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なるい ゆうき
成井 佑綺弁護士
飯沼総合法律事務所
銀座一丁目駅
東京都中央区銀座2-7-17 ティファニー銀座ビル7階
対応体制
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  • WEB面談可
注意補足

①休日・夜間の面談は予めご予約ください。休日・夜間のお電話については、対応可能な者が事務所にいない場合、確認が遅れる可能性がございますので、メールでのお問い合わせを推奨します ②初回相談は、原則、法人・個人事業主様からのご相談に限り無料とさせていただきます

インタビュー | 成井 佑綺弁護士 飯沼総合法律事務所

個人情報保護法に詳しい大手企業法務事務所出身の顧問弁護士。顧客データを適切に管理する方法を聞く

大手事務所で上場企業などの法務全般に携わった、飯沼総合法律事務所の成井 佑綺(なるい ゆうき)弁護士。
とくに個人情報・データの取り扱いをはじめとするIT関連法務に強く、現在はベンチャーや中小企業などを手厚く支援しています。
不動産や相続を中心に、個人案件も幅広くカバー。
相次ぐ個人情報の流出を防ぐには、顧客データを適切に管理するにはどうしたらいいのでしょうか。

01 原点とキャリア

合格率4%の予備試験に合格。5大法律事務所で大手企業の法務に従事

ーーはじめに、法律家の道へ進んだ理由を教えてください。

原点は、中学時代の課外授業で裁判を傍聴したことです。
法廷に漂う独特な緊張感が強烈に印象に残り、とくに真相に迫る検察官の姿に憧れました。
検察ドラマ『HERO』にも影響を受け、主人公を演じた木村拓哉さんが着用するダウンジャケットを愛用していた時期もありましたね。

最終的に弁護士を志望した決め手は、選択肢の幅でした。
弁護士は刑事事件だけでなく、一般民事や企業法務など幅広い分野で人や企業のお役に立てるからです。

ちなみに司法試験は、最短ルートで受験できる予備試験に合格しました。
合格率が4%とされる狭き門。
1年でも早く実務に就きたい一心で挑戦したんです。


ーーキャリアの一歩目は大手法律事務所だったようですね。

企業法務をメインに扱う、いわゆる5大法律事務所のひとつに就職しました。

契約書の作成・レビュー、取締役会や株主総会などの書面作成や指導、債権回収の交渉や損害賠償に絡む裁判。
平時から有事まで全般に携わり、上場企業間の株式取得などスケールの大きな取引も経験しました。
それに加え、離婚や相続をはじめとする経営者らの個人案件も数多く担当しました。

なかでも私が得意としているのが、IT関連法務です。
とくに、個人情報・データの取り扱いや、新規事業のスキームの適法性の検討、アプリビジネスに関する実務などに集中的に取り組んできました。

02 得意分野と強み①

深刻化する個人情報の流出。ベンチャーや中小企業の情報管理を支援

ーー個人情報の流出は後が絶たず、企業の悩みの種になっているように思います。

企業が扱う顧客や従業員などの個人情報の取り扱いに瑕疵がないか、ユーザーの購買状況などをマーケティングに使う際に法的問題がないか。
長くそういったアドバイスを行ってきました。

とくにスタートアップやベンチャー、中小企業は、対策がかなり後手に回っているように見えます。
ただ、情報セキュリティの重要性は今後ますます高まり、詳しい人材がいないとやっていけない時代に突入しています。

私が現事務所に移籍したのは、まさにそれが大きな理由のひとつでした。
以前の事務所は大企業が中心でしたが、対策が遅れるベンチャーや中小企業のみなさんを支えたかったんです。


ーーしっかり対策を講じていないと、どんなリスクや問題が生じるんですか?

たとえば、個人情報が漏洩(ろうえい)した場合です。
クレジットカードなどの重要な情報が漏洩した際は、統括する行政機関の個人情報保護委員会に報告する義務があります。
もしもその報告を怠れば、社名を公表され、場合によっては罰金を受ける可能性があります。
個人情報保護委員会からの命令に違反した場合、法人に課される罰金の金
額は、最大1億円にも上ります。

「Cookie(クッキー)の使用に同意しますか?」。
みなさんもネットを利用している際に、こんな表示をよく目にするはずです。
Cookieとは、Webサイトがスマホやパソコン上に保存する情報のこと。
それを特定の個人と紐づく形で第三者に提供し、利活用するときには、事前に同意を取らなければなりません。
これも違反すると罰金などのリスクが生じます。

また、場合によっては、漏洩した情報の本人から訴訟を起こされる危険すらあります。
罰金や裁判のことが報道されたら、取引先や顧客からの信用低下は避けられません。
企業にとって致命傷になりかねない重大な問題です。


