開示請求の強制執行について

Question

Xの開示請求などで強制執行を行う場合、強制執行の費用は別でかかりますか？
また、強制執行を行うことで、Xの対応はどれほど迅速になりますか？

稲葉 進太郎 弁護士 · Accepted Answer

それでは、加害者のアカウントが既に削除済みだった場合、間接強制をしても間に合わないかもしれないという認識でよろしいのでしょうか……

→開示請求の段階で、記録の保存や、保有確認をしてもらいます。その段階で、X社にまだ記録があるか否かが判明します。アカウントが削除されていても、（削除から１か月以内であるなどの理由で）まだX社に記録があり、開示の決定が出れば、そのまま間接強制に進むことができます。開示請求の段階で記録が無くなっていれば、そもそも開示の決定が出ませんので、間接強制自体することができません。
相談者様が、削除されたXのアカウントの投稿記事について開示請求をご検討であれば、今すぐ弁護士にご相談になり、開示が可能なものと判明した場合は大急ぎで開示請求の手続を進めるべきと存じます。１日過ぎるごとに難しくなります。

稲葉 進太郎 弁護士 · Answer

Xの開示請求などで強制執行を行う場合、強制執行の費用は別でかかりますか？
→間接強制は、印紙代・郵券を合わせて、数千円になるでしょう。弁護士に頼む場合は、弁護士の手数料がかかるでしょう（強制執行費用を特に取っていない弁護士もいるでしょう）。

また、強制執行を行うことで、Xの対応はどれほど迅速になりますか？
→間接強制の手続をしない場合のXの対応がバラバラなので、どれほど早くなるかは何ともいえませんが、概ね、１～３か月ほどは早くなるでしょう。