相続・遺言の事例紹介 | 中村 誠志弁護士 中村法律事務所

取扱事例1

• 遺産分割

頑なだった相手方との交渉をスピード解決

依頼者：40代 男性

【相談前の状況】
ご依頼頂いた時には、相手方が被相続人の面倒を一手に見てきたこともあり、何が何でも自分がほとんどの財産を取る財産を全部取得する勢いの相手方との協議でした。
とりあえず、弁護士が入ってどうなるか試しましょうとの話でご依頼頂きました。

【解決への流れ】
私がご依頼を受けた後、まず話し合いの余地を探して一旦柔軟に話をしたい旨の連絡をさせて頂きました。それでどのような対応が様子をうかがいましたが、結果はご本人らのお話のとおり、ほとんど全体を取ることを目的むしろ取って当たり前のような対応の方でした。
これは、ご本人とは協議できないと早期に切り替えたのを今でも覚えております。そうなると法的手続きを見据えた具体的内容の書面に切り替えたところ、相手方も弁護士に依頼し、そこから幸運なことに柔軟に協議できる弁護士とお話でき、解決を見据えた協議ができました。
こちらの本人らが早期解決を強く望んでいたこともあり、多少譲歩することになりましたが、ご本人らもこのスピードでこの内容であれば、全くもって満足といって頂いたことをよく覚えております。個人的にはもう少し粘りたかったのですが、ご本人のご意向を踏まえて、そのような解決になりました。

【弁護士からのコメント】
この事案については、相手方に弁護士が就いたことでスピード解決に繋がりましたが、これも後から振り返ると戦略勝ちだと思っております。
まず、早い段階で相手方弁護士の対応を確認できたこと、ご本人の意向を早期の段階で確認できそれを踏まえた交渉ができたことなど、色々と交渉の面で有利な点はあったと今振り返って思います。
このように何を目指すのか、どういう対応を心がけるのか常に意識するのが私の事件処理方針になります。