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ぼうだ ようへい
棒田 洋平弁護士
棒田法律事務所
石川県金沢市長土塀2-5-27 メリディアンコート2A
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インタビュー | 棒田 洋平弁護士 棒田法律事務所

「三方よし」の破産スキーム、相続人50名の相続問題を解決。針の穴に糸を通す「調整力」とは

東京の法律事務所に8年勤め、地元・金沢で開業した棒田法律事務所の棒田 洋平弁護士。
年間数百件の裁判をこなし、破産管財人の経験もある実力者です。
債務整理や相続を中心に、持ち前の調整力と周到な根回しで難解事件を数多く処理してきました。
仕事の愛用品は、娘さん手作りのペン立て。
子ども思いの父親であり、そのやさしい眼差しで依頼者を何度も窮地から救ってきました。

01 弁護士としてのキャリア

東京の事務所で8年、年間数百件の裁判。Uターンして開業


ーー金沢市で開業する前、東京の事務所に8年在籍されていたようですね。

当時の事務所で私は、一生に一度の大切な出会いに恵まれました。
人としても、弁護士としても心の底から尊敬できる、先輩弁護士との出会いです。
弁護士歴30年近くのベテランでありながら、決して偉そうにせず、誰に対しても分け隔てなくフランクに接する人情味あふれる弁護士でした。

私にとってその存在は、弁護士とはどうあるべきかを体現する「生きる教材」でした。
ご相談者の感情の機微を読み取る繊細な感覚、親身になって自ら歩み寄る姿勢は、弁護士としての私の土台となっています。


ーー技術的なこともたくさん学んだと思います。

中小企業の顧問弁護や法人破産を中心に、ほかにも相続など個人案件も数多く経験しました。
ご依頼は紹介制で、広告も出していませんでしたが、多くの相談者から信頼され、いつも忙しい事務所でした。私自身も多いときで年間数百件の裁判を担当しました。
限られた時間のなかでスピーディーに業務をこなす力、裁判での駆け引きや交渉はかなり鍛えられましたね。

ですから、独立するのは非常に迷ったんです。
尊敬する先輩弁護士の下で学び続けたい、その背中を追い続けたいと思っていました。
それでも金沢で開業したのは、地元と家族への思いがあったからです。

金沢は私が生まれ育った大切な場所です。
地元の方々のお役に立てるなら、こんなにうれしいことはありません。
それと、2人の娘の存在も大きな理由となりました。
娘たちには、かつて私がそうだったように、祖父母をはじめ家族や地域の方々に囲まれながら楽しい思い出をつくってほしかったんです。

02 現在の事務所と注力分野

「三方よし」の破産・再生スキーム。相続人50名の相続問題を解決


ーー現在の事務所では、どんな事件を中心に扱っているのでしょうか?

前職で注力していた借金・債務整理や企業法務に加え、相続問題や交通事故、不動産問題など幅広い事件に対応しています。

とくに、債務整理に関するノウハウは豊富です。
私は裁判所から選任され、破産管財人の業務経験もあります。
裁判官や管財人が重視するポイントがわかるので、できる限りいい条件でスムーズに破産・再生させる自信があります。

ここで、過去に扱った事件をひとつ紹介します。
ご依頼者は老舗の料理店の店主で、長く店を続けてきたのですが、破産を考えていらっしゃいました。
また高齢だったので再就職先を見つけられるかどうか、とても心配されていました。

そこで考えたのが、お弟子さんにお店を売って、ご依頼者には従業員として働いていただくスキームです。
それならご依頼者は仕事を確保でき、お弟子さんも自分の店をもてます。
さらに、店名は変わりますが常連のお客様も変わらず楽しんでいただけます。


ーーそんな「三方よし」の解決モデルがあるのですね。

ただ、簡単なことではありませんでした。
例えば、売買価格の妥当性です。
債権者がたくさんいらっしゃいますので、安く売ってしまうと納得いただけません。
一方で、お弟子さんの財力も考慮する必要があります。
バランスをとりながら、同時に破産管財人に突っ込まれそうなポイントもあらかじめケアしながら、一つひとつ細かい作業を積み重ねていきました。