ーーただ、専門性が高そうですし、中小やベンチャーが自社でカバーするのは大変そうです。

おそらくそこまで人員を割き、対策に手を回す余裕がない企業がたくさんあるはずです。
だからこそ、私たち弁護士を頼っていただきたいんです。
自社で賄うよりも、外部から情報管理に長けている人材を招聘したほうが得策だと思います。

ただ、注意も必要です。
一口に弁護士と言っても、必ずしも個人情報の取り扱いに詳しい人ばかりではありません。
私のようにきめ細かくチェックしている弁護士は、全体から見ればむしろ少数派ではないでしょうか。


ーーそれほど難しい分野なんですか?

個人情報保護法をはじめとする関連法がしばしば改正されるなど、変化が激しいため最新の情報をキャッチアップするのが大変なんです。

個人情報保護委員会も、頻繁にガイドラインの改定や意見公募などを行っています。
しかも、そのガイドラインは業界ごとに細分化されているんですよ。
医療、金融、情報通信など、それぞれ業界が守るべき内容が違うんです。
私は日々、それらをチェックしています。

また、弁護士会の情報公開・個人情報保護委員会にも所属し、そこからも最新の情報をキャッチアップしているんです。

03 得意分野と強み②

アプリに必要な個人情報の扱いと許認可。不動産や相続など個人案件も

ーー先ほど触れていた、新規事業のスキームの適法性の検討も気になります。

では、具体的な事例をご紹介します。
ある企業が、ヘルスケア系アプリをリリースする際のことです。

そのアプリは、ユーザーの睡眠や運動の情報を扱うものでした。
個人のプライバシーに関わるセンシティブな情報です。
それを扱うにあたって、どのような許認可が必要か。
前例が限られ情報が不足していたため、自治体の担当部署と面談し、事前に違法性がないことを確認。
そのうえで、無事にサービスのリリースにこぎ着けられたことがありました。


ーー行政との交渉役を担ったわけですね。

適法性についてはっきり白黒つけられないような場合に、行政との面談や折衝に同行させていただくケースは多いですね。

ヘルスケアやアプリに限らず、そんな風にして新規ビジネスを適法に進めるお手伝いも積極的にさせていただいています。

企業法務ではこのほかにも、債権回収などに関する交渉や訴訟案件も得意としています。
平時、有事を問わず、困ったことがあればぜひ気軽にご相談いただきたいですね。


ーー個人からの相談も積極的に受けているんですか?

業界を問わず、様々な企業様からのご相談をはじめ、当事務所が歴史的に得意としている不動産・住まいや、それが問題になるケースの多い遺産相続などにとくに力を入れています。
また、最近はネット上の誹謗中傷も深刻化しており、投稿の削除や発信者の特定などにも注力しています。

依頼者さまと接していて痛感するのは、みなさんひどく心を痛めていらっしゃることです。
しっかりお話を聞きながら、精神的な部分にも親身に寄り添うこと。
それが何よりも重要です。

うまく解決できたときには、沈んでいた表情が目に見えて変わります。
単に事件を処理するだけでなく、そんな風に今後の人生が好転するようなお手伝いができればという思いで、一人ひとりと真剣に向き合うようにしています。

04 事件解決のスタンス

人間の可能性は無限大。「まだ終わりじゃない」、ベストな解決策を

ーー得意分野を突きつめる、どんな事件も受ける。勉強熱心で、意欲にあふれているように感じました。

「ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない」。
私の脳内には、いつもこの言葉がぐるぐると駆け巡っています。

これは、ロックバンド・B'z(ビーズ)の曲『兵、走る』の歌詞です。
ラグビー日本代表の応援ソングとしても知られる曲です。
壁にぶち当たったとき、逆境に立たされたとき、この曲を聴いて自らを奮い立たせているんです。


ーー確かに、力をもらえる歌詞ですね。

実は中学生の頃からB'zの大ファンで、毎年のようにライブも鑑賞しているんです。
ライブ会場の楽屋を訪問できるファンクラブの企画に当選し、メンバーとお話したこともあるんですよ。

ボーカルの稲葉浩志さんはもう還暦ですが、歌唱やライブパフォーマンスは進化し続けています。
人間には無限の可能性があることを体現しているように見えて、弁護士としてのあるべき姿を教えられているような気がするんです。

依頼者さまの期待に、どうすれば応えられるか。
法的な観点から機械的に線引きするのではなく、常によりよい解決策を模索すること、さらにもう一歩踏み込んだアドバイスができないか検討すること。
私もそんな風に、どんな事件も最後まで徹底的にやり抜く弁護士でありたいですね。
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