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やまぐち おうき
山口 央弁護士
山口央法律事務所
上前津駅
愛知県名古屋市中区上前津2-10-24 福信ビル2A号室
対応体制
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インタビュー | 山口 央弁護士 山口央法律事務所

「急いで決めずたくさん悩んでほしい」。人生の岐路に立つ依頼者の心に寄り添う

長く名古屋で活動し、離婚や債務整理などに強い山口央法律事務所の山口 央(やまぐち おうき)弁護士。
今回のインタビューで何度も強調したのは、「遠慮せず何でも打ち明けていただきたい」という言葉でした。
着手金をやや高めに設定している中でも、相談や依頼は止まらないそうです。
なぜ救済を求める声が後を絶たないのか。
その理由にもつながる弁護士としての信念、依頼者への思いなどをお聞きしました。

01 キャリアの歩み

名古屋で約10年、泥臭くがむしゃらに。身についた逆境での強さと執念
ーーはじめに、弁護士としてのキャリアについて教えてください。

名古屋市内の事務所勤務を経て独立し、今に至ります。
これまで10年近く、ずっと名古屋で活動してきました(2026年9月現在)。

以前の事務所は弁護士一人ひとりの裁量が大きく、自由に働かせてもらえる場所でした。
そのため、1年目から分野を問わず、さまざまな事件を積極的に扱いました。
一般民事、家事事件、企業法務、さらに刑事事件の国選弁護も相当な数を担当しました。

仕事は与えられるものではなく、自ら掘り起こし開拓していくものーー。
そう考え、とにかくがむしゃらに泥臭く、仕事に打ち込んできた自負があります。


ーーその原動力、あるいは当時の心境はどんなものだったんですか?

正直に申し上げますと、弁護士の仕事はそういうものだと思っていたんです。
当時は経験が浅く、他事務所の弁護士がどういうスタイルで働いているのか、知るよしもありませんでした。

毎日忙しく、大変な思いもしましたが、結果的にはすごく鍛えられました。
負け筋の案件でも、どう粘って少しでも良い結果につなげるか。
そんな逆境への強さや執念が身についたように思います。

02 相談スタイル・方針

「着手金をやや高めにしているのは、相談や対話に時間を費やしたいから」
ーー独立後は順調か、それとも山あり谷ありだったのか。振り返っていかがですか?

おかげさまで多くのご依頼をいただいており、順調にここまできています。

私は、一人ひとりの依頼者さまとの相談や対話に、十分な時間をかけることを大切にしています。

ご相談が30分など短時間で終わることは滅多になく、当日の予定次第では、ときには数時間に及ぶこともあります。時間が足りないときは、後日あらためて打ち合わせをしたり、電話でお話しさせていただいたりしています。

何が目的なのか、本意はどこにあるのか。じっくり話し合いを重ねながら、その方が本当に望んでいることを突き詰めるために、とことん時間を使っています。

たとえば、離婚のご相談で「慰謝料をとりたい」という方が大勢いらっしゃいます。

それは本当に慰謝料がほしいのか、それとも離婚後の生活のためにまとまったお金を確保したいのか。そこによって、戦略や方針は大きく変わってきます。

そうした時間をしっかり確保するため、着手金についてもやや高めに設定しています。ただ、着手金を高くすること自体が目的ではありません。一人ひとりのお話をしっかり伺い、その方にとってより良い解決を一緒に考えることを大切にしています。


ーーどういうことですか?

「慰謝料」という名目でないとご納得できないなら、たとえ少額であっても慰謝料をとることに意味があります。
ただ、必ずしも慰謝料にはこだわらず、できるだけ多くの金銭を手にしたいという方も少なくありません。

さらに言えば、「お金がほしい」という言葉にも、いろんな意味合いが含まれるはずです。
離婚後の生活資金が必要なのか、子どもの将来に備えて貯蓄したいのか、もしくは次の仕事が見つかるまでの急場しのぎに使いたいのか。

いろんな理由やケースがあり、目的やそれを踏まえた戦略を固めずに進めると、本来求めていたはずの着地点からズレてしまう恐れがあるんです。


ーーだからこそ、事前の話し合いに十分な時間を使っていらっしゃると。

その通りで、離婚には親権や養育費、財産分与などいろんな要素が絡み合ううえに、心理的な負担やストレスも重くのしかかります。
ですから余計に、十分に話し合い、納得したかたちで相手方との交渉や調停に臨むべきだと思っているんです。

実際にこれまで、若者から熟年世代まで、性別も男女を問わず、多くの方々の離婚をお手伝いしてきました。

私自身も子どもを持つ父親です。
親権や養育費、育児の悩みや葛藤など、お気持ちや立場がわかるはずですので、おひとりで抱え込まずに気軽にご相談いただきたいですね。


ーーこれまでさまざまな事件を取り扱ってこられたと思いますが、ホームページなどでは、実際の事件を「解決事例」としてあまり掲載されていませんよね。これは何か理由があるのでしょうか?

