のぐち だい
野口 大弁護士
小畑法律事務所
佐賀駅
佐賀県佐賀市駅前中央1-10-37 佐賀駅前センタービル5階
インタビュー | 野口 大弁護士 小畑法律事務所
刑事事件では無罪獲得も。「とにかく優しい弁護士」がこだわる、解決のクオリティ
小畑法律事務所の野口 大(のぐち だい)弁護士は、「とにかく優しい弁護士」を標榜しています。
心理カウンセラーの資格を保有し、柔和な表情でしっかりと話を聞いてくれる姿勢は、まさに安心して頼れる弁護士像そのものです。
しかし、「優しい」に込められた想いは、それだけではないようです。
弁護士になる前は、保険会社に勤務し、退職後はフリーターも経験している野口先生。
その経歴を辿りながら、「とにかく優しい弁護士」が抱く、依頼者への想いや弁護哲学に迫ります。
心理カウンセラーの資格を保有し、柔和な表情でしっかりと話を聞いてくれる姿勢は、まさに安心して頼れる弁護士像そのものです。
しかし、「優しい」に込められた想いは、それだけではないようです。
弁護士になる前は、保険会社に勤務し、退職後はフリーターも経験している野口先生。
その経歴を辿りながら、「とにかく優しい弁護士」が抱く、依頼者への想いや弁護哲学に迫ります。
01 弁護士を志した理由
「聞き上手」が起点となり、生命保険会社、ニートを経て辿り着いた、弁護士という職業
ーー弁護士になる前は保険会社に勤務していたそうですね。
東京の生命保険会社で会社員として働いていました。
ただ、雇われて働くことが私にはどうもしっくりこない部分もあり2年ほどで退社。
その後は、1年弱くらい引きこもりニートをしていました。
資格取得や独立など、将来についていろいろ模索しているころ、友人など周囲の方々からから「弁護士が向いているんじゃないか」と進言され、目標を司法試験に定めたんです。
ーー「向いている」というのはどの部分だったのですか?
人の話を聞くことが好きだったので、その点を言ってくれていたのかもしれません。
その後、ロースクールにスムースに入れましたし、腕試しで受験した行政書士試験にも合格していましたので、「司法試験もすぐに合格するだろう」と楽観していました。
ところが、本試験で壁に跳ね返されて...。
結局、「これが最後」と腹を括って受けた3回目でなんとか合格し、私にとっての次の道が拓けたんです。
東京の生命保険会社で会社員として働いていました。
ただ、雇われて働くことが私にはどうもしっくりこない部分もあり2年ほどで退社。
その後は、1年弱くらい引きこもりニートをしていました。
資格取得や独立など、将来についていろいろ模索しているころ、友人など周囲の方々からから「弁護士が向いているんじゃないか」と進言され、目標を司法試験に定めたんです。
ーー「向いている」というのはどの部分だったのですか?
人の話を聞くことが好きだったので、その点を言ってくれていたのかもしれません。
その後、ロースクールにスムースに入れましたし、腕試しで受験した行政書士試験にも合格していましたので、「司法試験もすぐに合格するだろう」と楽観していました。
ところが、本試験で壁に跳ね返されて...。
結局、「これが最後」と腹を括って受けた3回目でなんとか合格し、私にとっての次の道が拓けたんです。
02 弁護士としてのこだわり
心理カウンセラーの資格を保有。「とにかく優しい弁護士」が実践する、心に寄り添う弁護スタイル
ーー事務所のサイトにある「とにかく優しい弁護士」という文言が印象的です。
法律は弁護士にとって、トラブルや紛争を解決する重要なツールです。
しかし、あくまでも「ツール」であって、万能ではありません。
一方で悩みやトラブルにはどこかしら「心」の問題が絡んできます。
そうなると、依頼者の方のためにベストを尽くすには一体なにが必要なんだろうかーー。
そこを突き詰めていくと、法律はもちろんですが、心についても精通しているべきではないのか、と私は考えたんです。
悩みや問題の奥底にある依頼者の方の心の部分までを弁護士がケアすることで、その本質を探り当てる。
それができることも、法律のプロとして重要な資質になるのではないかと。
ーー優しいとは、「心にも配慮する」というニュアンスでもあるのですね。
そういうことです。
ただ、「心」に配慮すると言っても、司法資格のように裏付けるものはありません。
ですから、少しでも説得力を持たせるために、心理カウンセラーの資格を取得したんです。
心までケアしながらコミュニケーションを取る。
それによって、依頼者の方とより密度の濃い対話ができ、より良い解決への道筋につなげられると思っています。
もうひとつ、心理カウンセラーの資格取得は私自身が自分の心と向き合うためでもあるんです。
ーーどういうことですか?
