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さだなが けんすけ
貞永 憲佑弁護士
貞永法律事務所
大分県宇佐市辛島199-1 MIRAI・B
対応体制
  • 法テラス利用可
  • 分割払い利用可
  • 後払い利用可
  • 初回面談無料
  • 休日面談可
  • 夜間面談可
  • WEB面談可
注意補足

交通事故・債務整理のご相談は、初回相談無料です(その他は有料です)。また分割払いは債務整理のみとなります。ご契約時に詳しくご説明させていただきます。

インタビュー | 貞永 憲佑弁護士 貞永法律事務所

自動車会社やゲーム会社で会社員を経験。元サラリーマンだからこその寄り添い力で、地方でも貢献

大分県宇佐市を拠点に、地域に根ざしたリーガルサービスを提供する「貞永法律事務所」の貞永 憲佑(さだなが けんすけ)弁護士。
大学卒業後に大手自動車メーカー勤務を経て、弁護士に転身。
離婚や交通事故などを取り扱った後、大手ゲーム会社に転職し社内弁護士にとどまらず、ゲームプロデューサーまで務めるなど、枠にとらわれず活躍の幅を広げています。とくに企業法務の領域では依頼が途絶えなかったといいます。
そんな貞永弁護士は、2021年10月から軸足を大分に移すことを決断。
「同僚にも驚かれた」という思い切った決意の裏にどんな想いがあったのか、じっくりとお話を伺いました。

01 弁護士を志したきっかけ

近親者の交通事故で実感した自分の無力さ。一念発起し、法曹界への転身を決意

――弁護士を目指したきっかけは何ですか?

大学の法学部を出て就職した自動車メーカーで海外の訴訟部門に配属され、初めて法律に関わる仕事に携わりました。
そこに在籍中、近親者が交通事故に遭ったのです。
私は「車」と「法律」に携わる仕事をしていましたので、少しは力になれるのではと思っていました。
ところが、保険会社とのやり取りでは事故の専門的な知識に翻弄されるばかりで、ほとんどなにもできなかったんです。
私は自分の無力さに、悔しさと情けなさが入り混じった気持ちになり、一念発起して退職し、弁護士になることを決意しました。


――大きな会社ですし、法務部にいたわけですから在籍しながら法律の勉強をする選択肢もあったと思います。

法務部では主に法律的な視点から技術者を守る役割を担っていましたが、この件で「技術者は守れるのに身近な人を守れない」ことが悔しかったのです。
自分にとって、「もっといい形の法律の使い道があるんじゃないか」と強く想うようになりました。

なによりも法律を駆使して、さまざまな紛争に向き合うには、中途半端な知識では通用しません。
自分自身が「交通事故被害者の親族」となったことでそのことを身に沁みて感じたのです。
会社を辞め、収入が途絶えたのでアルバイトで稼ぎながらのロースクール通いとなりましたが、未練はありませんでしたね。

02 弁護士として強み

ゲームプロデューサーとの2足のわらじで鍛えられたリーガルサービス

――弁護士になってからはどのようなキャリアを歩まれたのですか。

「法律を使いこなしてトラブルを抱えている人を助けたい」という思いがありましたので、最初は離婚、交通事故、相続など幅広い領域に対応している千葉県内の弁護士事務所に入所しました。
その後、企業法務についても専門性を高めたいと思い、大手ゲーム会社に社内弁護士として入社したんです。
個人的にゲームが好きだったことも入社の理由のひとつでした。
そこで社内弁護士として、契約書チェックから新規ビジネスの法的チェック、特許や著作権の知的財産、利用規約、景表法など企業法務についてはひと通り学ばせていただきました。
ゲーム会社にはグループ会社も含めて約5年お世話になり、退社後に独立して東京で「貞永法律事務所」を開業しました。