単に破産するだけなら、書類を準備して粛々と手続きを踏めば済みます。
ただ、大事なのは破産した後の生活です。
「それは法律家の仕事ではない」と割り切る弁護士もいるかもしれませんが、私は破産した後の道筋も一緒に考えるのが弁護士の役割だと思っています。


ーー最後まであきらめない、という強い執着心が伝わってきます。

そういう意味では、相続案件でも同じような事案がありました。

先祖代々続くある土地の相続をめぐる問題だったのですが、明治時代からずっと手つかずで放置されていたんです。
調べてみると、なんと相続権を持つ方が50人もいらっしゃることが判明しました。
時代劇で目にするような巻物の家系図の世界ですよ。
そこまで複雑だと調査だけで時間を取られますし、受けたがらない弁護士がいても不思議ではありません。

ただ私たちは、50人全員に手紙をお送りし、何とか円満解決につなげました。
大事にしたのは繊細な気配り、入念な根回しです。
誰しも、弁護士から手紙が突然送られてきたら驚き、警戒感をもつはずです。
ですから、手紙は懇切丁寧に、不安に感じるようなことには詳細な説明を加えてお送りしました。
その誠意が、きっと伝わったのだと思います。
まさに、針の穴に糸を通すような作業でしたね。

03 弁護士として大切にしていること

「励ますこと」から始まる相談。人が好き、だから頼ってほしい


ーーすごい気配りですね。依頼者の相談にも丁寧に耳を傾ける姿が浮かびます。

私がご相談時に心がけているのは、怒らない・責めないということです。
例えば借金問題で悩む相談者のなかには、自力で返済できなくないという後ろめたさから「怒られると思った」とおっしゃる方が少なくありません。
せっかく勇気を出してご相談頂いたのです。過去の失敗を責めても仕方がありません。
大事なのは、どう再出発するかです。私の相談は「もう大丈夫ですよ、あとは任せてください」「これから一緒にがんばりましょう」と励ますことから始まります。そのうえで、とにかくゆっくり時間をかけて、納得いただくまで何度も説明を尽くします。
多くの人にとって、法律の話は初めて聞くようなことだらけで、一度説明しただけで理解できる方はほとんどいらっしゃらないはずです。

相談者のお気持ちはよくわかります。
私自身も、例えば病院を受診した際に、帰宅してから「お医者さんの説明がよくわからなかった」、「こんなことをもっと聞いておけばよかった」などと思うことがよくありますよ。

ですから、ご依頼者には「またわからないことがあったら、いつでも聞いてください」と口癖のようにお伝えしています。

弁護士は、あなたの味方なのです。
恐縮したり、遠慮したりする必要はありません。


ーーソフトな語り口が印象的で、安心して頼れそうな印象をもちました。

小さい頃から人と話すのが好きで、何より人に頼られるとうれしくなるんですよね。
弁護士を目指したのも、学生時代に友人から「バイト先から給料がもらえない」「貸したお金が返ってこない」と身近な法律トラブルの相談を受けるようになったことがきっかけでした。
「期待に応えたい」「助けになりたい」という気持ちが芽生え、法律の世界に足を踏み入れることにしたんです。

04 事務所のこれから

地元・金沢のために。地域住民の安らげる場所を


ーー金沢に戻ってきて2年が経ちました(2021年5月現在)。地元での仕事はどうですか?

東京と比べると、こちらは弁護士に対して恐縮されている方が多い印象があります。
ですから、悩んでいても相談できずに、ひとりで抱え込んでしまっている方々がたくさんいらっしゃるはずです。
そんな状況を、私が率先して変えたい、弁護士に対する敷居の高いイメージを崩したいと思っています。

そして、困ったことがあったら、私の顔をふと思い浮かべてもらえるような存在になりたいですね。
事務所も、用がなくてもふらっと立ち寄っていただけるような、とにかく敷居の低い場所にしたいです。
実際、雑談だけでお帰りになられる方もいらっしゃいます。
私は地元の人間ですし、安心してお越しいただけるとうれしいですね。

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