常に安定した心理状態でいることは、弁護士としてとても大切だと考えています。
ですので、自分と向き合う能力向上のために、心と向き合うスキルを磨いておくということです。
念のために申し上げておくと、「優しい」とはいっても、なんでも依頼者の方の言いなりになるという意味では決してありません。
言うべきことは、しっかり言います。
もちろんそれは、あくまで依頼者の方のためを思ってのことですが。
ーーこうやって話していてもマイルドな口調と柔和な表情、ゆったりとした話ぶりで、もうそれだけで委ねたくなる安心感があります。
私が一方的に話すというよりは、やはり聞くことが好きなので、そのように感じていただける側面はあるのかもしれませんね。
弁護士としての経験値でいいますと、刑事事件や離婚問題に数多く携わっています。
どちらも依頼者のお話を傾聴することがとても大切になる分野。
それもあって、特にこの2分野については、私自身、とても手応えややりがいを感じているんです。
法律は弁護士にとって、トラブルや紛争を解決する重要なツールです。
しかし、あくまでも「ツール」であって、万能ではありません。
一方で悩みやトラブルにはどこかしら「心」の問題が絡んできます。
そうなると、依頼者の方のためにベストを尽くすには一体なにが必要なんだろうかーー。
そこを突き詰めていくと、法律はもちろんですが、心についても精通しているべきではないのか、と私は考えたんです。
悩みや問題の奥底にある依頼者の方の心の部分までを弁護士がケアすることで、その本質を探り当てる。
それができることも、法律のプロとして重要な資質になるのではないかと。
ーー優しいとは、「心にも配慮する」というニュアンスでもあるのですね。
そういうことです。
ただ、「心」に配慮すると言っても、司法資格のように裏付けるものはありません。
ですから、少しでも説得力を持たせるために、心理カウンセラーの資格を取得したんです。
心までケアしながらコミュニケーションを取る。
それによって、依頼者の方とより密度の濃い対話ができ、より良い解決への道筋につなげられると思っています。
もうひとつ、心理カウンセラーの資格取得は私自身が自分の心と向き合うためでもあるんです。
ーーどういうことですか?
常に安定した心理状態でいることは、弁護士としてとても大切だと考えています。
ですので、自分と向き合う能力向上のために、心と向き合うスキルを磨いておくということです。
念のために申し上げておくと、「優しい」とはいっても、なんでも依頼者の方の言いなりになるという意味では決してありません。
言うべきことは、しっかり言います。
もちろんそれは、あくまで依頼者の方のためを思ってのことですが。
ーーこうやって話していてもマイルドな口調と柔和な表情、ゆったりとした話ぶりで、もうそれだけで委ねたくなる安心感があります。
私が一方的に話すというよりは、やはり聞くことが好きなので、そのように感じていただける側面はあるのかもしれませんね。
弁護士としての経験値でいいますと、刑事事件や離婚問題に数多く携わっています。
どちらも依頼者のお話を傾聴することがとても大切になる分野。
それもあって、特にこの2分野については、私自身、とても手応えややりがいを感じているんです。
03 解決事例・得意領域
否認事件で無罪を獲得した、傾聴力と粘り強さ。防犯カメラを何百回もチェックし、綻びを発見
ーー先生の解決事例を、具体的に教えていただいてもいいでしょうか?
