相続・遺言の事例紹介 | 大串 亮平弁護士 すみれ法律事務所

取扱事例1

• 遺産分割

遺産分割方法

依頼者：50代（男性）

【相談前】
遺産分割方法に関して相続人間で合意できないとして，当事務所にお越しになりました。

【相談後】
各相続人の言い分を法的に整理し，類似事案の審判例等に基づき，遺産分割審判になった場合の結果について認識を合わせることで，早期に合意することができました。

【先生のコメント】
遺産分割に関しては，具体的相続分（寄与分・特別受益）や不動産，閉鎖会社の株式等の遺産の評価額の点で争いになることが多いです。親族間のことですので，十分な証拠が残っていないことも多く，早期解決にあたっては，双方の協議が重要になります。

取扱事例2

• 遺留分の請求・放棄

遺留分侵害額請求

依頼者：60代（女性）

【相談前】
被相続人が生前に特定の相続人に不動産をすべて贈与しており，また，その特定の相続人が，被相続人の生前に，被相続人の口座から多額の預金を引き出していたとしてご相談にいらっしゃいました。

【相談後】
依頼者さまから事情をお聞きし，その特定の相続人が自分名義の財産を費消したり，隠匿したりするおそれがあることが分かりました。そこで，遺留分侵害額を確実に支払わせるために，その特定の相続人の不動産の仮差押えをし，そのうえで，依頼者さまから委任を受けて，遺留分侵害額を請求する調停を申立てました。
そして，調停での話合いの結果，依頼者さまに納得いただける遺留分侵害額の支払いを受けることができました。

【先生のコメント】
被相続人が亡くなった後に，被相続人の真意に基づかないと思われる贈与の事実や使途不明金が発覚しても，立証の観点から取り戻すことが困難なケースが多いです。被相続人の財産を守るためには，生前に，被相続人と十分なコミュニケーションを図ったり，成年後見制度を活用したりすることなども検討する必要があります。

取扱事例3

• 遺産分割

遺産分割手続の代理

依頼者：80代（女性）

【相談前】
相続開始から4年以上が経過し，数次相続も発生している事案で，依頼者さまから，各相続人が法定相続分に応じて遺産を取得する方法で遺産分割をしたいとの相談を受けました。

【相談後】
当事務所から全相続人に連絡をしたところ，すべての相続人が遺産を金銭に換価し，法定相続分に応じて分けることに賛同するとの回答をいただくことができました。
遺産は，借地権付建物，10以上の金融機関の口座にある預貯金，証券，死亡保険金，入院保険金など多岐に渡りましたので，一つずつ金銭に換価しました。また，借地権付建物は，底地の所有者が国であったため，国と一緒に売却することで，通常よりも非常に高い値段で売却することができ，依頼者さまも喜ばれておりました。
相続税についても，当事務所が連携している税理士にお願いして，一括して対応し，遺産分割手続を完了することができました。

【先生のコメント】
遺産分割手続は，相続人全員の協力が必要となるうえに，煩わしい手続が多く，遅々として進まないことがあります。当事務所では，相続人間の紛争がない遺産分割手続に関しても積極的に対応しておりますので，お気軽にご相談ください。

取扱事例4

• 遺言

遺言の有効性に関する争い

依頼者：60代（男性）

【相談前】
被相続人が依頼者さまに自筆証書遺言を残していたところ，他の相続人からその自筆証書遺言が無効であると訴訟提起をされて，当事務所にご相談にいらっしゃいました。

【相談後】
依頼者さまから訴訟委任を受けて裁判で争いました。
裁判は2年程度続きましたが，最終的には，自筆証書遺言が有効であることを前提とする勝訴的和解で解決することができました。

【先生のコメント】
依頼者さまが過去の資料を保管しておられ，各施設からも重要な証拠を収集することができたために，勝訴的和解で解決することができました。
遺言書に関する紛争も多く，被相続人の方は，遺言書を作成する際には，後々紛争にならないように作成されることが大切です。当事務所では，様々な紛争を経験しておりますので，そのような観点から具体的な対策をご助言することもできます。