納品したイラストをAIで無断修正され、使用されている件

ココナラでイラスト制作を出品している者です。

先日、クライアントより動画に使用するためのイラストをご依頼いただきました。

取引の最中で、クライアントに納品前のイラストをAIで修正されるということがありました。あまり気持ちの良いものではありませんでしたが、当時(加筆・加工は禁止していましたが)「イラストをAIで修正する行為」を禁じていたわけではく、ココナラの禁止事項にも「購入者のAI使用を禁止するルール」はなかったため、あまり深く触れずに取引を終えました。

その後、実際に投稿された動画を確認したところ、私が納品したイラストではなく、私のイラストをAIで修正した画像が使用されていました。
第三者からしてみれば違いなど判らないかもしれませんが、描いた本人だからこそ自分の描いた絵ではないことが分かりました。
しかし、クレジットには私が描いたとして名前が記載されていました。

私が生成AIでイラストを作成したと誤認される恐れもあるという不安や、、生成AIで作成したイラストを私が描いたことにされていることを不快に感じています。
この取引では著作権譲渡等は行っていないため、制作したイラストの著作権は私に帰属しています。

可能であれば動画の削除、それが難しい場合はクレジットの修正をお願いしたいと考えていますが、それをクライアントに要求する権利は私にありますか?

また、今回の取引ではどこまでが許容範囲となるのかもご教授いただけますと幸いです。

□取引中、納品前(ウォーターマーク有)のイラストを無断でAIで修正する行為(ウォーターマークを削除)

□納品後のイラストを無断でAIで修正する行為

□納品後のイラストを無断でAIで修正し、その画像を使用・公開する行為(非営利)

□納品後のイラストを無断でAIで修正し使用・公開。その画像をクリエイターが作成したものとしてクレジット表記する行為。

動画の修正やクレジットの訂正等を求める余地はあります。「加筆・加工禁止」が取引条件となっていたのであれば、通常はAIによる修正もその対象と考えられます。「AI修正禁止」と明記していなかったことだけで、修正を許したことにはなりません。

ただし、ココナラの現行規約19条2項には、改変を含む広い利用許諾の定めがあります。著作権を譲渡していないことと、改変を許諾していないことは別ですので、取引当時の規約と、加工禁止に関する個別の合意を確認する必要があります。

納品前・納品後を問わず、許諾範囲を超えた修正は、契約違反や同一性保持権侵害等の問題となり得ます。ウォーターマークの削除も、その内容によっては権利管理情報の除去等に当たる可能性があります。また、修正画像のネット公開には公衆送信権等も関係し、非営利というだけで許されるものではありません。

権利侵害が認められれば、改変画像の使用・公開の差止めを求められます。ただし、動画全体の削除が必要か、画像の差替え等で足りるかは別途検討が必要です。クレジットの訂正・削除についても、原画の作者を示しているのか、改変後の画像まであなたが制作したと表示しているのか、氏名表示についてどのような合意があったかによります。

取引中に異議を述べなかったことだけで権利を失うわけではありませんが、修正を了承したと反論される可能性はあります。当時の商品説明・メッセージ、元画像・修正画像、動画を保存し、弁護士に確認してもらったうえで、使用停止や訂正の申入れ内容を決めることをお勧めします。