いながき りさ
稲垣 利紗弁護士
弁護士法人アクロピース 赤羽オフィス
赤羽駅
東京都北区赤羽南1-9-11 赤羽南ビル4階
インタビュー | 稲垣 利紗弁護士 弁護士法人アクロピース 赤羽オフィス
累計相談7,000件超、相続に強い赤羽の事務所に移籍。遺産分割を円満解決へ、離婚や交通事故も
広島などで経験を積み、弁護士法人アクロピース(赤羽オフィス)に移籍した稲垣 利紗(いながき りさ)弁護士。
とくに遺産相続に詳しく、原則認められない相続放棄の取り消しなど特殊な事案も解決してきました。
3児を育てる母親として、子どもを含む離婚・男女問題などにも力を注いでいます。
表面的な解決ではなく、依頼者一人ひとりの気持ちにとことん寄り添う。
そんな思いやりにあふれた弁護活動に迫ります。
とくに遺産相続に詳しく、原則認められない相続放棄の取り消しなど特殊な事案も解決してきました。
3児を育てる母親として、子どもを含む離婚・男女問題などにも力を注いでいます。
表面的な解決ではなく、依頼者一人ひとりの気持ちにとことん寄り添う。
そんな思いやりにあふれた弁護活動に迫ります。
01 キャリアの歩み
約8年過ごした広島を離れ、東京都北区に帰郷。3児を育てながら築いたキャリア
ーー弁護士歴は約10年(2025年7月現在)、どんな活動をされてきたんですか?
司法修習(実務研修)先だった山口県内の法律事務所に就職し、ほどなくして広島市内の事務所に移籍しました。
そこに8年ほど在籍し、相続や離婚、交通事故を中心に個人の方々から幅広いご相談をお受けしてきました。
現事務所に入所したのは、今年(2025年)に入ってからのことです。
オフィスのある東京都北区は、私が生まれ育った場所。
20代半ばまで、ずっとここで暮らしていたんです。
私事ですが、そんな北区に舞い戻った理由のひとつは育児のためでした。
3人の子どもを育てており、仕事との両立は簡単ではありません。
そのため、実家の手を借りようと地元に戻ってきたんです。
ーーそんななか、なぜ現事務所を選んだんでしょう?
大きな決め手のひとつになったのは、私が関心を向ける相続に強い事務所だからです。
相続は誰もが直面しうる身近なトラブルですが、通りいっぺんの対応ではうまく解決できない難しい問題でもあります。
ゆずれないものは何なのか、どこに引っ掛かっているのか。
法的な側面だけでなく、依頼者さま一人ひとりの真意を探り、心のモヤモヤやわだかまりが残らないように解決する胆力が求められます。
一筋縄ではいかないからこそ、やりがいを感じているんです。
司法修習(実務研修)先だった山口県内の法律事務所に就職し、ほどなくして広島市内の事務所に移籍しました。
そこに8年ほど在籍し、相続や離婚、交通事故を中心に個人の方々から幅広いご相談をお受けしてきました。
現事務所に入所したのは、今年(2025年)に入ってからのことです。
オフィスのある東京都北区は、私が生まれ育った場所。
20代半ばまで、ずっとここで暮らしていたんです。
私事ですが、そんな北区に舞い戻った理由のひとつは育児のためでした。
3人の子どもを育てており、仕事との両立は簡単ではありません。
そのため、実家の手を借りようと地元に戻ってきたんです。
ーーそんななか、なぜ現事務所を選んだんでしょう?
大きな決め手のひとつになったのは、私が関心を向ける相続に強い事務所だからです。
相続は誰もが直面しうる身近なトラブルですが、通りいっぺんの対応ではうまく解決できない難しい問題でもあります。
ゆずれないものは何なのか、どこに引っ掛かっているのか。
法的な側面だけでなく、依頼者さま一人ひとりの真意を探り、心のモヤモヤやわだかまりが残らないように解決する胆力が求められます。
一筋縄ではいかないからこそ、やりがいを感じているんです。
02 得意分野と実績①
相続に強く、他士業と連携。総額1億円の相続放棄を取り消した執念
ーー現事務所が相続に強い理由、実績や強みを教えてください。
当事務所にとって相続は実績豊富な分野のひとつで、累計の相談件数は7,000件を超えています。
また、税理士や会計士、司法書士、不動産鑑定士などと連携することでスムーズに手続きを進められる体制も整えています。
遺産分割をはじめとする相続発生後の対応はもちろん、遺言書の作成など生前対策にも強く、協議や調停に加え裁判での解決事例も山のようにあります。
ーー稲垣先生はこれまでどんな事案を担当してきたんでしょうか?
よくあるパターンのひとつは、特定の相続人が生前から被相続人を囲い、ほかの相続人には遺産のありかや状況を一切教えてくれないケースです。
それでも、あるときは金融機関に当たって預金口座を突き止めたり、不動産の有無を調べたりして遺産の詳細をつかみ、調停にかけて公平に分割することで合意した事案などがありました。
それとは別に、ある相続人が亡くなった被相続人名義の預金を相当額引き出していたことが発覚したときのことです。
このときはその相続人が不当に利益を得ているとして、返還を求めました。
それで最終的に、十分な金額を取り返せた事案もありましたね。
ーーときには特殊な事案を扱うこともあるんですか?