ーーゲーム会社では社内弁護士の枠を超え、プロデューサーも務められたそうですね。

公募型の社内プレゼンがあり、私もゲーム好きの好奇心に任せて応募してみたんです。
最終的に私の企画が賞を取って、プロデュース部門へ異動させて頂きました。
このときの経験は、弁護士としての活動に大いに役立っています。


ーー具体的にどういった部分でしょうか。

一般企業のプロデューサーですから、毎日話をする仕事相手も当然みな会社員です。
弁護士をしていると弁護士業界の常識や感覚にとらわれてしまいがちですが、目の前にいるご依頼者さまも普段は会社員であることがほとんどなのですよね。
会社員時代の経験を活かして、彼ら彼女らがどういう頻度で報告がほしいのかとか、どういう説明が求められているのかなど、これまで以上に寄り添った活動ができるようになりました。
「会社員の人たちは弁護士のどういう説明や仕事を好むのか」を内側から実務を通して体感できたことは、弁護士としてより質の高いリーガルサービスを提供するうえで大きな学びとなりました。

03 事務所の特徴

「しなやかに、たくましく」。一人ひとりに合わせて力強く依頼者を弁護

――現在は、東京での勤務にひと区切りをつけ、大分に拠点を移されました。

弁護士、そして弁護士事務所の多くが東京に集中しています。
そこでは市場原理で、当然ながら競争が発生します。
競争によってよりスキルが磨かれる一方で、仕事に対する健全さが損なわれてしまうような側面もあるのではと思ったんです。
そこで弁護士の少ない地域で地元に根ざし、目の前の依頼者さまときちんと向き合える環境に身を置いた方が、自分にとってはより培ってきたスキルを活かせるのではと思ったのです。

同僚には「随分思い切ったね」と驚かれましたが、気持ちが揺らぐことはありませんでした。
東京から遠く離れますが、いまは遠隔でも対応できる環境にありますからね。ありがたいことに、いまでも東京時代の顧問先企業様は、「顧問契約を今後も継続してほしい」とおっしゃってくれています。


ーー現在の事務所では、一般民事が主軸になっているようですね。

法律家として身近に困っている人のお役に立つことを中心にするとなれば、扱う領域はやはり離婚や交通事故、相続等の一般民事や刑事事件になってきます。
近親者の交通事故が弁護士を志すきっかけだったこともあり、私自身が心の底から納得のいく弁護活動をしたいと考えたときに思い浮かぶのは、企業法務ではなく一般民事を軸にするのがよいと考えました。
心機一転、新たなチャレンジという意味でも、東京時代にメインにしていた企業法務以外の実績も増やしていくことにしたのです。


ーー事務所の活動理念には「しなやかに、たくましく」と掲げています。

これには2つの想いを込めています。
1つ目は「ご相談者さまやご依頼者さま一人ひとりに合わせた柔軟な対応を目指す」ということです。
一口に離婚、相続、交通事故といっても、一人ひとり状況や悩みは違いますよね。もちろん「法律的にはこう」という相場はありますが、まずは「ご依頼者さまが何に悩んでいるのか」「どんな未来を望むのか」を聞いて、そこに寄り添った活動を心掛けています。
「しなやかに」と掲げたのは、「一人ひとりの悩みや苦しみに合わせた柔軟な対応をする」という思いからです。
2つ目は「目指したゴールへ到達するための力強い弁護活動」です。
一人ひとりに合わせたゴールを設定したら、そこからは「ご依頼者さまの強い味方」としてたくましく力強い弁護活動が必要になります。
しなやかな対応を心掛けているからこそ、定めたゴールに向かう力強さが両立している必要があると考えています。

いずれも私がやってきたこと、より力を入れてやりたいことです。
これまでは企業中心にご依頼を受けていましたが、大分では地元の人を中心にこれまでに培ったスキルやノウハウを惜しみなく活かし、一人ひとりのお悩みやお望みにわせたオーダーメイドの弁護で明るい未来づくりに微力ながら貢献できればと思っています。

