にもわたって遺産分割が行われていなかったばかりか、養子縁組、離婚再婚など、相続関係がかなり複雑になっていたことから、まずは相続人を調査する必要がありました。
その上で、全く面識のない、そして、過去及び今回の相続について全く事情を知らない他の相続人に、これまでの経緯や相続についての法律の定め、その結果各相続人の相続分がどうなるか等について丁寧に説明し、ご理解を頂きました。
最終的には他の相続人の方と円滑に遺産分割協議等を成立させることができ、依頼者の方にも満足いただきました。

【先生のコメント】
何代にもわたって相続手続きが行われず放置されていて、いざその不動産を処分しようと思ってもできず、相続関係が複雑であるがゆえに処分を諦め、しばらく放置しそれによりまた相続関係が複雑になり...ということは最近よくご相談をお受けするケースです。
このような問題では、まず相続人が誰なのかを割り出すところから大変である場合もあります。
特に、古い相続になると、法定相続人が誰かという点や法定相続分の点が現在の法律の定めと異なることから、専門家でも誤ってしまう場合があり、注意が必要です。
また、面識のない多数の方が相続人であるようなケースだと、その意向を調整が困難を極めることもあり、解決が非常に難しい場合があります。
このようなケースでは、専門家としての正確な知識や事案把握が必要であることはもちろんのこと、解決に向けてどのように進めていくか（全員同時に進めるか、一部の方から相続分の譲渡等を受けていくか）等も重要なポイントであり、この点については、やはり同種事案の経験も重要になってくると思います。
当事務所では相続人多数の相続の経験、実績を有しておりますので、このようなケースでお悩みの方は、是非ご相談ください。