刑事事件の事例紹介 | 麻生 興太郎弁護士 相生法律事務所

取扱事例1

• 執行猶予

行政書士が、依頼者の中小企業の経営者から補助金申請書に不実の記載をして国から補助金を詐取することを依頼されて数十万円を国から詐取したという詐欺事件

本職は、行政書士から事案の全貌について詳しく聴き取りをしたところ、その行政書士は半ば脅されるようにして中小企業の経営者から依頼されて本件の犯行に及んだことが判明し、数年にわたって数十件の詐欺を繰り返し総額数百万円を国からだまし取ったことが分かりました。
そこで、本職は本件の民事関係を扱っている弁護士と連絡をとり、その数百万円を中小企業から国に弁償させると共にその行政書士がこの関係で中小企業の経営者から貰った報酬を全額返済させ、この件が中小企業の経営者から半ば脅迫されて行ったとの実態やこの行政書士がこの件を反省する余り自殺しようとしたこと等を丁寧に立証しました。
その結果、行政書士という公の立場にありながら長年に渡って国から補助金をだまし取った悪質な事件で実刑も予想される厳しい案件でしたが、上記の弁護活動の結果執行猶予の判決を得ることができました。