賃貸マンションの物件情報に嘘があった場合、不動産会社への金銭請求はできますか？

Question

2021年３月に現在の住居に引っ越しをしました。
引っ越しの3週間ほど前にインターネット開通のため、家電量販店に行ったところ、そこで光インターネットが対応でないことが発覚しました。
NTTは繋がらない、コミュファはLAN配線方式、ケーブルテレビも光ファイバーではないとのことでした。
物件情報には光ファイバー対応、コミュファ光対応と記載がありました。

その時点で不動産会社へ伝えたところ、不動産会社がLAN配線方式と光ファイバー方式の違いを理解しておらず、繋がるのは繋がりますよね？というような対応でした。

しかしその後、家電量販店とは別のインターネット紹介会社より、実際の住所と、物件のNTT登録住所に間違いがあり、NTTで光インターネット開通可能だと言われました。
NTTの登録住所と実際の住所が違うことは時々あることだと説明され、納得し、引っ越しをすることに決めました。
不動産会社へは、住所が間違っていた旨説明し、NTTで光は引けそうですが、住所の登録変更などは大家さんがすることだと思うので…と伝えました。

３月末ごろに引っ越しをしました。
初日からお風呂の換気扇が壊れており使えませんでした。インターネットの話とは別ですが、入居初日から換気扇が壊れているなんて、管理が杜撰なのでは？と不動産会社に言ったところ、前の入居者から壊れたなどの指摘がなければこちらは気づかないと言われました。
こちらは紆余曲折はありましたが、現在は直してもらいました。不動産会社が杜撰だということを伝えるために書きました。

インターネットの方に話を戻します。
引っ越しの1週間後にインターネット開通工事業者が来ましたが、対応エリアではあるものの、物件自体の線を引くところが詰まっており、インターネット開通は不可能だと言われました。

ここで、物件情報に嘘があったということですよね。こちらは開通のために、住所が違ったことまで突き止め、開通のために努力しました。不動産会社は何もしてくれませんでした。

そこで、今まで払ったお金を全て返金し、引っ越し費用なども払ってもらってできるだけ早く退去したい旨を伝えましたが、返金は可能だとしても、引っ越し費用までは出せないと言われました。
そもそも、NTTの対応エリア情報で物件情報を掲載しているので、NTTが悪いのでは？と、言われました。

そしてインターネット紹介会社からは、戸建てタイプのネット回線を引くのはどうかと言われ、それだと月々の支払額が1500円ほど増えると言われ、物件に穴を開けることにもなる、と言われました。
不動産会社へ確認したところ、大家さんへの家賃の3,000円減額と、穴あけの許可を取っていただきました。

ここからはインターネットの会社も悪いと思います。こちらは、大家さんに許可をとった旨を伝えていたにも関わらず、工事業者がNTTから文書での穴あけ許可をもらっていないため、後のトラブルを懸念し、工事をせずに帰られました。
その後インターネット会社やNTTの都合で2021年６月現在、未だにインターネットは開通しておりません。
インターネット会社からの無料ポケットWi-Fiで凌いでおりますが、いつになったら開通するのか目処も立たず、途方に暮れております。

不動産会社も減額や穴あけ許可など努力はしてくれたと思いますが、不可抗力もあるとはいえ、実際に未だに光インターネットは開通できていません。
この場合、次の物件への引っ越しにかかる費用などを不動産会社に支払ってもらい、退去することは可能でしょうか。

宜しくお願い致します。

匿名A 弁護士 · Accepted Answer

具体的な事実関係を拝見していないので判断が難しい部分がありますが、一般論としてはコミュファ光の集合住宅タイプをLAN配線方式で利用対応できるのであれば、光ファイバー対応という記載が虚偽記載であったという主張は認められない可能性があります。というのも、共用部分から各戸への配線がLAN配線方式であっても共用部分までは光回線なのであれば、光対応と謳っている物件は少なくないように思われるためです。

もちろん不動産会社等に共用部分から各戸への配線も光配線であることを確認したにもかかわらず、LAN配線であった場合は説明義務違反を追及しうると思いますが、特段確認していないのであれば、説明義務違反を問うことは難しいように思われます。

したがって、不動産会社と引越費用等について折り合いがついて話し合いで解決できる場合は別ですが、法的には引越費用を請求できる権利は認められない可能性が高いのではないかと思われます。