借金・債務整理の事例紹介 | 林 康弘弁護士 林康弘法律事務所

取扱事例1

• 個人再生

破産できない事情がある場合の個人再生

依頼者：30代（男性）

【相談前】
当時、警備員として働いていた依頼者が、詐欺サイトでだまされて大金を支出してしまい、債務整理を依頼されました。
破産手続をとると、法律上の規制により警備員として働き続けることができなくなるなどの事情があったため、民事再生法の個人再生手続をとる方向で検討することになりました。


【相談後】
警備員として毎月安定した収入を確保できる見込みがあったため、小規模個人再生（給与所得者等再生）の申立てを行いました。
個人再生委員との打合せや追加の調査等を経て、債権額の20％を3年間で分割して支払っていく内容の再生計画が認可されました。
この事案では、一般的な手続の流れに従い、申立てから再生計画の認可まで約6か月で終了となりました。

【先生のコメント】
この事案では、依頼者の職業上の制限や免責不許可事由との関係から、個人再生手続を選択しました。
結果的に債権者に返済する金額は全体の20％に圧縮することができましたが、返済期間中やその先の依頼者の生活を考え、インターネット上のトラブルに巻き込まれないための指導も行いました。ご本人の生活態度の改善にもつながった事案だったと思います。