04 解決事例

「解決後をともに考える」活動でご依頼者さまの満足度を少しでも上げる

――事件に対応するうえで、意識していることはありますか。

「解決後をともに考える」ということを意識しています。
民事事件や刑事事件での弁護士の仕事はゼロからプラスを作ることよりも、生じてしまったマイナスをゼロに近づけることがほとんどです。
それに、弁護士に依頼しても、必ずしもすべて望み通りの結論が出るとは限りません。
だからこそ、ご依頼者さまが「どのような未来を望むか」に寄り添い、弁護士が離れた後も少しでも明るい未来を過ごせるよう、ともに考えることを心掛けています。

たとえば離婚問題では、とくに男性側は失うものが多くなりがちです。
だからこそ、常にご依頼者さまの納得感が損なわれないよう、全力を尽くします。
「親権が欲しい」という方の場合、獲得は困難なケースが多いです。しかしただ諦めるのではなく、父子の絆を強く保つために面会交流の条件を深く考えて交渉するなど、最大限の活動を心がけています。

その甲斐あって、とくに離婚事件を担当したときには、「どんな結果になっていても、貞永先生に依頼してよかった」といってもらえる機会がとても多いんです。
実は私自身、離婚経験があるんです。
だからこそ、同じ目線でご依頼者さまの人生をよりよくしようと親身になって考えられるのかもしれません。


――印象に残っている解決事例を教えてください。

ある交通事故案件で後遺障害が認定されなかったご依頼者さまは、その認定が適切なのかが分からず、私にご依頼されました。
むち打ちとの診断で画像には明確な異状は写っておらず、その切り口からの反論は難しい状況でした。
そこで私は医師が処方した薬に着目し、この症状でこれだけの強い薬を出すのはおかしいと矛盾を指摘しつつ、主治医の先生とも相談して詳しい検査結果を提出することにしたのです。
結果、診断は覆り、後遺障害の14級認定が出て、賠償金の増額に成功しました。

私はどんな領域でも携わった仕事の技術・学術的な部分を勉強することが好きなんです。
交通事故でいうと、医学知識とか薬剤の知識になります。
正面突破は難しい事案でしたが、知識によって証拠を固め、真実をあぶり出す。
私の得意なことを活かせ、そのやり方が間違っていないことが証明できたという意味で印象深い案件でした。

05 今後の目標

案件の東京偏重に変化をもたらし、高品質のリーガルサービスを提供していきたい

――今後の展望をお聞かせください。

事務所を構えている大分県宇佐市には、これまで常駐弁護士が1人もいませんでした。
ということは、ここにはたくさんの法律問題が眠っている可能性があるのです。
まずは、一人でも多くのお悩みを聞いて、埋もれている問題と向き合っていきたいですね。

もう一つはちょっとした野心ですが、東京偏重の弁護士環境に一石を投じたいという想いがあります。
地方の案件を東京の事務所が受けることもありますが、その逆はほとんどありません。
でも私は地方の弁護士事務所が東京の案件を受けるという流れがあってもいいと思うのです。
そうなれば、法曹界全体の活性化にもつながるのではないでしょうか。
そのためには、この宇佐から全国のご依頼者さまに求められるような質の高いリーガルサービスを提供し続ける必要があると思っています。


ーー最後に依頼者にメッセージをお願いします。

宇佐市や中津などその周辺エリアは、高齢者率が35%に近く、日本全体の約30年後の姿に近い状況です。
いわば日本の社会課題にひと足早く取り組める環境にあります。
身近なところでは相続問題でさまざまな展開が考えられるでしょう。

目の前にある一つひとつのお困りごとを全力で解決へ導いていくことが、その先の明るい未来の開拓につながる。
そう信じて、これまでに培ったノウハウ・スキルを惜しみなく地域に還元したいと思っています。
一人で悩まずに、私を頼ってください。
私がその思いをお預かりさせていただきます。
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