過去には、相続放棄を取り消せた事件がありました。
というのも、一度受理された相続放棄は原則として撤回できず、取り消しは例外を除き認められないからです。
発端は、負債があることを理由に相続放棄した後、実は莫大な遺産が残っていることが明らかになったことでした。
金額にして約1億円、相続人は2人いらっしゃったので1人5,000万円ずつの計算になります。
ーーそれは大きいですね。でも、取り消しは原則認められないわけですよね?
常識的に考えれば、難しいと言わざるを得ませんでした。
ただ私は、やるだけやってみようと、確証はありませんでしたが手を尽くそうと考えました。
それで裁判所からどっさりと資料を取り寄せ、証拠を揃えて書類を作成し、事情や経緯を熱心に説明したんです。
すると、裁判所から取り消しの許可が下りたんです。
あのときは、とにかく依頼者さまのご期待に応えようという一心でした。
無事に取り消すことができ、大変感謝していただきましたね。
当事務所にとって相続は実績豊富な分野のひとつで、累計の相談件数は7,000件を超えています。
また、税理士や会計士、司法書士、不動産鑑定士などと連携することでスムーズに手続きを進められる体制も整えています。
遺産分割をはじめとする相続発生後の対応はもちろん、遺言書の作成など生前対策にも強く、協議や調停に加え裁判での解決事例も山のようにあります。
ーー稲垣先生はこれまでどんな事案を担当してきたんでしょうか?
よくあるパターンのひとつは、特定の相続人が生前から被相続人を囲い、ほかの相続人には遺産のありかや状況を一切教えてくれないケースです。
それでも、あるときは金融機関に当たって預金口座を突き止めたり、不動産の有無を調べたりして遺産の詳細をつかみ、調停にかけて公平に分割することで合意した事案などがありました。
それとは別に、ある相続人が亡くなった被相続人名義の預金を相当額引き出していたことが発覚したときのことです。
このときはその相続人が不当に利益を得ているとして、返還を求めました。
それで最終的に、十分な金額を取り返せた事案もありましたね。
ーーときには特殊な事案を扱うこともあるんですか?
過去には、相続放棄を取り消せた事件がありました。
というのも、一度受理された相続放棄は原則として撤回できず、取り消しは例外を除き認められないからです。
発端は、負債があることを理由に相続放棄した後、実は莫大な遺産が残っていることが明らかになったことでした。
金額にして約1億円、相続人は2人いらっしゃったので1人5,000万円ずつの計算になります。
ーーそれは大きいですね。でも、取り消しは原則認められないわけですよね?
常識的に考えれば、難しいと言わざるを得ませんでした。
ただ私は、やるだけやってみようと、確証はありませんでしたが手を尽くそうと考えました。
それで裁判所からどっさりと資料を取り寄せ、証拠を揃えて書類を作成し、事情や経緯を熱心に説明したんです。
すると、裁判所から取り消しの許可が下りたんです。
あのときは、とにかく依頼者さまのご期待に応えようという一心でした。
無事に取り消すことができ、大変感謝していただきましたね。
03 得意分野と実績②
離婚も1,000件超の相談。親権はじめ、子を持つ親の気持ちに共感できる
ーー相続以外のほかの分野はいかがでしょうか?
