債権回収の事例紹介 | 小川 豊弁護士 溝の口テラス法律事務所

取扱事例1

• 債権回収代行

双方の関係性を考慮し弁護士が表に出ず回収を実現した事例

依頼者：40代（男性）

【相談前】
私が携わってきた債権回収事件のなかでは少し珍しい事例をご紹介いたします。
ご依頼者様は和食店を営んでいましたが、独立前に世話になった老舗の同業店に４００万円近いお金を貸していました。
しかし老舗は経営が思わしくなく、ご依頼者様も決して良好な経営状態でなかったことからいくらかの返済はしてほしいものの、世話になったことや今後の関係も考えると強く出ることもしたくないという状況でご相談に来られました。

【相談後】
通常の債権回収事件であれば、弁護士から内容証明を送り応じなければ法的手続を検討することになります、
しかし、本件では、老舗との今後の関係性を考えたいとのご依頼者様の強いご希望を踏まえ、ご一緒にどのような方法で請求すれば良いかを検討をしました。
そして、弁護士としては表に出ず、事を荒立てないよう、訴訟に至れば遅延損害金が多額つくが、即時の返済であればディスカウントすることをオブラートに包みながらご説明しつつ、ご依頼者様が老舗店主と話し合う作戦を立案しました。
その結果、両者は関係を良好に保ったまま３００万円という７割以上の金額を回収できました。

【先生のコメント】
債権回収といえば、内容証明や裁判により厳しく請求していくイメージがあります。現実に私が携わった多くの債権回収事件もそのような事件でしたが、本件のようにその後の関係の維持も必要であったり、満額の回収までは求めるつもりはないという場合でも事案に応じ尽力いたしますので是非ご相談ください。