企業法務の事例紹介 | 野村 拓也弁護士 未来創造弁護士法人 横浜オフィス

取扱事例1

• 顧問弁護士契約

前職会社から前職の顧客を奪取したとして、中途採用者と一緒に訴訟提起された会社の代理人として請求を排斥した事例。

【相談前】
相談者は、広告製作会社で営業担当の中途採用を行ったところ、当該中途採用者の前職会社から前職の顧客を奪取したという理由で、相談者に対しては使用者責任に基づき、当該中途採用者には不法行為責任に基づき1,000万円を請求する訴訟を提起されていました。

【相談後】
相談者は、当該中途採用者に前職の顧客を奪取するように指示しておらず、中途採用者も顧客に自ら営業したものではなく顧客からの問い合わせをきっかけに、転職していることを説明して契約していたため相手方の請求に理由はないことを裁判で主張し、相手方の請求を排斥しました。

【ポイント】
顧客にも協力を得て証拠提出できたことが良かったです。
顧客情報については営業秘密として管理されている状況でもなかったですし、顧客奪取をしたのではなく顧客が当該中途採用者を信頼していたので転職後も問い合わせがあったという点を丁寧に主張しました。この訴訟を踏まえ、相談者においても顧客情報の管理の重要性についてアドバイスを行い顧問契約のご縁をいただくことになりました。