これまでさまざまな事件を取り扱ってきましたが、基本的に、実際の事件を「解決事例」として掲載することはしていません。

個人が特定されないように内容を加工することもできますが、依頼者の方や相手方が見れば、「これは自分のことだ」と分かってしまうこともあると思うんです。

事件は、私たち弁護士にとっては数ある事件の一つでも、当事者の方にとっては人生に関わる大切な出来事です。

ですから、実績として紹介することよりも、関係する方のプライバシーやお気持ちを大切にしたい。そう考えて、解決事例は基本的に掲載しないようにしています。

03 事件解決のスタンス

借金はその場しのぎの延命措置ではなく、先を見据えた根本的な解決へ
ーー離婚のほかに、重点的に扱っている分野や事件も教えてください。

ひとつは、破産をはじめとする債務整理です。

これも離婚同様、じっくり話し合うスタイルは変わりません。
月1回程度の打ち合わせを重ねながら、家計の指導をするなどして伴走させていただいています。
また、その場しのぎの延命措置ではなく、根本的な解決につなげることも心がけています。

たとえば、よくいただくご質問のひとつに「任意整理はできますか?」というものがあります。
任意整理とは借金を圧縮し、残った債務を毎月返済していく手続きのことです。
破産とは異なり、マイホームなどの財産を手元に残せるメリットなどがあります。

さて、そこで先ほどのご質問です。
この場合に、依頼者さまのご要望に応じることを最優先に、任意整理を選ぶ弁護士もいるはずです。


ーー山口先生は、そうとは限らないんですか?

その前に、ご本人の収入や生活状況などを聞き取り、返済が可能かどうかをしっかり見極めるべきです。

確かに任意整理であればご希望を叶えられるわけですが、強行突破することが望ましいとは限りません。
何が原因で支出が膨らんでしまったのか、二度と借金に苦しまないためには何が必要か。
そこに目を向けないまま無理して任意整理にした結果、返済に苦しみ、最後は破産に追い込まれるケースも少なくないんです。

それでは元も子もありませんからね。
先のことを見据えながら、ご本人にとってどうすることが最も望ましいのか。
私はたっぷり時間をかけて話し合い、現実的な解決策をご提案するようにしているんです。


ーーその話し合いの際に、心がけていることなどはありますか?

頭ごなしに否定しないことです。
人間ですから、好きなことに費やす時間、遊びにかけるお金、それらをすべて我慢するのはしんどいはずです。

「趣味は一切禁止」と否定するのではなく、それほどお金のかからない趣味を一緒に探したり、遊ぶ頻度を少し減らすのはどうかとアドバイスしたりするようにしています。

ただ、ときには叱ったり、怒ったりしないといけない局面もあると思っています。
私がついているうちはいいですが、ずっとそうはいきませんからね。
私が離れた後も、ご自身で収支をしっかり管理できるように手助けするのが弁護士の役割であり、そのために言うべきことはしっかり言わせていただいています。

04 依頼者への思い

法律問題は人生の岐路。悩むのは当たり前、遠慮せず気軽に相談を
ーー先ほどのお話の続きですが、弁護士はイエスマンではいけないということですか?

はい、ときには依頼者さまに耳の痛いこともお伝えするべきだと考えています。
それが、ご本人のためになるからです。

私は着手金が少し高いことも事前にご説明しますし、私だけでなく別の事務所や弁護士にも相談し、比較していただいて構わないともお伝えしています。

離婚も破産も、人生の大きな岐路です。
急いで決断を下し、後悔するような選択をしていただきたくないんです。

そもそも、そんな大事なターニングポイントを迎えている中で、簡単に結論を出せるはずがありません。
悩むのは当たり前で、むしろ時間をかけてたくさん悩んでいただきたいですし、私に思いの丈をぶつけていただきたいと思っています。


ーー頼もしいですね。遠慮せず、何でも気軽に相談していいと。

もちろんです。
「忙しそうで話しにくい」「軽くあしらわれたらどうしよう」。
そんな風に感じて遠慮したり、尻込みしたりする必要はまったくありません。

たとえば企業法務でも、話しかけづらいような顧問弁護士なら、私はつける必要がないと思っています。
せっかく貴重な顧問料を払っていらっしゃるわけですからね。

どんなに些細なことでも、気軽に何でも打ち明けていただきたいーー。
それが今日、私が最もお伝えしたいことです。
ぜひ多くの方々に、この思いが届いてくれるとうれしいですね。
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