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よこやま ともみ
横山 智実弁護士
はんのき法律事務所
六本木駅
東京都港区六本木7-17-12-504
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初回相談は30分無料となります。

インタビュー | 横山 智実弁護士 はんのき法律事務所

フランチャイズ法務などを積極的に取り組む顧問弁護士。オレオレ詐欺で保護観察も、少年や家族との「交換ノート」

「たいへん有難いことに、顧問契約を打ち切られたことは一度もないんです」。
そう語るのは、はんのき法律事務所の横山 智実(よこやま ともみ)弁護士です。
フランチャイズ法務などに詳しく、その契約書は30ページを超えることも珍しくありません。
徹底的にリスクを摘む法務に定評があります。
また、少年事件や子どもが絡む離婚問題にも精力的に取り組んでいます。
その原点は、自身が小学生のときにセクハラ被害を受けた過去にありました。

01 弁護士を志した理由

教師からのセクハラに泣き寝入り。「子どもや女性の力になりたい」

ーーなぜ弁護士を目指したのか。まずはその点からうかがえますか?

きっかけは、小学生のときに教師からセクハラ被害を受けたことです。
まだセクシャルハラスメントという言葉が日本では浸透していない時代でした。
自分の身に何が起きているのか。
当時の私にはそれがわからず、泣き寝入りせざるを得なかったんです。

私と同じように、物事の判断がつかずに苦しい思いをしている子ども、性差別を受けている女性。
そんな方々の力になりたい、一緒に声を上げたい。
セクハラを機に、徐々にそんな思いが芽生えるようになったんです。


ーー明確な理由、そして強い決意があったんですね。

ですから、弁護士になってからは少年事件や、親権や養育費など子どもが絡む離婚問題などに積極的に取り組んできました。
妊娠を理由に解雇を通告された女性の代理人として、会社に非を認めさせ、多額の解決金を手にしたことなどがあります。

また、弁護士会の子どもの権利委員会に所属していた頃には、小中学校の「いじめ予防授業」にも出向いていましたね。
いじめをはじめとする学校トラブルにも力を入れています。

02 得意分野と強み①

中小企業の顧問、契約解除はゼロ。フランチャイズ法務などに精通

ーーそうした問題のほかには、これまでどんな事件をおもに担当してきたんですか?

きっかけは子どもや女性でしたが、現在の一丁目一番地は企業法務です。

最初に入所した事務所で重点的に学んだのが理由で、中小・ベンチャー企業を中心に、東京に限らず多くの顧問先に声をかけていただいています。


ーー企業法務と一口に言っても、業務やテーマは多岐にわたると思います。

契約書の作成をはじめとする一般的な法務のほかにも、景品表示法や労働法、つまり広告表現や従業員との労働事件にも詳しいのがまず一点。
それと、本部からのご相談をメインにお受けしているフランチャイズ法務に積極的に取り組んでいる点もお伝えしたいですね。

たとえば、加盟店契約書です。
その内容や本部からの説明が不十分な場合などは、加盟店から契約の取り消しや多額の損害賠償を請求される事態に発展することが珍しくありません。


ーーただ、横山先生に頼めばその心配はないと。

もちろん事案によりますが、私はそうしたリスクを、事前に徹底的に摘むようにしています。
私が作成させていただく加盟店契約書は、およそ30ページを超える分厚いものです。

おそらくそれより少ない量で、形式的な内容で済ませる弁護士も少なくないはずです。
ただ私の経験上、それではいつかトラブルが発生しかねませんし、本部と加盟店の関係性がすでに悪化してしまっている場合は契約書に基づく協議もできません。
わずかなリスクも見逃さぬよう細部まで詰め、本部と加盟店がスムーズに事業を行えるようにサポートさせていただいているんです。

さらに、私の場合は契約書を「作成して終わり」でもないんです。


ーーどういうことですか?

