加害者の謝罪文に対して気持ちを返信したい。

Question

昨年交通事故により10:0の被害者になりました。
加害者から謝罪はなく、保険会社とのやり取りや謝罪全てを加害者の親が行ってました。
事故直後ドラレコの映像により警察に加害者だと言われた事、100キロ以上の速度超過と信号無視を認めていないと保険会社からの連絡もあったくらいです。
物損事故での示談は終了しましたが、自分が聞こえてくる車の音への恐怖と身体の痛みより不眠症を発症、うつ病も併発し診療中です。謝罪や誠意が見られなかったため人身事故に移行し起訴が決まり来月裁判が決定しました。
そんな中本日被害者から謝罪の手紙が来ました。
精神的に不調で会社も辞めて家にずっといたが、謝罪に行けず申し訳ない・もう運転しない方がいいと思ったが運転する事を決意した、ハンドルを握る事と精神的に伺えず申し訳ないという内容でした。はっきり言って謝罪文では無く運転再開の決意表明にしか見えません。
謝罪文に対して返信をしてこちらの気持ちを伝えたいのですが、送っても良いでしょうか。

清水 卓 弁護士 · Accepted Answer

あなたのお気持ちを伝えたいという思いについてですが、手紙で返信をすることに特段問題はないと思います。

ただ、他の方法もございます。
起訴され、公開の法廷で裁判が開かれるということであれば、被害を受けたあなたの心情について法廷で意見陳述する方法もあります。

心情の意見陳述をご希望の場合、管轄の検察庁や被害者支援をしている弁護士に相談なさってみて下さい。

井上 祐司 弁護士 · Answer

返信をして何を伝えたいか、ということですが、もし怒りの心情を直接ぶつける内容であれば、そのことがかえって気持ちを不安定にする可能性もあるため、あえて返信しない方が宜しいのではないでしょうか。
事故が発生した時期が分かりませんが、タイミングから判断して、相手の謝罪の手紙は、真摯な反省からではなく弁護人の指示による公判への対策の可能性もあります。
裁判所の許可が必要とはなりますが、被害者参加制度を利用して、弁護士から法廷で、事実・法律適用に関する意見陳述を行ってもらったり、意見陳述のための被告人質問を行ってもらった方が、お気持ちには沿う結果となるように思います。