否認事件として初めて受任した窃盗の事案は印象に残っています。
被疑者は職場での窃盗を疑われていました。
私は被疑者と何度も接見を重ねました。
そして、その言動からやっていないと確信したんです。
あとはそれをどう証明するか。
争点は、防犯カメラの映像でした。
私は何百回も映像をチェック。
そして、そこにある綻びを見つけたんです。
動体検知システムが作動するタイプのカメラだったのですが、24時間確認したところ、正しく作動していないパートがあったんです。
そうなると被疑者がやったことの証明は難しくなります。
被疑者の職場も訪問し、社員の方に勤務態度などをヒアリングしました。
否認を裏付ける証拠を丁寧に積み上げ、やっていない確証は得られました。
結局、こちらの主張が認められ、無罪を獲得できたんです。
ーー粘り強さと執念、そして依頼者との強い信頼関係で勝ち取った無罪ですね。
結果には、満足しています。
ただ、反省点もあるんです。
私が無罪獲得に注力するあまり、被疑者の方の身柄を9ヶ月も拘束させてしまいました。
もう少し広い視野で、身柄の解放にも目を向けるべきだったなと。
無罪ではないのですが、もう一件、うれしさではこれ以上なかった事案を紹介させてください。
詐欺事件で、こちらも否認事件です。
被疑者は日本語が話せる中国人。
とはいっても細かいニュアンスは母国語でないと伝わりづらいので、調書は私が作成しました。
被疑者は詐欺罪に問われていたものの、使用したQRコードが不正のものとは知らなかったんです。
そのことを証明するため、私は手を尽くして証拠を集め、調書とともに捜査機関に提出しました。そこで、一旦は20日で処分保留となり釈放され、最終的には実質無罪といえる不起訴処分を獲得できました。
20日間で被疑者の身柄をスピード釈放でき、事件を最高の形で解決できたことは、とてもうれしかったです。
刑事事件では、他の事案に比べても依頼者の方がより辛い状況に置かれています。
だからこそ、苦痛からは1分1秒でも早く解放してあげたい。
スピードがなによりも重要なんです。
ちなみに、この事案には後日談があります。
依頼者の方は会社経営者だったのですが、この事件の後、顧問契約をいただきました。
否認事件として初めて受任した窃盗の事案は印象に残っています。
被疑者は職場での窃盗を疑われていました。
私は被疑者と何度も接見を重ねました。
そして、その言動からやっていないと確信したんです。
あとはそれをどう証明するか。
争点は、防犯カメラの映像でした。
私は何百回も映像をチェック。
そして、そこにある綻びを見つけたんです。
動体検知システムが作動するタイプのカメラだったのですが、24時間確認したところ、正しく作動していないパートがあったんです。
そうなると被疑者がやったことの証明は難しくなります。
被疑者の職場も訪問し、社員の方に勤務態度などをヒアリングしました。
否認を裏付ける証拠を丁寧に積み上げ、やっていない確証は得られました。
結局、こちらの主張が認められ、無罪を獲得できたんです。
ーー粘り強さと執念、そして依頼者との強い信頼関係で勝ち取った無罪ですね。
結果には、満足しています。
ただ、反省点もあるんです。
私が無罪獲得に注力するあまり、被疑者の方の身柄を9ヶ月も拘束させてしまいました。
もう少し広い視野で、身柄の解放にも目を向けるべきだったなと。
無罪ではないのですが、もう一件、うれしさではこれ以上なかった事案を紹介させてください。
詐欺事件で、こちらも否認事件です。
被疑者は日本語が話せる中国人。
とはいっても細かいニュアンスは母国語でないと伝わりづらいので、調書は私が作成しました。
被疑者は詐欺罪に問われていたものの、使用したQRコードが不正のものとは知らなかったんです。
そのことを証明するため、私は手を尽くして証拠を集め、調書とともに捜査機関に提出しました。そこで、一旦は20日で処分保留となり釈放され、最終的には実質無罪といえる不起訴処分を獲得できました。