本部の担当者らに数時間にわたってその内容を説明し、疑問点があればお答えするミーティングの場を設けているんです。

いくら立派な契約書があっても、現場でうまく運用できなければ意味がありません。
ですから、現場にしっかり落とし込むところまで徹底して伴走させていただいているんです。

さらにそれとは別に、定期的なご相談のない顧問先とはここ数年は月に一度、オンラインなどでミーティングを行うようにもしています。

まだ表面化していないリスクが、どこかに潜んでいないか。
今後、どんな経営や事業を進めていきたいのか。
忌憚なく、日常的に意見交換するためです。このミーティングは、顧問先からご好評いただいています。


ーー手厚いサービスが評価されているんでしょうね。

フランチャイズ法務に限らず、ITやコンサル、美容サロン、YouTuberなど、私は普段から広くアンテナを張って、各業界の動向をキャッチアップしています。
それも基本的な情報だけでなく、専門用語も交えてコミュニケーションを取れるくらいにまでです。

どうすれば顧問先のお役に立てるか。
受け身ではなく、私から積極的にアドバイスさせていただく提案型の法務。
そのあたりを高く評価いただいているならうれしいですね。

03 得意分野と強み②

特定少年のオレオレ詐欺で保護観察。家族の絆を深める「交換ノート」

ーー少年事件にも思い入れがあると指摘されていました。過去に担当した事件などを教えていただけますか?

オレオレ詐欺にリクルーターとして関与してしまった少年の弁護を担当した事件があります。

厄介だったのは、その少年が「特定少年」(18〜19歳)だったことです。
特定少年の場合は凶悪事件に認定されると成人扱いされ、起訴や実名報道に至ってしまう危険があります。

本件ではそれを回避するために、オレオレ詐欺という凶悪な組織犯罪ではなく、一般の詐欺に落とし込まなければなりませんでした。
ですからその線で手続きを進めるよう、少年や検察官に必死に働きかけたんです。


ーーそれはうまくいったんですか?

無事に一般の詐欺扱いとされ、少年審判を経て保護観察処分につなげることができました。
組織犯罪にされたら前科がついてしまったかもしれませんし、少年審判でも少年院送致の可能性もあるなか、少年本人の希望をなんとか叶えられた事件でしたね。

決め手になったのは、取り調べへの臨み方です。
検察官には「詐欺組織の存在は知らなかった」などと明確に伝える一方で、不利になりそうな質問には黙秘する。
少年との接見でその線引きをはっきりさせ、入念にシミュレーションして臨んだのです。


ーー非行少年とのコミュニケーションは一筋縄ではいかないとよく耳にします。

少年らと心を通わせるために、私がよく使うものがあります。
「交換ノート」です。

「あなたの長所はどこだと思う?」。
交換ノートでは、よくこんな言葉を投げかけます。
自己肯定感が低い子が多いので、まずは一人ひとりの長所を認めてあげたいという思いからです。

それとともに、「じゃあ短所は?それなら、少しずつ直していけるといいね」といったやりとりも多いですね。
それによって犯罪の原因を紐解くとともに、二度と繰り返さないためにどうすればいいか、この先どんな人生を送りたいのか。
本人と、過去と将来について一緒に考える時間もつくるようにしています。


ーーまずは認める、尊重する。とても大事な視点ですね。

ほかにも、親御さんへの思いを尋ねることもありますね。
そしてその内容を、親御さんとも共有するんです。
事件は子どもだけの問題ではなく、家庭を含めた周囲の環境が一因になっていることも少なくないからです。

そのうえで、たとえば子どもが孤独や寂しさを抱えているようなら、「一緒に夕飯を食べるようにしてみるのはどうですか?」などとご提案するようなこともよくあります。

子ども本人とご家族が絆を深める大切な時間に、一致団結して更生の道を歩む第一歩になってほしい。
交換ノートは、そんな思いで使っているんです。

04 依頼者への思い

企業法務も少年事件も、「すべては人のため」。七転び八起きの精神
ーー子ども、女性、そして企業。どの分野でも、妥協を許さない力強い姿が印象的です。

「子どもや女性のために」という決意から始まった、私の弁護士生活。
今、そんな私の真ん中を貫いているのは、子どもも大人も、女性も会社も関係なく、「人のため」に尽くしたいという思いです。
そのために、これからもいろんな現場で私の知識や経験を惜しみなく注いでいく覚悟です。

私の人生のモットーは、七転び八起き。
私自身、失敗と挫折を繰り返しながらも、歯を食いしばって這い上がってきました。
今は苦しくても、巨大な壁に直面していても、必ず立ち上がることができるはずです。どんな道でも、右足を出した後に左足を出せば、必ず前に進むことができます。

そのために私が精魂込めて全力でサポートさせていただくので、一緒に解決策を探していきましょう。
依頼者さまには、ぜひそうお伝えしたいですね。