【相談前】
妻と別居している。離婚したいが、家や預金含めて全て財産を渡さないと離婚に応じないと言われている。
性格が合わないという点以外に大きな離婚理由がないが、婚姻生活の継続は困難なので何とか離婚したいというご相談を受けました。

【相談後】
調停、裁判と進んだが、依頼者名義での保険契約があることが新たに分かりました。
保険契約の解約返戻金の分け方を相手方と協議することで、裁判が始まって早い段階で、離婚についての和解が成立しました。

【先生のコメント】
民法には、裁判で一方の同意なく離婚することができる条件がいくつか定められています（たとえば、不貞行為、生死３年以上不明など）。
それらの条件が満たされない場合、任意で離婚に応じていただけるか協議していくことになります。
相手方に離婚に応じる意思がない場合でも、諦めずに交渉を継続すると気づかなかった点が交渉材料になることがあります。
本件ではそれが保険契約の解約返戻金でした。解約返戻金が相当大きな金額となるため、相手方にもそれを精算して使いたいという事情があったのです。
弁護士に相談すれば、解決の糸口が見えてくることもあります。一人で悩まず相談に来てください。