20日間で被疑者の身柄をスピード釈放でき、事件を最高の形で解決できたことは、とてもうれしかったです。
刑事事件では、他の事案に比べても依頼者の方がより辛い状況に置かれています。
だからこそ、苦痛からは1分1秒でも早く解放してあげたい。
スピードがなによりも重要なんです。
ちなみに、この事案には後日談があります。
依頼者の方は会社経営者だったのですが、この事件の後、顧問契約をいただきました。
04 弁護士としての想い
シンプルに、ミニマルに、丁寧に。心に寄り添う弁護を続けていくためのこだわり
ーー常に心にしっかり寄り添うからこそのある意味、必然の結果ですね。
弁護活動で大切にしていることがあるんです。
それは、依頼者の方にとって最善の解決方法はなにかを考え抜くこと。
「最善」というのはなにも、依頼者の方がどんな解決を望まれているかを最優先にするということだけではありません。
理想をいえば、依頼者の方、相手方、そしてその関係者の方々全員がハッピーになることが、私の考える最善の解決です。
そうなるためにどういう選択肢があるのかを全体のバランスを見ながら考え、依頼者の方に提示するのが、代理人としての私の重要な役割の一つだと認識しています。
決して簡単なことではありません。
しかし、常にそこに向かっていけるよう、全身全霊を尽くすのが私のスタイルなんです。
ーーそれが「優しさ」にもつながるんですね。
法律を使わずに話し合いだけで解決できるのが、本当は一番いいんですけどね。
いずれにしても、誰も不幸にならない解決。
それが理想です。
そのためには、一つひとつの事案に丁寧に全力で取り組むしかありません。
なんでもかんでも依頼を受けるスタンスでは、全てが中途半端になり、その実現は困難でしょう。
選り好みするわけではないですが、自分が最も力になれる事案を中心に受任する。
そうやって選別させていただく分、質の高いリーガルサービスで報わせていただく。
それくらいの姿勢でないと、持続可能で質にもこだわった解決の提供は難しいだろうと考えています。
シンプルに、ミニマルに、丁寧に。
そうやって一歩一歩着実に実績を積み上げながら、依頼者の方、そして関係した方々が幸せになれるよう、精進してまいります。
弁護活動で大切にしていることがあるんです。
それは、依頼者の方にとって最善の解決方法はなにかを考え抜くこと。
「最善」というのはなにも、依頼者の方がどんな解決を望まれているかを最優先にするということだけではありません。
理想をいえば、依頼者の方、相手方、そしてその関係者の方々全員がハッピーになることが、私の考える最善の解決です。
そうなるためにどういう選択肢があるのかを全体のバランスを見ながら考え、依頼者の方に提示するのが、代理人としての私の重要な役割の一つだと認識しています。
決して簡単なことではありません。
しかし、常にそこに向かっていけるよう、全身全霊を尽くすのが私のスタイルなんです。
ーーそれが「優しさ」にもつながるんですね。
法律を使わずに話し合いだけで解決できるのが、本当は一番いいんですけどね。
いずれにしても、誰も不幸にならない解決。
それが理想です。
そのためには、一つひとつの事案に丁寧に全力で取り組むしかありません。
なんでもかんでも依頼を受けるスタンスでは、全てが中途半端になり、その実現は困難でしょう。
選り好みするわけではないですが、自分が最も力になれる事案を中心に受任する。
そうやって選別させていただく分、質の高いリーガルサービスで報わせていただく。
それくらいの姿勢でないと、持続可能で質にもこだわった解決の提供は難しいだろうと考えています。
シンプルに、ミニマルに、丁寧に。
そうやって一歩一歩着実に実績を積み上げながら、依頼者の方、そして関係した方々が幸せになれるよう、精進してまいります。