離婚・男女問題や交通事故も重点的に扱ってきましたし、それ以外の分野も幅広くカバーしています。
当事務所は、離婚・男女問題についてもこれまでに1,000件を超えるご相談をいただいています。
一般的な離婚はもちろん、高所得者の離婚や不倫の慰謝料、男性側の親権争いなど豊富な実績があります。
私自身もこれまで、男女(夫妻)双方から切実な声に耳を傾けてきました。
決定的な対立を避けて協議や調停で穏便に解決したケースのほか、裁判までやって徹底的に争った事件もあります。
ーー男女問題では、女性の場合は女性弁護士のほうが相談しやすいという声も聞きます。
そうですね、女性の依頼者さまから「安心した」などとおっしゃっていただくことはよくあります。
夫のモラハラやDVなどに苦しみ、つらい思いをされている方もいらっしゃいますからね。
ただ同時に、女性の本音や意向を知りたい、理解したいという理由で男性が私のような女性弁護士を希望するケースも少なくないんです。
ーー加えて、先生は3人の子を持つ母親でもありますね。
離婚に際しては、親権や養育費などお子さんの扱いが重要な争点になることが少なくありません。
育児の苦労や喜び、お子さんへの思いには、深く共感できる部分が大いにあると思います。
きっと私でしたら、そんな依頼者さまの気持ちにとことん寄り添うことができるはずです。
また、私たちは交通事故についても取扱件数が1,200件以上あり、賠償金の増額、後遺障害等級の認定などに向けて手厚くサポートさせていただいています。
このほか、刑事事件や不動産、労働問題、債務整理などのご相談も積極的にお受けしています。
離婚・男女問題や交通事故も重点的に扱ってきましたし、それ以外の分野も幅広くカバーしています。
当事務所は、離婚・男女問題についてもこれまでに1,000件を超えるご相談をいただいています。
一般的な離婚はもちろん、高所得者の離婚や不倫の慰謝料、男性側の親権争いなど豊富な実績があります。
私自身もこれまで、男女(夫妻)双方から切実な声に耳を傾けてきました。
決定的な対立を避けて協議や調停で穏便に解決したケースのほか、裁判までやって徹底的に争った事件もあります。
ーー男女問題では、女性の場合は女性弁護士のほうが相談しやすいという声も聞きます。
そうですね、女性の依頼者さまから「安心した」などとおっしゃっていただくことはよくあります。
夫のモラハラやDVなどに苦しみ、つらい思いをされている方もいらっしゃいますからね。
ただ同時に、女性の本音や意向を知りたい、理解したいという理由で男性が私のような女性弁護士を希望するケースも少なくないんです。
ーー加えて、先生は3人の子を持つ母親でもありますね。
離婚に際しては、親権や養育費などお子さんの扱いが重要な争点になることが少なくありません。
育児の苦労や喜び、お子さんへの思いには、深く共感できる部分が大いにあると思います。
きっと私でしたら、そんな依頼者さまの気持ちにとことん寄り添うことができるはずです。
また、私たちは交通事故についても取扱件数が1,200件以上あり、賠償金の増額、後遺障害等級の認定などに向けて手厚くサポートさせていただいています。
このほか、刑事事件や不動産、労働問題、債務整理などのご相談も積極的にお受けしています。
04 依頼者への思い
対話を重ね、心を込めて。一人ひとりの明るい未来を、キャンバスに描く
ーー弁護士としてこだわっていることもお聞かせいただけますか?
依頼者さまは一人ひとり、複雑な悩みや不安、葛藤を胸に抱えておられます。
私はその表面的な部分だけをすくいとるのではなく、奥底にある本当の思いにまでしっかり目を向けようと常に心がけていますね。
そのためにも、相談時は時間をかけてお話をじっくり聞くようにしているんです。
対話とコミュニケーションを何度も、丁寧に重ねること。
そうやって一人ひとりと関係性を育むようにしています。
私は昔から、友人などから悩みを打ち明けられることがよくありましてね。
「話すだけで気分が楽になった」などと感謝されることがうれしくて、次第に今度は気持ちに寄り添うだけでなく、何かしらの解決方法、具体的な道筋を提示できないかという思いから、弁護士の道を進もうと決意したんです。
ーーやさしさと思いやりが伝わってきます。話は変わりますが、ご趣味などもあれば教えてください。
絵画を描くことです。
高校生の頃から続けていて、近年もある画材メーカーが主催するコンテストで何度か入選したこともあるんです。
出産後に、子どもとウサギやフクロウを描いた作品でした。
まっさらなキャンバスに鉛筆で下書きし、絵の具で色鮮やかに仕上げる。
考えてみると、それは事件処理の過程に似ている面があるように思います。
見通しや方針を立て、資料や証拠を集め、ゴールにたどり着くプロセスです。
絵画のように、依頼者さま一人ひとりの幸せな未来を描けるよう、これからもどんな事件にも心を込めて向き合っていきたいですね。
依頼者さまは一人ひとり、複雑な悩みや不安、葛藤を胸に抱えておられます。
私はその表面的な部分だけをすくいとるのではなく、奥底にある本当の思いにまでしっかり目を向けようと常に心がけていますね。
そのためにも、相談時は時間をかけてお話をじっくり聞くようにしているんです。
対話とコミュニケーションを何度も、丁寧に重ねること。
そうやって一人ひとりと関係性を育むようにしています。
私は昔から、友人などから悩みを打ち明けられることがよくありましてね。
「話すだけで気分が楽になった」などと感謝されることがうれしくて、次第に今度は気持ちに寄り添うだけでなく、何かしらの解決方法、具体的な道筋を提示できないかという思いから、弁護士の道を進もうと決意したんです。
ーーやさしさと思いやりが伝わってきます。話は変わりますが、ご趣味などもあれば教えてください。
絵画を描くことです。
高校生の頃から続けていて、近年もある画材メーカーが主催するコンテストで何度か入選したこともあるんです。
出産後に、子どもとウサギやフクロウを描いた作品でした。
まっさらなキャンバスに鉛筆で下書きし、絵の具で色鮮やかに仕上げる。
考えてみると、それは事件処理の過程に似ている面があるように思います。
見通しや方針を立て、資料や証拠を集め、ゴールにたどり着くプロセスです。
絵画のように、依頼者さま一人ひとりの幸せな未来を描けるよう、これからもどんな事件にも心を込めて向き合っていきたいですね。