やまもと ゆうすけ
山本 祐輔弁護士
弁護士法人ALG&Associates 宇都宮法律事務所
宇都宮駅
栃木県宇都宮市大通り4-1-18 宇都宮大同生命ビル
インタビュー | 山本 祐輔弁護士 弁護士法人ALG&Associates 宇都宮法律事務所
新規受任は年間100件超、離婚も交通事故も1人でこなす。愛車は自転車の庶民派弁護士
※本記事は、令和3年2月時点のものです。
全国に拠点を構える弁護士法人ALG&Associates。
なかでもとくに地域に根ざした親しみやすい事務所が、宇都宮事務所です。
在籍する弁護士は、所長の山本祐輔弁護士ただ1人。
新規受任は年間100件を超えますが、どんな事件もたった1人ですべて手がけています。
通勤や仕事中の移動は自転車を愛用。豊富な経験と素朴な人柄が、地域住民から愛される理由なのでしょう。
全国に拠点を構える弁護士法人ALG&Associates。
なかでもとくに地域に根ざした親しみやすい事務所が、宇都宮事務所です。
在籍する弁護士は、所長の山本祐輔弁護士ただ1人。
新規受任は年間100件を超えますが、どんな事件もたった1人ですべて手がけています。
通勤や仕事中の移動は自転車を愛用。豊富な経験と素朴な人柄が、地域住民から愛される理由なのでしょう。
01 弁護士としての実績
キャリア10年の宇都宮所長、自転車で市内を駆け回る
ーー弁護士になってから、どれくらいのキャリアになりますか?
2021年3月でちょうど10年になります。
ALG&Associatesに入って最初は東京の事務所で働き、それから新しい支部の立ち上げと同時に宇都宮に移って7年半ほどが経ちました。
宇都宮は開設当初こそ、なかなか仕事をいただけない時期もありましたが、数年後には軌道に乗り、最近はありがたいことに受任件数が非常に多くなっています。
宇都宮事務所の弁護士は、私1人だけです。
どんな事件も私が対応しないと回らない状況ですから、とにかく毎日忙しくしています。
ーー1人ですべての事件をこなすのは、大変ではないですか?
でも、やらないわけにはいきませんからね。
私が対処できなかったら、ご相談に来られた方は誰にも頼れず、路頭に迷ってしまうかもしれません。
ですから、いつも愛車のママチャリで市の中心部は走り回ってますよ。
自転車は小回りが効くから便利なんです。それで警察署を回ったりしています。
ちなみに、毎朝の出勤も自転車です。
1人は大変な面もありますが、だからこそ得られたものもたくさんあります。
離婚や交通事故をはじめ、いろんな事件を経験し、事件の処理能力をつけることができました。
依頼者とのコミュニケーションもそうです。
1人ひとりの性格やタイプによって、どういう風にお話を聞きながら接するべきか。
場数を踏むなかで、かなりスキルアップできたと思います。
02 依頼の多い分野・事件
養育費を約3倍に増額。離婚や交通事故など幅広く対応
ーー町弁として「何でも対応する」のが基本だと思いますが、とくに依頼が多い分野はありますか?
とくに多いのは交通事故、次いで離婚を中心とした家事事件、それに相続や不貞の慰謝料請求といったところですね。
最近では、立ち退き交渉など不動産関連の案件も増えてきました。
この事務所に入ったころに担当した離婚案件は、今でも印象に残っています。
奥さん側の代理人として、お子さん3人の養育費を当初の3倍程度に増額できたからです。
ーーなぜ3倍に増額できたのか。詳しくお聞きできますか?
養育費については当初、3人のお子さんに毎月約10万円ずつ支払うとされていたのですが、旦那さんの稼ぎからすると十分ではないと感じたのです。
というのも、旦那さんは自営業で社長をされていて、自身の収入も割とあるのに加え、会社の費用をうまく私生活にも用いている実態があると依頼者が述べていました。
そこで、実際に旦那さんが生活のために用いている金額はいくらくらいになるのか、会社の会計資料などを出してもらって徹底的に調べました。
すると、10万円の養育費では不釣り合いとしか考えられなくなってきました
裁判所にその点を訴えたところ、お子さん1人あたり30万円ほどの養育費を認定してもらえました。
時間も手間もかかる地道な作業でしたが、手当たり次第調べ上げ、数字上のカラクリを1つずつ紐解いていきました。
初めのころに担当した事件だったこともあり、いい結果につながってうれしかったですね。
03 事件解決のために心がけていること
年間100件以上の新規・既存案件からヒントを手繰り寄せる
ーー地道に調べて、小さな手がかりを探していく。弁護士にとって、とても大事なことだと思いました。
「どこに依頼者の訴えに結びつく手がかりがあるか」
「ここに事件解明の大事なポイントがあるかもしれない」
そう鋭い勘を働かせて、事件のポイントを的確に見抜く力は何よりも重要だと思っています。
ただ、それは一朝一夕では身につきません。
それまでの経験の積み重ねによるところが大きいのです。
これまでの弁護士人生の中で、多少なりともその経験は積んでこられたと自負しています。
宇都宮事務所で扱う新規受任と、既存事件の終了件数は、書面作成で済むようなケースも含めてですが、それぞれ年間100件程度になります。
まだ経験が浅い頃は、難しい事件にぶち当たって苦労することもありましたが、それでも逃げずに真正面からぶつかっていき、なんとか最後までやり遂げてきました。
ーーしかも、すべてお一人で対応されているのですよね?
誰かがやってくれるわけではないので、最初から最後まですべて自分自身の責任でやり抜く必要があります。
なかには失敗もありましたが、それを教訓として汲み取り、次の事件に生かすという基本を徹底してきました。
これまでの経験を今に生かしていくことで、「ここがあやしい」と過去の事例から事件解決の鍵になりそうなヒントを探し当てることができると感じます。
同時に、ヒントを手繰り寄せるには依頼者のお話をじっくり聞くことが必要で、これは私が最も大事にしていることです。
弁護士に相談するのはハードルが高いイメージを持たれている方もいらっしゃると思いますので、なるべく話しやすい雰囲気をつくるようにしていますね。
04 今後に向けて
父親になって気づいた家事事件の重さと責任
ーー仕事を離れた山本さんの素顔も知りたいところですか、どうでしょうか?
仕事以外の時間は、最近はもっぱら子育てに励んでいますね。4歳と0歳の娘がいます。
仕事は忙しいですが、娘や家族と一緒に過ごす時間が毎日のエネルギーになっています。
出身は大阪ですが、もともと自然豊かな場所で育ったこともあり、今の暮らしはとても気に入っています。
少し足を伸ばせば那須、塩原や日光といった観光、リゾート地がありますし、東京へ行くにも新幹線で1時間弱です。
栃木は便利で過ごしやすい場所ですよ。
ーー最後に、今後の意気込みや読者に伝えたいことをお聞かせください。
まずは弁護士を増やして事務所の体制を強化し、取り扱い案件の幅も増やして、これまで以上に地域のみなさんを手助けできるようにしていきたいと思っています。
私事ですが、結婚して子どもが生まれたことで、仕事も人生も「家族のために」という強い思いが湧き上がってきました。
家庭や子どもの問題でご相談にいらっしゃる方々のお話にも、今まで以上に実感を持って考えられるようになった感覚があります。
栃木を中心に、北関東や東北南部などに住んでいらっしゃる方々、お困りのことがあればぜひお気軽にご相談ください。みなさんの力になります。